たびパパ 趣味の飛行機ページ 1日で作るジオラマベース




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ジオラマベース「CVN DECK」
 

空母甲板上を再現したジオラマです。前作に比べると滑走ラインが大きく増設されました。さすがに複雑構造の艦橋までは作れませんでしたが…。

狭い空間で離発着が行われる世界一忙しい職場。凝縮された航空施設である空母甲板


ジオラマを作る際は自由発想で制作するのもよいですが、今は参考資料が簡単に手に入りますので使わない手はありません、とても便利です。特に空母は希少性が高い建造物なのでできるだけ現物に近づけた方がいいと思います。今回はJ-WINGS誌の2011年12月号の記事とCENTURY WINGSさんのサイトで提供されているジオラマシートを参考にさせていただきました。

空母甲板上にあるものは楽しめる反面、少し厄介なのがカタパルトやディフレクター等のギミックです。ここは無理にこだわる必要がなければ特に難易度は上がりませんが今回は少し手を加えてみたいと思います。まずはカタパルトの溝作りですが、ここは簡単にノコギリをつかってザクザクと切れ目を入れていくだけです。

ジオラマシートは本来1/144スケール用に作られていますので印刷時に縮尺を工夫する必要がありますが、今回はA4サイズにおさめて印刷しています。このシートは各パーツの位置を決める時にも役立ちます。ここではブラストディフレクターの部分を切り抜き、基準を置くことにしています。

航空機から出されるジェット噴射を上方へそらすためのブラストディフレクターです。開閉ギミックまでは設けていませんが、とりあえず開いている雰囲気だけでも出せるように板をくり抜きました。ちょうどいい工具がなかったため、カッターで地道に切り目を入れましたがこの作業は結構辛いものがありました。

とりあえずディフレクターは大変なので1か所だけにしておいて下準備が完了しました。次にベースの塗装を行いますがここは「R/W18」でも使用した軍艦色(2)のスプレー塗料で済ませました。ボードの材質のためか一回の吹付けだけでは塗料が定着しませんので粘り強く作業を重ねていきましょう。

100円ショップで探してもなかなか品切れで入手できなかった反射シールですがホームセンターで発見することができました。値段は300円〜700円もするので驚きましたが本来は結構高いものなんですね。100円ショップの価格設定力に驚きです。ただ今回みつけたテープ状の方は長さが2mもありますのでジオラマのような長いラインを表現する際にとても重宝します。気を付けるポイントとしてテープは台紙から剥がせるタイプにしないと加工が大変になるので注意しましょう。

ラインの貼り付け作業に入ります。滑走ラインのパターンは若干複雑ですが、ここは先にテープの中をくり抜いておいて、それを貼り付ける方法が一番いいと思います。結構な長さになりますが貼っている最中に曲がってくることもありますから鉛筆でガイド線を引いておくとよいでしょう。

ラインのパターンはいくつかありますが赤と黄色の部分は全てマーカーで色を塗りました。

前作との比較です。基本的にカタパルトデッキ部分は同じですが滑走エリアが大幅に拡張されました。甲板上に多くの艦載機が並べられている光景が再現できればと思っています。後方にアレスティングワイヤーを設けようかとも考えましたがさすがにそれはデフォルメしすぎと思い断念しました。あとは艦橋(アイランド)ですが…これはさすがに私の技術では無理です。

カタパルトは塗装しようと思うと大変です。そこでこの部分はジオラマシートを切り取った紙をそのまま貼り付けているだけです。インクジェットよりはレーザープリンタの方が発色がよく、色褪せにも強いと思いましたのでレーザーで印刷したジオラマシートを使っています。ちなみに印刷したジオラマシートを全部貼り付ける方法が一番早いですけど(笑)。

実際の空母甲板の表面には機体をワイヤーで拘束するためのフック止めが無数にあります。ハンコのようなものをつくって地道に表現しようとおもいましたがそれも断念しています。

更に欲を言うと実際の甲板の形状にカットし、稜線の外には海面を表現したかったのですが力不足のため諦めました。

以上空母の甲板でした。

ランウェイエンドに比べるとラインの種類が多いので若干手間がかかりますが、艦載機を飾るなら空母はいい題材だと思います。あとは雰囲気を出すためにクルーのフィギュアや支援車両が発売されると大変うれしいですね。



[20111216]

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