たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル


1/200 Scale


Millitary Aircraft

Diecast Model


First Step

Collector's Guide

→Home      →横長写真館      →イベント訪問記      →ダイキャスト      →LINK  

↑ LIST

1/200スケール 軍用機ダイキャストモデル コレクターズ入門ガイド

はじめに

 本サイトでご紹介している1/200スケールダイキャストモデルも収集200号を迎える事となりました。細々とやっている個人活動ながら、多くのコレクターさん達から温かい声をかけていただきここまで続けてこれました。この場をお借りして感謝いたします。
 そこで200号記念としてこの魅力あふれる模型収集の楽しみを共有すべく、コレクターズガイドを作ってみようと考えました。内容は入門編なので常連さんには物足りないと思いますが、「ちょっと興味あるな〜」という未来のコレクターさんにとって少しでも参考になればと考えています。またそれがメーカーさんやお店にとって、このジャンルの事業継続に少しでも貢献できれば幸いです。

※敬称略

(尚、もし不適切な内容などありましたらお手数ですがご指摘、ご一報ください。)

 

ダイキャストモデルの魅力

 ダイキャストモデルは金型を使った鋳造法を用いて製造される模型です。最大の特徴は材質に金属が使われていることで、重量感とヒンヤリ冷たい感触が最大の魅力です。この感触を経験したことがキッカケでハマっていく人も多いことと思います。

 よく比較されるのはプラスチック製の模型です。プラスチックは加工が容易で細かく複雑な形状が製造可能ですが、金属加工はそれに比べるとはるかに難易度が高まります。しかし近年は技術力の向上により精密な金属製モデルが出てくるようになり、0.1mmの溝を再現することも可能となっています。その背景には3次元CAD(Computer Aided Design)による設計精度の向上とイメージ確認が確実に行えるようになったことが大きいと思います。ここで作られたモデルデータはCAM(Computer Aided Manufacturing)に引き渡すことができ、数値制御による高精度の金型製造が可能です。

 

 

ダイキャストモデルの特徴が最もわかりやすいのは「ポリッシュ」と呼ばれる金属を磨いた仕上げ方法のモデルで、素材は金属の塊であることがわかります。

 

 

同じ銀地のモデルでもこちらF-86Fはシルバーで塗装されています。金属研磨には熟練工の腕が必要になるので、量産には塗装の方が向いているそうです。

 

 

完成品について

ほとんどのダイキャストモデルは組立・塗装済の完成品として販売されています。プラモデルが組立作業の工程や技量、個性を楽しむのに対し、ダイキャストモデルは収集、展示を中心に楽しむ趣味といえるでしょう。完成品というだけあって完成度は高く、特に塗装技術は個人では難しいレベルのものでも工業製品レベルで提供してくれます。
 これは模型趣味に対して時間を割くことが難しい現代社会において大変魅力的な側面があります。特に時間の余裕がないビジネスマンにとっては大人の趣味として受け入れられているようですが、当サイトの常連さんには学生さんも多く、趣味として裾野が広がっているようです。

 

 

塗装は作業環境の確保も難しい上に、空自アグレッサーのような複雑な塗装を行うには相当の腕前が求められます。

 

 

デカール貼りも大変な作業ですが、ダイキャスト完成品ではタンポ印刷による高品質なモデルを手にすることができます。肉眼では読めないほどの小さい文字まで再現されています。

 

 

1/200スケールの特徴

 1/200スケールというのはどちらかといえばマイナーです。一般的には戦闘機は1/72、旅客機は1/400や1/500が主流です。1/72戦闘機から見れば1/200戦闘機はオモチャのように小さく、1/400旅客機からみれば1/200輸送機はとても大きく感じることでしょう。
 軍用機モデルでは主役は戦闘機です。1/200では7cm〜10cmほどの大きさになるのでちょうど手のひらサイズとなります。モデル単体でみればギミックや表現力など1/72スケールとは比べ物になりませんが、いざコレクションという観点でみた場合は置き場所を取らないという大きなメリットを持っています。またその小さなサイズからは考えられないほど精密な作りであることも大きな魅力となっています。

 

 

1/200スケールというのは戦闘機と大型輸送機を統一した縮尺で楽しむことができる唯一のスケールなのです。

 

 

上はデアゴスティーニの自衛隊モデルコレクションについてくる1/100スケールモデルで、下が1/200スケール。1/200は縮尺では半分ですがスペース的には4機分置くことができます。

 

 

置き場所問題について

 1/200スケールは小さなスケールなので数多く揃えたり、ジオラマを作って飾るという用途に向いています。コレクションの成長にともない最初は100均のプラケースから始まり、棚、ショーケースなどと拡張することになると思います。いずれにせよ高価な精密模型なので埃をかぶったり何かにぶつけたりというアクシデントをおこさないよう、ケースの中で飾っておくことは基本だと思います。ただしコレクションが増えてくると飾っておくには物理的にスペースの制約を受けてしまうのは仕方ありません。
 たとえ専門店でも全てのモデルを展示することはできません。そこでいくつかのモデルは再びパッケージに戻してストックにまわることは避けて通れないと思います。可愛いモデルを見えないところに仕舞うのは忍びないという気持ちもわかりますが、考えようによってはダイキャストモデルのブリスターパックは大切に保管しておくためにあるようにも思います。プラモデルの欠点は作るまではいいのに、片付けることをほとんど考えてくれていません。私の場合もマンション暮らしなので全てを飾ることはできませんし、東日本大震災を機に常時飾っているモデルの数を減らしました。ただ箱にしまってもそれなりにスペースをとりますので、家族からは色々と言われると思います。私の場合は「他にも見てくれてる人がいるからさ〜」と言って説得しています(笑)

 さて、ところでひとつだけほぼ無限に飾っておける方法が一つだけあります。それはコンピューターの中です。もともと私がこのサイトを始めたのは増え始めた写真やモデルの資料を整理しようと思ったのがキッカケでした。インターネットで見られるようにしておけば、常時飾っておかなくても済みますし、通勤途中など家の外でも見ることができます。時には買い物の際に自分で持っているかどうかわからなくなる事もあるので、自分のコレクションをチェックしたりすることもあります。

 

 

家具職人だった父が作ってくれた飾り棚。空自機を中心に飾っていましたが、東日本大震災を機に多くのモデルは箱の中に避難しました。箱に片付けた場合、防カビ対策に気を配りましょう。

 

 

ジオラマに向いているのも1/200スケールの特徴です。新しいモデルを買ったら関連する機体を引っ張り出してきて撮影会を楽しむこともできます。

 

 

メーカーについて

 1/200スケール軍用機を最初に立ち上げたのは日本のメーカーであるガリバー(Gulliver)です。当社は巣鴨にミニカーショップを構えており、自社企画の形でWorld Aircraft Collectionというブランドを立ち上げたのが始まりで、現在はGulliver200というブランド名に変更されています。ガリバーは日本の会社ということもあり自衛隊機や在日米軍機のラインナップが充実しています。
続いてこの市場に参入したのはドイツの名門ミニチュアモデルメーカーであるヘルパ(Herpa)です。ヘルパはヨーロッパ企業ということでラインナップも欧米やロシア機が多く、新金型を使った新商品を切れ間なく出してくることが大きな特徴ですが、価格は少し高めです。
第3軸として登場したのは香港にあるホーガン(Hogan)ですが、当社はガリバーやヘルパに対して商品を供給している事実上の製造メーカーです。製造のノウハウを活かして自社ブランドとしてMシリーズというブランドを立ち上げました。ホーガンにとってはガリバーもヘルパも得意先なので彼らのビジネスを邪魔するわけにはいきませんから、少し軸をずらした商品ラインナップを用意しています。例えばヘルパから出ているモデルの金型を流用した複座型や、塗装を変えたバリエーション機などで、価格は比較的低めに設定しています。いくつかの完全新規モデルを出したことがありますが、その場合は自社の威信をかけるかのような素晴らしい意欲作、傑作を作り上げてきます。

(追記)

その後、ガリバー、ヘルパはともにホーガンからのOEM契約を終了し、別の製造先を求めて体制を再構築したという話です。その背景には中国における人件費の高騰もあると思いますが、ホーガン社も独占状態でノウハウを蓄積することにより価格交渉も強気だったりして…と推測しています。いずれにせよ3社がそれぞれの開発体制を敷いた事は各社のモデル作りに個性が出てくるかもしれませんし、それそれが真の競合になる可能性が出てきたという事です。

(追記)

2015年になるとヘルパの日本国内代理店が国際貿易からガリバーへと変更されました。両社のブランドはラインナップが被る事は少ないので住み分けは問題ないと思いますが、販売の力の入れ方がどのようになるかは注目です。

(追記)

コロナ禍を経た2023年にSNSを通じて中国製ブランド「wltl」の存在がわかりました。情報は少ないもののヘルパのラインナップと被っておりOEMの可能性があります。注目すべきはヘルパのオリジナルよりもパーツ差替えなどのギミック加わっていてプレイバリューが高いにもかかわらず価格が非常に安い事です。ボックスには流通用の商品バーコードが印字されておらず一般的な流通に向いていない仕様です。まさに謎多きメーカーです。

 


 その他では全日空商事やジェミニ(Gemini)、インフライト(Inflight)など、旅客機中心のブランドから軍用機がバリエーションとして発売されることがあります。また輸入商社である国際貿易が立ち上げたAvioni-Xというブランドからは1/200スケールのグローバルホークが発売され、そのクオリティの高さでコレクターを歓喜させましたが、残念ながら1/144スケールを中心に展開していくと発表されています。

 一般流通で見かけることはありませんが、小西製作所から1/200マイクロプレーンというシリーズが発売されています。T-1やUS-1Aなど日本固有の機体もラインナップされています。

 

 

メーカーが違えばモデルも変わります。同じF-16Cサンダーバーズのモデルですが左はヘルパ、右がホーガンです。別メーカーが同じ機種を被せて出してくることもたまにあります。

 

 

F-14は各社が威信をかけたモデルとして有名です。最初は主翼固定だったヘルパ、次いでガリバーがプラ製ながら可変翼を実現、更にホーガンはオールダイキャスト製を実現しました。

 

 

SNSでその存在を知ることとなった「wltk」。ヘルパのモデルにプレイバリューを追加しつつ、約半分の価格で購入できる謎多きブランド。日本国内での流通は確認できないがebayなどのECサイトで購入できます。

 

 

ギミックについて

 ダイキャストモデルは主に観賞用なので造形や塗装の精度が優先されます。しかしユーザーの要望とメーカーの努力により、この小さなサイズにいくつかのギミックが仕込まれるようになりました。技術の進歩が最も顕著だったのがF-14の可変翼の実現で、開/閉二つの状態を1つのモデルで再現できることは大きなメリットです…というより可変翼の可動は男のロマン(笑)

 その他でユニークな点としてはヘルパのキャノピー差し替えギミックがあります。1/72ではキャノピーの開/閉は可動式で再現されますが、さすがに1/200では難しいようです。そこでヘルパは開/閉の両状態を別モデルとして発売するという方法を試みましたが両方を揃えようと思う財力のある方は少なかったと想像できます。結果的には開<閉という人気が浮き彫りになり、開モデルは売残りが目立つようになりました。この商法は成功とはいえなかったようですが、この流れを汲んで開発されたのがキャノピー差し替えというアイデアです。ヘルパ独自のギミックですがキャノピー開/閉の二つのパーツがセットされていて、差し替えることによって両方の状態を楽しむことができます。これは二つのモデルを購入することを考えると非常に画期的なものでしたが、「そもそも差替ギミックなんて必要ないと思うんですよね」というポリシーをもった芯の通った店員さんもいたなぁ…と記憶に残っています。
 その他としてMシリーズから発売されたB-17Gでは機銃座が稼働するギミックが仕込まれていてコレクターを驚かせました。1/72スケールではギアを格納しスタンドで飾って飛行状態を再現することができますが、1/200ではそのような動きはみられません。コストアップと破損の恐れがあるので難しいかもしれませんが、ブロック差替え方式で実現することもできそうなので1つくらいトライアルで発売してもらえると面白いと思います。またエアラインモデルの流れとして中/大型機についてはタイヤやプロペラが回転するギミックは標準仕様と考えてよいようです。

 

 

最大の特徴である可変翼を再現したF-14A。この小さなサイズに可変翼ギミックを仕込んだのは日本のメーカーであるガリバーらしいこだわりと挑戦でした。

 

 

ヘルパのみが採用しているキャノピー差替ギミック。ここに地上アクセサリーやパイロットフィギュアが加われば駐機状態の再現力が大きく増すことでしょう。

 

(追記)

2016年現在ではヘルパはキャノピー差替え方式を廃止。代わりにMシリーズがキャノピー差替えを標準化していく動きを見せています。

 

 

ティルト・ローター機のオスプレイは必然的に可変ギミックが期待されていたモデルです。しかし実現にあたっては単純ではなく、試行錯誤が繰り返されたそうです。

 

 

 

ヘルパ版のオスプレイでは更に後部ハッチの開閉が差替式で選べます。パーツはマグネットにより装着するアイデアが盛り込まれています。

 

 

 

ヘルパのB-1Bではコックピット後方下部から伸びる昇降用ラダーが差し替え式で再現することができます。また可変翼展開時に隙間を埋めるギミックも仕込まれた意欲作です。

 

 

商品化される機種と組織について

 1/200スケールの軍用機ダイキャストモデルは戦闘機を中心に展開されており、第4世代機のジェット機であればかなり豊富にカバーされるようになりました。それでもまだモデル化に恵まれていない有名機種も残されています。塗装やパーツ換えのバリエーションではなく、完全に新規開発されたモデルは「新金型」と呼ばれ、商品紹介時に強くアピールされますが、メーカーにとって金型が命という事が伝わってきます。もちろんコレクターにとっても塗装替えよりは新金型モデルの方が楽しみであり、新しい機種を手にして色々な角度から眺めて楽しむことが、この趣味の醍醐味ともいえるでしょう。

 メーカーによって得意とする機種や組織も違ってくるのですが、日本のガリバーは航空自衛隊や在日米軍を中心に展開しますし、ドイツのヘルパは欧米の空軍をカバーしています。ホーガンはというと、自衛隊機や在日米軍機が多い傾向がみられます。これは日本の総代理店をつとめている国際貿易が企画提案や情報提供、監修を行っているものと推測しているのですが、1/200というミニサイズのモデルは住宅環境が狭く、かつ可処分所得は高い日本のマーケットにはもってこいのカテゴリーです。日本市場に詳しい国際貿易のアドバイスが活かされていると考えるのは当然の流れかと思います。尚アメリカは「大きいことはい良いことだ」という価値観をもっているので1/200スケールは特にマイナーのようですが、海外の掲示板を読んでいると最近のクオリティが高い商品を見て興味をもち始めたコレクターも徐々に増えているようです。
 また軍用機という特性から情報が開示されておらず再現が難しい国や、商品価値が低い機種・組織のものは商品化されにくくなります。

 

 

航空自衛隊を中心に展開するGulliver200シリーズ。歴代の装備機を揃えたり、異なる部隊を揃えて楽しむことができます。

 

 

ガリバーとホーガンが混在するCVW-5のCAG機。メーカーは違えど、共通して揃えることができるインターオペラビリティがあり、事実上製造しているのはホーガンです。

(更新)現在では各メーカーとも委託先をホーガンとは別の会社に変更しているそうです。

 

 

新金型について

 鋳造法を用いてつくる模型には金型が必要となります。メーカーが商品を大量生産するためにはこの金型が必要になるので、企業にとっては大きな財産となります。聞いた話ではこの手のメーカーで破産などした場合、真っ先に金型が持って行かれてしまうほど大切なものだそうです。金型の開発・製造には数百万から数千万もかかる大規模な投資となります。金型の値段は造形する模型の形状の複雑さやパーツの数、そして生産する数に対しての耐久性などによっても変わってくるそうです。新金型を使った新商品を多く出してくれるヘルパの商品が若干高いのも理解できるような気がします。

 

 

コレクターから高い注目を集め、そして期待以上の驚きを与えてくれたヘルパのB-2。この奇妙な形状をした航空機をあらゆる角度から楽しみたいというのは当然のことでしょう。

 

 

同機種ながら単座と複座の違いだけで印象がガラッと変わるMiG-25。部分的には金型も変わっているはずですが、これを派生と呼ぶか、新金型と呼ぶかどうかは迷うところです。

 

 

価格について

 ガリバーがWACシリーズを立ち上げた頃のモデルは1つ3千円前後くらいでしたが、5年ほど経過して同じモデルを作ってみると千円ほど高くなっているようです。これは世界の工場といわれる中国でも人件費が高騰し、以前の値段では製造できなくなった事を表しています。実際に一時期品質が大きく乱れた時期がありますが、おそらく職人さんや人手の確保やらで苦労したのではないかと思います。ダイキャストモデルが世界経済と密接に関係しているというのは面白い話ですね。とはいえあまりにも高い価格のため商売に影響がでてしまったのか、再び落ち着きを戻しつつあります。

 さてその前にこの10cmにも満たない小さな模型が数千円もすることが理解できないという方がいると思いますが、実際に私がそうでした。模型を大きさだけで判断するのであれば小さいのに高いと感じるのは正解ですが、値段=コストと捕らえると考えは違ってきます。この小さなモデルに込められた精密加工技術、組立・塗装といった職人技の技術料、そして製造に要した人件費を考えれば決して安いとは言えません。おそらく今の日本で三千円でこれを完成して欲しいと言われても、多くの人は難色を示すでしょう。さて編集時点で最新のE-2Cではこのサイズのモデルとしては最高価格となる6,720円に設定されています。形状自体も複雑なので金型コストも大きくかかっていると思いますが、この値段は既に1/72スケールのモデルとも遜色ありません。それでもこの高価なE-2Cは好調なセールスを記録しているようです。

 またお店によっては割引を受けることができます。定価販売のお店もありますが、15〜20%OFFくらいで販売するところもあります。発売前の商品を予約すると割引してくれるお店もあります。ネット等の画像で購入意思を決めないといけないリスクはありますが、購入を決めているのであればお得に購入することができます。

 

[追記]

2016年時点でヘルパのE-2Cは税込10,476円に。

ホーガンのF-15Iも9,180円まで価格が上がっています。

 

 

 高額にも関わらず売切れが続出したガリバーのE-2C。多少高くても欲しいものは惜しまず購入。「買わずに後悔するより、買って反省」という名言(迷言)もありますよ。

 

 

 ヘルパから発売されたF-4ブルーエンジェルスは単機別の段階的リリースでした。1機あたりの単価は安いので6機揃える必要がない場合は安価に抑えることもできます。

 

 

 単体で最も高額なのはおそらくINFLIGHT200から発売された政府専用機だと思います。1機2万円を超える高級品ですがコックピット窓ガラスにも透明パーツが使われるなど一味違います。

 

 

見切り価格について

 ダイキャストモデルは高価ですが、たまに激安で販売される時があります。エラー品の場合もありますが正規品が破格の見切り価格で購入できるチャンスもあります。高い価格で買ったモデルが後日とても安く売られているとショックを受けるかもしれませんが、そこはグッと我慢しましょう。ペットと同じで、自分が欲しくて購入したのですから手にした個体に愛着も持ってモチベーションを維持しましょう。逆に未購入品が安価で手に入ったらそれはラッキーです。

 

 

 機体とベースの組合せが違うエラー品ですがモデル自体には問題がありません。通常価格であれば手が出なかったものの、値段が下がることで購入に至るケースもあります。逆に購入済モデルが特売されていても決して心を乱してはいけません。

 

 

国際貿易さんで行われた決算期のガレージセール。メジャー商品が並ぶことはありませんが、在庫が多く残っている商品や、訳ありアウトレット品などが超破格の値段で手に入ることがあります。もちろん狙いがハズレてしまう事もあるのでそこは自己責任ですが、思いもよらない堀り出し物に出会える可能性もあります。

 

 

 

情報収集と発売日について

 ダイキャストモデルの新商品の情報収集はインターネットが中心となります。メーカーが設置している公式サイト自体が少なく、当てにできるのはドイツのヘルパくらいです。ガリバーやホーガンの新商品についてはインターネットネットショップの予約受付が有力な情報源となります。予約情報の公開はお店によってタイミングが違いますが、海外ショップの方が早めに出てくることがありますのでたまに覗いておいた方がいいでしょう。個人的にはAviationMegastoreやAviation Center Berlinなどをチェックしています。また情報という意味ではWings 1-200 - Militaryというページでは1/200スケールに特化して新商品の画像をアップしてくれるので便利です。
 その他にホビーショー等の展示会はサンプルの実物が見られる貴重な機会です。しかし入場料がかかったり、地理的条件で足を運べないことも多いので、これらのレポートを公開してくれないものか…と思っていました。しかしなかなか見つからないので「ならば私が」と個人的にレポートを上げています。ちなみに当サイトでアクセス数が多いのはこのホビーショーレポートです。

新商品の案内には発売予定月が載っていますが、これを100%信用してはいけません。半年や1年以上出てこないことは決して珍しいことではありませんので、あくまで「目安」くらいに思っておいた方が賢明です。誕生日プレゼントなんかで期待していると平気で半年くらいタイミングを外してしまうこともあるので更に注意が必要です。

 お店によって入荷日が2〜3日も違うことがあるようですが日本の物流の実力からしたら地域差があるとは思えませんので、これはひょっとして商流の差かもしれません。新商品の入荷案内を楽しみにしている方も多いと思いますが。私が常時見させていただいてるサイトで入荷及び情報更新が最速なのは厚木にあるKID BOX、次いでのりもの倶楽部、仙台のビッグサンダーで情報収集の頼りにしています。

 

[追記]

ホーガンは自社ブランドのホームページを開設しました。OEMメーカーとして黒子的な立場を捨て、積極的に自社マーケティングを開始しています。

 

 

 展示会でも発売月が公開されているものの、なかなかデリバリーされないモデルは数多し…。じっと首を長くして待つのもコレクションの楽しみ方のひとつかも。

 

 

 POPがついてないものの思いがけない大物の試作品が並んでいることも。こっそりと置かれたホーガンのF/A-18Cは1年後に6機セットで販売されることが発表されました。

 

 

 

ホビーショーでは思い切って話かけてみると色々な情報を教えてもらえる場合があります。もちろんこちらの期待を伝えることもできます。

 

 

どこで買えるの

 それではこのすばらしいダイキャストモデルはどこで購入することができるのでしょうか?実際のところ取り扱っているお店はきわめて少ないです。傾向としては大きめのホビーショップでミニカーに併設されて販売されるケースと、カメラ量販店のホビーコーナーで扱われることが多いようです。身近とは言いにくいですが、空港内にあるお土産店の中でダイキャストモデルを扱っているところもあります。羽田空港にあるBlueSkyやANA Festa、千歳空港にあるFlyers、関空のSky Viewなどがあります。東京で有名なのは市ヶ谷にお店を構えJ-Wingsのフラゲもできる「のりもの倶楽部」、秋葉原という聖地に店を構える航空機ダイキャストモデル専門店TOP GUN、そして1/200ダイキャストの立役者である巣鴨のGulliverの三強で、機会があれば是非寄ってみたいお店だと思います。(のりもの倶楽部は2017年9月末で閉店)
出張では仙台にあるビッグサンダー(2020年2月に閉店)や、大阪のM's PLUSに寄らせていただいたことがあります。
しかし地理的条件に縛られてしまう「店舗」で買い物をできるのは極一部の人に限られてしまうでしょう。現実的にはネットショップなど通信販売を利用する機会が多くなると思います。お店での購入は実際に現物を見て決めることができ、お店によっては中身を開封して検品できるというメリットがありますが、交通費がかかってしまいます。一方のネットショップでは画面上で判断しないといけませんが、商品が届くまで楽しみに待つという面白さがありますし、交通費もかかりません(送料はかかりますが…)。なんと言っても国内どこにいても取り寄せできるというのはネット最大の力でしょう。ちなみに出荷時に商品を検品してくれるお店と、箱は開封しないというポリシーのお店がありますし、返品や不良品への対応も取引の前に確認しておいた方がよいでしょう。

 

 

[追記]

2017年7月に衝撃的なニュースが駆け巡りました。首都圏のダイキャストモデルコレクターにとって聖地のひとつに挙げられる、市ヶ谷の「のりもの倶楽部」さんが2017年9月末をもって閉店することになりました。

[追記]

2020年2月 仙台で営業する有名ショップ「ビッグサンダー」さんが閉店されました。

 

 

[追記]

2020年11月またもや衝撃的なニュースが駆け巡りました。秋葉原のダイキャストモデル聖地である”TOP GUN”さんが幕張へ移転するという案内が届きました。移転の詳細理由はわかりませんが、新型コロナウィルスの影響で都心の人出は大きく減りましたし、ソーシャルディスタンスが求められる中で店内スペースに課題があることは否めません。移転先がイオン幕張という事なので東京や埼玉、神奈川方面からのアクセスは遠くなることは否めませんが、ネット通販の方がメインになっているのかもしれませんね。

 

 

[追記]

”TOP GUN”さんが幕張イオンへ移転オープンしました。成田店とあわせ、千葉県がダイキャスト王国になる日がくるかもしれませんね。

 

個体差について

 プラモデルのキットと違い、完成品モデルには商品になる前に組立てや塗装という手作業の工程が入ります。その為、すべての商品が均一の品質というわけにいかないのがダイキャストモデルの面白さ・奥深さでもあります。組立てでは武装やギアの据付が曲がっていたりする事があるので注意が必要です。また接着剤がはみ出ていたり、塗装が雑だったりすることもあるので、できれば仕上がり状態の良いものを購入したいものです。そういう意味ではパッケージの中から出して、モデルの状態をチェックさせてくれるサービスはとても有り難いです。

 

 

青い機体に黄色いストライプ。この彩色は発色が難しく、個体毎に塗装ムラのパターンが違うという難しい選択が求められるモデルでした。

 

 

大きな期待を背負いながら、組立精度がとても荒すぎてコレクターを悩ませたチッピー。商品の値上げに反して品質が落ちだした、残念な時期の代表的モデルでした。

 

 

検品について

 秋葉原のTOP GUNのように店頭で検品をしてくれるお店があります。個体差があるダイキャストモデルにおいて状態のよいモデルを選ぶことができるのは大きなメリットであり、ダイキャストモデルならではの特徴をよく把握したサービスといえます。一方で商品を最初に開封するのはお客さんの楽しみであるとし、一切中身には手をつけないお店もあります。これはお店の考え方であり、どちらが正しいとはいえませんが、購入する側が納得した上でお店を利用すればいいだけの話だと思います。しかし検品ができるとしても必要以上に細部のエラーにこだわったり、いくつも開封してもらうという行為は感心できません。TOP GUNでも購入する意思のない人の検品はお断りする方針であり、検品も3つまでに制限するようになりました。モデルを開封して3つともエラーがあるようならそれはメーカーの品質管理の問題である可能性が高く、納得できないなら無理して購入する必要はありません。また他のお客さんが待っている事もありますから、検品はできるだけスマートに行い、お店の迷惑にならないように心がけたいものです。

 

 

店頭でチェックしたはずなのに、家に帰ってからポジションナンバーがダブっていたり、水平尾翼の天地が逆だと気がつく大失態もありました。二万円超えの商品だったのでこの時ばかりはすがる思いで交換をお願いしました。

 

 

通販で購入したモデルで前輪のゴムパーツが欠損しており、箱の中にも落ちてなくて途方にくれました。返品交換をお願いしたものの更に問題が多い個体が届いてしまい結局購入が果たせなかったことも…。検品の必要性を感じた事例でした。

 

 

再販について

 玩具業界では定番商品というものは少なく、ほとんどが季節商品として1回きりの製造により作り出されて販売され、売切ることが基本となります。そんな中で製造した商品の売れ行きがよく、商品が足りなくなってきたので再び製造・販売することを再販と呼びますが実際は再生産という意味合いがわかりやすいと思います。Gulliver200の場合、市場の店頭在庫が少なくなってくると再販を行いますが、この時単純に同じモデルを製造するのではなく、シリアルナンバーや部隊マークを変更して別の機体として販売します。この手法はマーキングが変わることでバリエーションとして並べることもできるので大変巧い手だと思います。

 

 

左はファンが熱望する中で再販されたGulliver200のF-4EJです。再販されたもののマーキング類はかなり減らされた仕様となっており、ガックリと肩を落とした方も多いはず。

 

 

再販によって武装が変更されましたが、彩色の明度も大きく変わったF-1。カラーリングの完全再現は難しいかもしれませんが、ガンプラの進化のように新解釈が生じるのかもしれません。

 

 

バンドルについて

 商品をいくつかまとめて一つの商品に見立てて販売することをバンドル販売と呼びます。身近なところでは食品スーパーでのまとめ売りが該当しますが、これはまとめて販売することで値下げすると同時に大量販売を期待する販売技術です。一昔前に起きた事件として大人気ソフトであるドラゴンクエスト�靴�発売された時に「売れ残りソフト」を強制的にセット販売したことがありますが、これは小売側が悪意をもった一種のバンドル販売でした。
 ダイキャストモデルの世界ではミニスケールの1/200らしさを活かして、メーカー側企画としていくつかのバンドル商品が発売されました。ひとつめのパターンはガリバー200から発売された「同飛行隊のF-15とT-4のセット」です。F-15についてはバラ販売のものとシリアルNoを変更しており、T-4についてはこのバンドル版でないと入手できない飛行隊なので無意味にダブってしまう事がないのは良心的かもしれません。ふたつめはブルーインパルス、サンダーバーズ、ブルーエンジェルスといったアクロバットチームを再現したチームセットです。それぞれポジションナンバーが揃えられている点はバンドルだからこそ実現できるセールスポイントです。ただ難点としては機数が多いことにより価格が高くなってしまいます。通常のバンドルではまとめ売りする代わりに値引きが行われますが、ダイキャストモデルの世界ではそれはあまり期待できないようです。

 

 

ガリバー200から発売されたF-15&T-4のセット。302飛行隊のファントムと305飛行隊のイーグル、501飛行隊の偵察型ファントムを組合せた「百里基地セット」みたいなバンドルがあったら面白いかもしれません。

 

 

Mシリーズから発売されたブルーエンジェルス6機セット。チームを再現できる面白さがありますが、バンドルの特典としてバラ売りされない「複座のリザーブ機」もセットになっていればより付加価値が上がると思います。

 

 

限定モデルについて

 ガリバー200ではいくつか限定モデルが発売されています。その限定モデルは展示会で販売されるため入手が困難でありレア度が非常に高くなります。ただダイキャストモデル自体が生産量が少なく、再販される機会もほとんどないので全てが限定品と考えた方がいいかもしれません。

 

 

静岡ホビーショーで発売された浜松基地に所属する第1術科学校の機体を再現した限定品。実機も整備実習用として飛行する機会が非常に少ないレアな機体です。

 

 

左の装備品が多い方が限定モデルで右は一般モデル。装備品の他、時代によって所属やシリアルが違う点も塗装で再現されています。ホビーショーでの会場販売の他、ガリバー店舗のみで販売されます。

 

オークション・個人輸入について

 ほとんどのダイキャストモデルは再販(再生産)されることがありません。コレクター活動を始めていくと過去に発売された商品も気になってくると思いますが、言い方をかえると過去に出た商品ほど再販される可能性は低いということになります。そこでどうしても欲しいと思う商品がある時に便利なのがオークションです。1/200スケールのダイキャストモデルはマイナー趣味でありながらオークションには比較的多く登場する常連アイテムです。狙っていた機体が見つかる可能性はけっこう高いので粘り強くチェックしてみる価値はあります。
 オークションですから落札価格はその都度違います。入札者が多く競争がヒートアップすれば予想以上の高値がつくこともありますし、逆にあっさりと落札する時もあります。どうしても手に入れなければならない事情でもない限りはあらかじめ予算を決めておき、無理をしない方がいいと思います。入札にも色々なテクがあるようですが、私の場合は少しづつ値段を上げるよりも予定額を先に決めておき、自動入札で先手を取る作戦をとった方が勝率が高いです。海外オークションとして有名なセカイモンというサイトがあります。これは個人輸入に近い形の取引になりますが、日本国内では流通していないモデルを入手することができます。ただし海外からの交通費や税金、手数料などが加わるので商品価格以外のコストが上乗せされるのでかなり高めの買い物になります。

[追記]世界的な規模でECを支援しているebayというサービスが便利でした。海外のショップから商品1つから注文でき、クレジットカードで決済できます。国内で購入するよりも安価で調達できる場合もありそうです。

 

 

ブルーインパルスの7機セット。店頭在庫はまず残っていることはないのでオークションに頼るしかありません。生産数が少ないなどレア度が高い商品ほど競争は厳しくなります。

 

 

日本国内への流通数が少なく、どうしても欲しくて海外オークションを利用して入手したパトルイユ・スイスのF-5。落札価格は安くても色々な経費が加算されて高い買い物になりました。

 

 

 

海外の取引といってもクレジットカードが利用できるので決済は難しくありません。ただし日本の詳しい住所を教えて欲しい等の問合せが英語でくるのでチャレンジ精神は必要です。

 

 

日本市場と海外市場

 日本マーケットの特徴として挙げられるのはガリバーという1/200スケールを立ち上げた企業があり、航空自衛隊や在日米軍機のモデルが大変充実しています。日本の住宅事情が狭いということは有名な話ですが、この小さなサイズは置き場所に困らないというメリットと、小さなサイズに高機能を詰め込むことが得意な日本人の気質にも合っているといえます。この事はドイツのヘルパも1/200に参入していることに関係しそうですが、ドイツも職人気質の国なので日本人と精通する部分があるようです。コレクターの趣向も違うといわれていますが、日本人は精細なモールド表現を好むのに対し、アメリカは造形重視しておりモールドにはさほどこだわりがないそうです。

 

 

アメリカが拠点のGeminiシリーズ。C-17の巨体でもモールドは最小限でのっぺりとした印象の造形が特徴。デスクトップモデルに近い印象です。

 

 

日本のガリバーが得意とするモールド表現。テニスコートと呼ばれるほど広い面積をもつF-15の主翼でも、情報量が豊富なので間延びしてみえることがありません。

 

 

ジオラマベース

 当サイトではダイキャストモデルをエプロンや誘導路、滑走路の上に置いて撮影しています。全て自作品ですが、ほとんどは100均ショップで買った材料で作っており、手間は少しかかりますが手頃な出費で用意できると思います。鉄道模型と違って航空機は地上と絡むシーンが少ないのでジオラマのバリエーションはそれほど多くはありません。

 ここまでやらなくても印刷するだけでも雰囲気を出すことができます。センチュリーウィングスのサイトでも1/144サイズの空母甲板の画像をダウンロードすることができますし、滑走路やエプロンの画像を提供してくれるサイトもあります。

 本格的な市販品としてのジオラマベースも販売されています。ちょっとお値段はかかりますが空母甲板などは自作では難しい部分が多いので購入もありかなと感じています。ちなみにエアライン用の空港ジオラマでは面積が広いというメリットを持つマットという商品形態もあります。

 

 

ほぼ100均のお店で購入できる素材で作った手作りのジオラマベース。材料費は3000円もかかりませんが、一番高いのはスプレー塗料でした。

 

 

空母デッキは機能性に富んでいて艦載機のジオラマに最適ですが、機体をロープで拘束するボツボツまで表現するのは難しいです。これは市販品を購入した方が満足度が高いかも。

 

 

1/144の近似スケールで展開しているトミーテックの技MIXシリーズから、ストラクチャとして発売された管制塔。エッチングパーツも採用したインジェクションモデルは一見の価値ありです。

 

 

 

ミニカーのTSMモデルが映画「TOP GUN」の世界を再現するという新ジャンルで参入します。空母デッキを再現したジオラマも商品化されるのでモデルライフの楽しみ方が広がる事は間違いないでしょう。

 

 

平面的な滑走路のジオラマに背景シートを組み合わせることで撮影の幅が飛躍的に広がります。

 

 

1/200スケールならではの遊び方として空母ジオラマは有力です。1隻を自宅で再現できるサイズとしてはこれが限界ではないでしょうか。約1.6mの大きさになります。手作りで作ってはみましたが、遂に夢のような商品が発売されることになりました!↓。

 

 

ウォルターソンズジャパンから発売されるフライトデッキシリーズは、13に分割されて発売される各セクションを組み合わせると空母甲板が完成します。空母甲板の輪郭が再現されている他、1/200スケールの空母艦橋のキットが入手できる夢のような商品で完成すると約1.7mの巨大なジオラマベースになります。とても嬉しいことにメーカーさんからテストショットを提供いただくことができましたが、初めての経験にとても興奮しました。


ウォルターソンズジャパンからフライトデッキシリーズCV-65エンタープライズが製品版として2022年6月遂に発売されました!コロナウィルスの影響で当初の発売予定より大幅に遅れましたが、待った甲斐のある素晴らしい商品でした。1/200スケールがもつ価値を再度引き上げてくれる可能性を示してくれました。これは是非コンプリートした実物を見てほしいと思います。

 

 

 

 

撮影について

 1/200スケールのダイキャストモデルはジオラマに乗せて眺めるだけでも楽しいですが、その次にくるのは写真として記録に残したいという気持ちではないでしょうか。カメラと写真の知識については深く幅広いものがあり、この場だけでご説明できるものではありませんが私の場合をご参考まで…。自分がジオラマ撮影で使っているのはコンパクトデジカメですが、一応この趣味のために3点のスペックにはこだわっています。

 1つめは広角〜望遠まで幅広い範囲をカバーできるという事です。特に望遠側は14倍のものにしましたがこれは出張時にスーツのポケットにしのばせておくと大変便利です(笑)。2つめは接写性能でレンズを被写体に1cmまで近づけてマクロ撮影できる機種を選んでいます。最近でこそ接写性能に優れたカメラは増えていますが、リコーさんのカメラが接写では一番優れていると思います。最後の3つめは高感度性能です。基本的に自分はフラッシュを使いませんので、夜の部屋でもよく撮れるカメラを選んでいます。

 カメラ撮影は凝れば凝るほど色々な機材が必要になりお金もかかってしまいますが、基本的に自分はコンパクトデジカメのみで三脚さえも使っていません(それもどうかと思いますが…)。

 

 

広角側でカメラを引いて撮影するとジオラマ風景が画面の多くを占めることになるのでストーリー性を表現することができます。

 

 

機体を画面いっぱいに捉えてモデルを強調することもできます。ズームを効かせて寄る方法とカメラを近づけて接写する二つの方法がありますが、双方は特に遠近感の表現方法で違いが出てきます。

 

 

密度が濃くて同じ機体が並ぶ場合、手前の機体は無理に全部を入れなくても大丈夫。切れた尾翼は中程の機体が説明してくれるので、並んだ機体の連続性は人の脳が自動的に補完してくれます。

 

 

小改造について

「ダイキャストモデル完成品」とも呼ばれるように、多くの商品は箱から開けるとそのまま飾れる状態で提供されます。塗装が苦手な人でも高品質な仕上がりの模型を手にすることができるのもダイキャストモデルの魅力です。ただ、その素材を活かしてちょっとだけ手を加えたい…という時が何度か訪れるかもしれません。全面再塗装ともなるとかなりの技術が求められますが、武装を外したり、他のモデルから流用したりという事も考えられますので、ちょっとした工夫でオリジナルモデルを並べることができそうです。

 

 

ピトー管が折れたため補修処理をしたものの、予備機にまわされたF-4EJ改。そのままではもったいないので市販のデカールを使い、戦競機に仕立てました。

 

 

こちらは「MYK DESIGN」さんから発売されたファントム用のデカールです。最近は1/200スケール用を見かけませんが高品質なマーキングを手にすることができました。再販を強く期待しています。

 

 

Mシリーズから発売されたF-35Bは可動部をオープン状態にした新機軸モデル。ただしキャノピーが閉じていればホバリングになるのに…と思い、キャノピーだけ加工して閉じてみました。

 

 

なかなか発売されないなら自作してみる選択肢もあります。輸送機であれば1/200のプラモデルキットも多くあるのでデカールの入手も容易ですし、ある程度の大きさがあるので作業も現実的な範囲です。

[追記]
JCWingsから製品版として発売されました!量産化は無理なのかと思っていたのでまさに夢のような商品です。

 

 

今後の展望と期待

 1/200スケールダイキャストモデルも歴史を重ねて定着してきました。当たり前の話にはなりますが、初期のラインナップは人気があり、生産しやすい機種から商品化されることになります。この5年で主要な人気機種はだいぶ手に入るようになりました。さて今後の行く末を考えるとメーカーさんも難しい局面を迎えてくると思います。一つ目は生産難易度が高い機種への挑戦です。たとえばAV-8Bハリアーは有名ながら未だモデル化の噂も出てこない機種ですが、あの特殊な機体構造をイメージすると生産が面倒なのかな?とも想像したりします。E-2Cの設定価格の高さからも、今後の新商品には生産コストが大きくかかわってくることが考えられます。

二つ目は採算性の課題です。例えばC-5Aギャラクシーのような大型機が出れば話題性は非常に高いでしょう。しかしどれくらい売れるかというと予想は難しい部分もあります。生産数は価格に直結してきますからコストと売上の慎重な判断が求められると思います。

 

 一方で新しい可能性も見えてきています。ガリバーとホーガンでは大戦機にもチャレンジしてい

ます。資料が少ない大戦機のモデル化は困難もあると思います。個人的にはゼロ戦、一式陸攻を購入してみたもののそれほどの魅力は感じませんでしたが、ホーガンから出されたB-17Gには完全にノックアウトされました。透明プラスチックをふんだんに用いた機体表現に加え、可動式の銃座ギミックが加わっています。機体に対する愛着はありませんでしたがモデルを手にした際には大きな喜びと感動を味わいました。これは新しい可能性だと感じました。

 

 もうひとつ視点を変えると、ジオラマや支援車両など脇役の充実はあるかもしれません。ガリバーから発売された車両セットはダイキャストでなくプラ製ではありましたが、その精密度と使い勝手の良さから人気を博しています。1/200スケールはジオラマに適しているので今後もハンガーやシェルター、管制塔など出てくると面白くなってくると思います。

 

 

ホーガンは自社企画商品に意欲作を投入することが多く、このB-17Gにも多くの新要素が盛り込まれており、多くのコレクターを唸らせました。

 

 

1/200スケールではまだ未開拓のジャンルなので今後のヘリコプターのモデル化にも期待したいところです。

 

 

0.1mmのモールドと奇抜な機種選択で尖ったモデル展開をし、コレクターをあっと言わせた新ブランドAvioni-X。残念ながら当機以外では1/144スケールを中心に展開すると発表しています。

 

 

ガリバーから発売されている牽引車と給油車。脇に置くだけでグッと楽しくなる名脇役の商品で、1/200スケールの魅力を引き出してくれます。

 

 

 

戦闘機メーカーであるフランスのダッソー社が販売しているPREMIUM Xブランド。模型メーカーではないメーカーオフィシャルという響きが購買意欲をくすぐります。

 

 

スケールは1/32と全然違いますが、分冊書籍のHachetteから発売されたF-14D。全100号での半完成品組立モデルで価格も破格ですがダイキャストモデルの新しい可能性を示しました。あったらいいな!と思っていましたが実際に出るとかなり頭を悩ませます。

 

 

メインブランドではありませんが、AirForce1社が製造しているスミソニアン博物館コレクションの中に1/200スケールが見られます。スーベニア(お土産)的なポジションの商品で、パッケージサイズに併せて機種毎に縮尺を変えています。特筆すべきはその価格で3000円程度という低価格で、ヘルパ等と比べるとさすがに差はありますが60〜70点くらいは獲得できるであろう実力をもっています。

 

 

MシリーズではF-22Aラプター第3弾からHerpaが中止したキャノピー差し替え方式を採用し、今後のスタンダードにしていく方針のようです。推測ですが高騰するダイキャストモデルの価格に対して、付加価値を高めることで不満を緩和する狙いがあるのかもしれません。この方法は低コストで既存資産を再利用することができる点では有効です。課題としてキャノピーを開けるならHUDやパイロットフィギュアなどにも目を向けて欲しいと思います。

 

 

 

ミニカーメーカーのTSMモデルが航空機モデルへの参入を果たしました。映画「TOP GUN」の架空機を題材とし、戦闘機以外にもジオラマなどを合わせて展開するキャラクターモデルのような手法でした。モデル自体はガリバー200の製品がOEMで供給されています。シリーズと銘打っているので今後の展開を考えると「KNIGHT of SKY」やまさかの「BEST GUY」があるのか!?

 

 

 

 

TSMモデルから発売されたアクセサリーキット。空母デッキのジオラマを演出する車両とフィギュアが発売されました。極小サイズながら精密かつ塗装済ですぐに飾ることができます。

 

 

 

Avioni-XのUS-2は材質に高品質レジンを選択。高精度・小ロット・低価格を実現する手段として有効ですが、カーモデルのようにレジンモデルの波がエアモデルにもやってくるのでしょうか。基本的には金属モデルへの憧れがダイキャストモデルの原動力だと思います。

 

 

 

分冊百科のアシェット社から隔週のハイペースで発売されているエアファイターコレクション。1/100スケールかつ飛行状態のみという仕様ながら、2,000円程度で入手できるのは魅力的です。しかも完成度はお値段以上の満足感がありハンドリングしやすい手ごろ感があります。時折売切れ必至の人気モデルを出してくるところもニクイです。

 

 

 

 

魅力ある商品の企画力に優れつつ、品質管理の甘さとマクロスシリーズでの版権問題で企業姿勢が問題となったカリバーウィングス。賛否両論あるお騒がせメーカーですがこの商品は手に取らずにはいられませんでした。1/72スケールですがエンジン内部の再現と取り外しを可能としたギミック満載の意欲作です。

 

 

 

ヘルパからは1/200スケールでは初となるA-10用の武装セットが別売りとして発売されました。このアイデアは思いついたものの、実現に結びつけたところはさすが名門のヘルパだと思いました。ただ実際に塗装や接着の作業を行うと1/200スケールという小さなサイズを一定品質で量産することの難しさをあらためて理解することができます。

 

 

 

Gemini200からC-5Mギャラクシーがフルダイキャストモデルとして発売されました。以前にHerpaから発売された時は樹脂製だったので、金属での製品化は無理なのだとうと思っていました。しかし更に大きなムーリヤまでダイキャストモデルとして製品化される時代になりました。

 

それでは皆様、ダイキャストモデルのコレクションを楽しんでいきましょう!

記事は思いついたら不定期で追加していきます。

 

[20130310][20130315][20130413][20131020][20140523][20141004]
[20150117][20150121][20150324][20151108][20160309][20160423]
[20161229][20170117][20171112][20171221][20180318][20200530]
[20200618][20201008][20210520][20210730][20211225][20220811]
[20230319][20230709]


↑ LIST