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ジオラマベース「ランウェイ21」
 

横長コルクボードという素材をみつけ、ついつい衝動で作り直しを行ったジオラマ第2弾です。空母デッキに比べると要素が少ないのでとても簡単にできるジオラマです。

長いベース素材を活かして滑走路らしさに挑戦したお手軽ジオラマです


今回ジオラマの再制作を思い立ったきっかけは横長のコルクボードという存在に出会ったためでした。45×90cmのこのサイズは滑走路を連想させると思いませんか?今までの撮影に使っていたジオラマベースと比較するとこのような比率の違いがあり、レイアウトにはちょっと悩んでしまいます。

 

ベースにはスプレーを吹いて塗装しています。実はこのベースは空母デッキとのリバーシブル!今回は両面で別々のジオラマを制作しているのです。

 

今回は百里基地のR/W21を参考に作ってみようと思います。最初の構想ではランウェイとアーミングエリアを再現してみようと思いましたが、色々と考え始めると一つの悩みが出てきました。

 

今回の悩みというのは縦と横の向きについてでした。まず滑走路を長辺にとれば長い滑走路のリアリティが得られそうですが、アーミングエリアやタキシーウェイはかなり窮屈になりそうです。

 

短辺側に滑走路をとっても前作ジオラマ以上の距離を得ることができるので十分です。長辺にも余裕があるのでアーミングエリアを確保することができ、パラレルランウェイも不可能ではありません。これは迷いますね…。

 

長辺に滑走路を伸ばした場合のシミュレーション。滑走路の長さは倍以上になるので奥行のある構図を撮る場合に有利にはたらきそうです。

 

短辺に滑走路を置いた場合のシミュレーション。スレッショルドからアーミングエリアを通過するシーンをイメージしてモデルを置いてみました。面白そうだとは思いましたが、せっかくの長いベースなので今回は長辺に滑走路を伸ばすプランを選択しました。ただパラレルランウェイの案は捨てずに取っておくことにします。

 

滑走路ジオラマはテープを切って貼るだけなので空母甲板に比べると作業はサクサク進んでいきます。センターラインは破線なので定規をガイドとし、定間隔でシールを貼っていくといいでしょう。

 

途中確認です。滑走路の長さはかなりのもので写真撮影用というよりは飾って楽しんだ方が面白いのかもしれません。中間に貼った8本の固定距離線が中央に寄りすぎた感がありかなり気になっていました。

 

滑走路に進入してエンジンの最終チェックを行い、離陸直前!という感じの構図。これくらいの奥行き感は前回のジオラマでもありましたが、今回はそれを超えることも可能です。

 

真横からの撮影まではできませんが、かなり低い位置まで目線を落とすことができそうです。尾翼の部隊マークが確認できれば合格ですね。

 

スレッショルドからタキシーウェイに進入する雰囲気を確認。こうやって写真に撮ってチェックしてみると、ラインが太すぎて格好悪い気がしてきました。

 

縦の構図で撮った場合の確認。この構図は安定の格好良さがある私の好きな角度なのでバッチリOKでした。

 

機体を奥に配置した場合のレイアウトではさすがに奥行きにも余裕があります。ブルーインパルスのように前に4機編隊、後にソロ2機を正しく配置することもできそうです。

 

ここで滑走路の方位を作ります。今回も滑走路フォントを使用してWORDで型紙を印刷しています。今の百里基地はパラレルランウェイなのでLRの区別がありますが今回は省略しています。

 

ここで大型機のレイアウトも確認しておきます。構図はけっこう限られてしまいますがC-1であればこんな感じでおさめることも可能でした。

 

現在のところ私が保有している1/200スケールモデルで最も大きなのがB747政府専用機です。これを乗せて撮影するのはかなり困難かと思いますがどうなりますでしょうか。

 

構図はかなり限定されますがなんとか全姿をおさめることも可能でした。これを機に以前は撮れなかったような写真を撮って少しずつリニューアルしようか…とも考えました。

 

21を貼ったところで全体のバランスを見直した結果、スレッショルドなど貼り直すことにしました。線をより長くて細いものに変更し、貼る位置も中央を空けて方位に近い位置としました。

ブラストパッドと呼ばれる黄色い三角の山のようなマークは以前買った反射シールの残りを使っています。あらかじめ黄色の商品なので発色は抜群です。

 

ランウェイエンドの要素が揃いましたが、バランスの見直しも行いましたのでそれらしい雰囲気に仕上がっていると思います。

 

奥行き感を出すために固定距離線の数を増やしました。塗装と違ってシールだと簡単に剥がしてやり直しができるのでとても楽だと思います。

 

滑走路の中程においた場合の確認です。機体サイズはそれなりに大きく写るので複数機並べて編隊離陸をイメージさせる構図に使えそうです。

 

後方から撮ると今にも離陸しそうな雰囲気が出ますよね。後続機の目線で再現するのもいかもしれません。

 

今回の新発見。上から俯瞰する構図がけっこう格好いい事に気づきました。スマホのロック画面に設定するとなかなかよいです。

 

さてここからは後半戦です。ライン関係を貼り終えたら次は芝生を作っていきます。私は両面テープを使っていますが今回買ってきたのは1.5cm幅×8mだったので1.2平米を敷き詰めることができる計算になります。実際に貼ってみると1本では少し足りず2本目を少し使う必要がありました。

 

両面テープを敷き詰めてセパレーターを剥がしたら、その上にシーナリーパウダーをかけていきます。パウダーは鉄道模型コーナーに売っていて160円くらいで購入することができます。

 

あとはシーナリーパウダーを丁寧に指で伸ばしていけば芝生エリアの完成です。両面テープがないところは当然粘性がないので自然と境界線が出来上がります。

 

上の写真でも一応ミックスのパウダーを使っていますが期待した効果はなく色も均一に見えて面白くありません。そこで少しブラウンを混ぜてみるとリアリティを増すことができます。

 

グリーンとブラウンを混ぜるとこのような感じになります。土や枯れ草が混ざったようになるのでかなりオススメです。

 

ランプのように携帯のデコシールを適当に並べて貼れば完成です。最後の仕上げとしてつや消し&UVカットのトップコートを吹いて、乾燥させたらフィニッシュとなります。

 

トップコートを吹くことでシールや芝生を剥がれにくくすることができ、多少の段差も解消されるメリットがあります。さらにちょっと値段の高いUVカットの方にしたのですが蛍光灯による退色を抑える効果もあるのだとか。

 

空撮で着陸アプローチのシーンを撮る際にはけっこう使えそうなアングルだと思います。スレッショルドを境にして地面の質感を変えていればなお良かったと思います。

 

一応シグナスの全身を納めることもできますがこの構図が唯一であり、同時に限界でした。ちょっとでもずれるとジオラマのフレームが写ってしまいます。

 

エスコートするF-15Jとの比較です。滑走路の長さにはまだ余裕がありますが、ジオラマの幅の方が限界でした。

 

B747を満足に撮影するためにはもっと大きなサイズのジオラマベースが必要なことが決定しました。実はもっと大きなコルクボードも売っているのでそう難しい話ではありませんが、置き場所を考えるとかなり難しい話になってきます。

 

滑走路の長さは横から撮ってもその効果はわかりづらいのですが、一番よくわかるのは上から俯瞰することですね。これでもまだ半分くらいしか使っていません。

 

短辺の方も若干ですが長くなったので、真横写真とまではいきませんがカメラも少し低く構えることができるようになりました。今回のジオラマには化学消防車が待機していそうな道も再現しています。

 

前のジオラマでは滑走路左脇のスペースに余裕がなかったので、こちらの向きからの撮影はほとんどしていませんでした。今回はスペースに少し余裕ができたため無理のないアングルで撮影することができるようになっています。

 

ホールド・ショート・オブ・ランウェイも少し余裕ができました。おそらくC-1くらいならいけると思います。

 

アップで撮る分には前のジオラマと大きく変わりはありませんね。ちなみにこのジオラマに限った話ではありませんが、モデルを斜めに配置すると動感が出てきて機体が動いているようにも見えます。

 

躍動感が出るのは横構図でも同じですね。視覚に訴えるには規則性のある線に対していかにズラすか…だと思います。あまりやりすぎると酔ってしまいそうですが…。

 

おまけショット。せっかく新しいジオラマを新調したので是非1/200スケールの新作を出して下さい。お願いしま〜す。

 

6機を並べるとこんな感じですが、まだまだ余裕はあります。適度に距離をあけることができるのは今回のジオラマの大きなメリットですね。

 

ブルーインパルスについては後方から眺めた方が絵になるかもしれません。

 

以上、地上基地の滑走路でした。空母ジオラマに比べるとシンプルでとても簡単に制作することができます。お気に入りの基地のランウェイエンドを再現し、部隊のモデルを並べたら楽しいと思います。あと密かに構想を練っているものがありまして…簡単にできそうな方はビーズを糸に通すだけでできそうな緊急着陸用のワイヤーで、少し考える必要がありそうな方が滑走路エンドに設けられるバリヤーです。

 



[20140923]

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