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番外編  第57回 全日本模型ホビーショー 2017年9月30日 東京ビッグサイト
 

昨年に引き続き東京ビッグサイトにて9月30日〜10月1日の3日間全日本模型ホビーショーが開催されました。今回は東棟が使われましたが規模は縮小されていたように思います。

(※万が一掲載がNGでしたらご一報下さい)

技MIXの終了、Mシリーズ展示なしで転換期を感じさせるホビーショー。


■ Gulliver200

 

1/200スケールダイキャストモデルの立役者、ガリバーさんのブースです。お馴染みの大型ジオラマではスケールが統一されたダイキャストモデルが展示されました。

 

 

 

ホビーショーの開催とほぼ同時に発売された航空自衛隊のF-2A。2年前から参考出品としてその姿を見せていましたが、いよいよ手にできる時がやってきました。後方には試作2号機が続きます。

 

 

 

写真を撮っているとこの機体は会場とガリバーさんの店舗で限定販売されるモデルであると声をかけていただきました。よく見ると垂直尾翼はTRDIと書かれており、ドロップタンクや対艦ミサイルを装備しているXF-2Aバージョンでした。

 

 

急いで物販コーナーへと向かいました。ジャンク品ではないので定価販売でしたが限定モデルというのは心惹かれますね。他にも一般流通版のF-2Aも販売されていました。

 

 

既に発売されていますが航空自衛隊が導入を進めている最新戦闘機F-35A初号機です。実機は現在操縦訓練のため、空自パイロットがアメリカの空で飛ばしています。メーカーはドイツのヘルパ社製です。

 

 

参考出品として2機のF-15記念塗装機が展示されていました。この試作品はヨドバシカメラ秋葉原店にも貸し出されたことがあります。

 

 

イーグルの広い背中を後方から。毎年1機くらいのペースでその年のベスト記念塗装機を発売して欲しいです。

 

 

新しいモデルではありませんがC-1輸送機の第402飛行隊50周年記念塗装機が展示されていました。ジェミニ200シリーズの商品ですが実質的にはガリバー200のラインナップともいえそうです。

 

 

左は北朝鮮問題でその知名度を一気に広げたB-1B爆撃機。特徴的な可変翼は手動で動かすことができます。右は空飛ぶ金塊ことB-2ステルス爆撃機です。ともにヘルパブランドです。

 

 

大きな主翼と8発のエンジンが独特なB-52爆撃機です。ヘルパはこのところ大型軍用機の新金型を年に1機くらいのペースで開発しています。展示はありませんでしたが次はロシアのTu-160ベアが予定されています。

 

 

ジェミニ200シリーズからC-130輸送機とKC-135R空中給油機。ハーキュリーズは胴体が延長されて長くなった最新のC-130J型でした。

 

 

ガリバーさんが協力するTSMモデルから発売予定の1/200空母デッキジオラマ。同ブランドからは映画TOP GUNの機体が発売されていますが、今回はガリバー200モデルが配置されていました。

 

 

TSMモデルからは支援車両とデッキクルーフィギュアも発売予定です。1/200スケールと小さいもののフィギュアのポージングはなかなか良いと思います。

 

 

新ブランドのCarribreWingモデル。展示スタンドはあまり格好いいとはいえませんが、写真のような角度をつけた展示ができるようになっています。

 

1/200スケール軍用機の新商品が激減する中、ガリバーさんのF-2発売や限定モデルの存在は今回のホビーショーにおいて一番のネタでした。

 

 

■ S14 (エスワンフォー)

  

ミリタリーのダイキャストモデルにおいて、最も話題を提供してくれたのはエスワンフォーさんかもしれません。

 

 

会場にて限定販売されたMH-53Eの海自バージョン。パッケージデザインを含めて実に美しいモデルだと思いました。

 

 

エスワンフォーさんは1/144スケールで今までモデル化に恵まれてこなかった(マニアックな?)機体にフォーカスを当て、精細かつプレイバリューのあるモデルをリリースしてきました。

 

 

今回の展示では全てのサンプルがアクリルケースに囲まれており、まるで宝石店のようなイメージでした。それぞれ専用のスタンドが制作されており、ディスプレイに力を入れていることが伝わってきます。パッケージ力を含めて所有欲を刺激するブランディングだと思いました。

 

 

50%開発中と書かれていたサンプルモデルですが、年内には発売予定というA-10Cが話題でした。今まではマイナーな機体が多いイメージでしたが、いよいよメジャーな機体へと舵をきってきました。

 

 

1つのモデルに対して3つ程度のバリエーションを同時展開されているようで、ヨーロピアンワン迷彩もしっかりと用意されています。

 

 

主翼が長いA-10ですが、どのようにパッケージにおさめるのか気になりますが、モデルを出して飾ってもよし、片づけてもパッケージよし…というのはお見事です。

 

  

25%開発中の参考モデルとしてF-14Dトムキャットが展示されていました。メジャーすぎる機体がいよいよ出てくるようで、本ブランドの今後がとても楽しみです。

 

 

無塗装でしたがジョリーロジャースもしっかりとラインナップに予定されています。サンプル品の横にはF-14実機の操縦席が展示されていました。スタッフの方に教えていただきましたが米国の博物館にあった実物が購入できたそうで、さらにもう1席を所有しているそうです。F-14はタンデムですから操縦席は2つあるのが正解ですね(笑)

 

 

E-2Cも試作品が展示されていました。プロペラがNP2000に換装できるほか、後ろの解説をよく読むと「ギミック:手動での主翼の折りたたみ機構」とあります。

信じられません。。。

 

1/144スケールのダイキャストモデルはいくつかありますが、長期に続くシリーズは多くありません。最近ではAvioni-Xから空自のF-15やF-4が出るというので期待しましたが最近は情報公開もなく状況が読めません。そんな中エスワンフォーさんのAviation Fightersシリーズは大きな注目を集めています。

1/144は中途半端だという意見もありますが、省スペースと精密さ、ギミックを融合しながら、高級感あるパッケージングまで含めて所有欲を満たさせる手法は要注目です。

 

 

 

■ Hobby Master

 

1/72スケールダイキャストモデルのトップメーカーであるホビーマスター。お財布は大変かと思いますが、毎月定期的に安定した品質で新商品がリリースされており、青い箱コレクターの方達が羨ましいです。

 

 

初期のステルス機として有名となったF-117ナイトホークが1/72スケールダイキャストモデルで登場します。その異様な存在感は不気味の一言ですね。

 

 

ロシア航空宇宙軍のSu-35フランカーE。エンジンの偏向ノズルは差替え式のようで向きを変えられるようです。

 

 

Su-35の試作機との事ですが、なかなか渋い塗装です。フランカーは大きな戦闘機なので1/72スケールともなるとかなりのサイズとなり迫力があります。

 

 

航空自衛隊向けの69-8701。

このモデルは私も1機所有していますが、ダイキャストモデルとしては比較的計量な付作りとなっています。機体内部の兵器倉も再現されており、1/72スケールのメリットを活かしたプレイバリュー豊富な商品です。

 

 

 

 

■ AIR FORCE1

 

京商さんのブースで展示されていたAIR FORCE1ブランド。スケールやラインナップは変則的ですが入手しやすい価格帯と品質バランスが特徴です。展示されていたのは1/100スケールのF-14でしたが、他ブランドとの連携が難しいスケールで攻めてきました。

 

 

 

 

■ 国際貿易

 

今回最もショッキングだった出来事があります。Mシリーズの代理店である国際貿易さんのブースですが、そこにはMシリーズの展示は一切ありませんでした。さらにはAvioni-Xブランドの機体も姿を見せませんでした。ミニスケール・ミリタリーダイキャストモデルには力が入っていない印象を受けました。

 

 

国際貿易さんの社名を冠したKB Wingsブランド。大型のダイキャストモデルですが5,000円という入手しやすい価格帯が設定されています。

 

個人的には今までとっても楽しみにしていたブースだけに、今回の展示内容は残念で仕方ありませんでした。Mシリーズが尻すぼみであることは感じていましたので、もしかして撤退?という懸念があったので質問してみました。Mシリーズでは企画はあるものの今回新商品として紹介できるものはなかったという事です。言い換えると来年は注目すべき商品は出てこないということでしょうか。

 

 

 

 ■ 番外編(プラモデル&フィギュア)

 

ここからは個人的に気になったモデルを適当にピックアップしていきます。

童友社さんのブースで目を引いた「凄!」シリーズ。戦闘機のプラモデルですがスナップフィットを採用して組みやすさに配慮された商品です。

 

 

「凄!」のサンプルですが、見塗装の素組状態にステッカーを貼った状態のものだそうです。 

 

 

こちらは塗装した後でデカールを貼った完成サンプルです。

1/72スケールともなると組みやすさも大切ですが、やはり仕上がりが重要かと個人的には考えます。どちらかといえば組み立てよりも塗装作業のハードルが高いと思いますので、究極はガンプラで採用された色プラか技MIXのような塗装済モデルが欲しくなります。

 

 

プラモデルのトップメーカーであるハセガワさんのブース。グリーンのHUDが印象的なスーパーホーネットが前面に飾られていました。

 

 

US-1Aを改造したSS-2という説明ですが架空機でしょうか?主脚がダブルタイヤに変更されています。

 

 

航空機プラモデルの名門であるハセガワが架空機に参入してから長い年月が経ちました。当時ここまで息の長いシリーズになると想像した方はどれ程いたのでしょうか。ハセガワさんの航空機に対する知見と、ヴァルキリーの航空機を理解したデザインがマッチしていたのでしょう。

 

 

戦闘機とバトロイドのいいとこ取りであるガウォーク。 いつか日本の技術力が実機開発を実現すると信じています。

 

 

ハセガワさんのエリア88シリーズ。ミッキーサイモンが搭乗したF-14が展示されていましたが、肝心のシンボルマークであるプレイボーイ・バニーのエンブレムが間に合っていませんでした。

 

 

エリア88を読んでその存在を知った前進翼X-29。こちらには風間真のパーソナルエンブレムであるユニコーンが描かれています。

 

 

風間真が初期に扱っていたドラケンです。

 

 

キャラクターモデルの展開に力を入れているハセガワさんではゲーム「エースコンバット」も展開しています。デカールはドクロと水着美女という刺激的なデザインです。

 

 

塗料で有名なクレオスさんのブースなのかな?一味変わった航空機モデルが多く見られました。まずはロシアの輸送機Il-76MDで1/144スケールという大型モデルです。

 

 

台湾が独自に装備するF-CK-1Cチンクオ(経国)。政治的理由からF-16を輸出できない米国が開発に協力した戦闘機で、F-16とF/A-18を足して2で割ったようなシルエットとなっています。

 

 

ファインモールドさんのブースで展示されていたF-14のオープンハッチモデルです。

 

 

モデルカーのブランドであるEmbro。通路側の目立つ場所に展示されていたのがHONDAジェットでした。もとが自動車メーカーという事で馴染みも深いことでしょう。

 

 

タカラトミーさんではトミカブランドとしてT-4ブルーインパルスが発売されています。ミニカーのナショナルブランドに軍用機が採用されるのは極めて異例ですね。価格は900円と買いやすい設定ですが子供向けなので精密さは求めないほうがよいでしょう。

 

 

ホビージャパンさんのブースで展示されていたCH-47Jチヌークです。「FORCES of VALOR」と銘打ったブランドはかなり目にする機会が多いので気になっていました。

 

 

1/700の完成品として発売されているCVN-65エンタープライズですが価格は13,800円と低めに設定されており一度は購入も検討したことがあります。もしミッドウェイやキティホーク、ロナルドレーガンなど横須賀に縁のある空母があれば手が出る可能性大です。残念ながら艦載機の品質は高くないので別途手を加えた方がいいかもしれません。

 

 

本シリーズは水面の情景ジオラマとして利用できるブリスターパックが付属します。模型の遊び方の例としてホログラフィーを使った海戦のデモが行われていました。写真は着弾によって水柱が立った瞬間ですね。

 

 

静岡模型教材協同組合さんのブースでは毎回大艦隊が集結してきます。

 

 

最大手であるバンダイさんのブースです。今回は宇宙戦艦ヤマト2202に関する商品や展示に力が入っていた印象をもちました。写真は新コンセプトブランド輝艦大全シリーズです。ミラーを採用したディスプレイや発光ギミックなどが仕込まれています。サイズ的にもコレクションに向いていますが価格がやや高めか。

 

 

輝艦大全シリーズから発売予定の旗艦アンドロメダ。

 

 

アンドロメダを旗艦とした波動砲艦隊。我が家にも欲しいです。主力戦艦ドレッドノート級は2艦セットとして販売される模様です。

 

 

色々な意味で気になったのがこちらです。。。

 

 

森専務長が誤った方向性に進んでいる気がして仕方ありません。

 

 

これは商品ではなく、イベント用に展示されたヤマトの大型ディスプレイです。

 

 

プラモデルによる地球防衛艦隊のマルチ隊形。ムービーエフェクトバージョンは発光やサウンドのギミックが採用されています。

 

 

旗艦アンドロメダ格好よすぎです。

 

 

ヤマト2202の新展開によって誕生したアンドロメダ級の姉妹艦たち。

 

 

アンドロメダ級の空母アンタレスも参考出品されていました。

 

 

こちらはミニサイズかつ低価格で揃えられるメカコレクションシリーズ。かなり良さそうです。

 

 

ガンプラで気になったのがこちら。パーフェクトグレードとして発売されるガンダムエクシアでプロジェクションマッピングを使ったディスプレイが見事でした。

 

 

パーフェクトグレードは内部フレームと外装パーツを分けることができますが、今回は発光ギミックが大きな目玉となっています。比較するとわかりますが発光する色が違っていることがわかります。

 

 

本モデルでは色調が変化するLEDが採用されて、GN粒子の状態によって変わる色を再現するそうです。これは面白い。

 

 

METAL ROBOT魂では重量感を訴求していました。内部フレームにダイキャストパーツを多用することでズッシリとした重みを感じることができるそうです。

 

 

ROBOT魂ではどこか楽しそうなジオラマが展示されていました。

 

 

RGでリリースされたRX-0ユニコーンガンダム。お台場では実物大の立像が公開され話題となっており台風の目となるでしょう。

 

 

映画公開が続き好調なスターウォーズ。バンダイさんの世界最高レベルの技術で開発された組み立てやすいプラモデルです。

 

 

ザクヘッドに特化したシリーズがバストセットに。発光、サウンドギミックが仕込まれた意欲作です。

 

 

バンダイさんによるラブライブ!サンシャインのフィギュアをとりあえず。

 

 

アオシマさんのブースです。本来は艦これフィギュアを見にいったのですが、全く展示されていませんでした。艦これはもう終わってしまったのでしょうか。。。

かろうじて知っていたのはこちらくらい。

 

 

時代が変わってしまったようです。フィギュア系はついていけませんでした。

 

 

グッドスマイルカンパニーさんで展示されていたビッグフット。ダグラムからは未塗装のマッケレルも展示されていました。

 

 

大きなスケールのスコープドッグ。ギミックが満載されているようです。

 

 

ブースは京商さんでしたが、制作協力を行っている分冊百科のアシェット戦艦大和が展示されていました。1/250スケールという大きさで艦体にはダイキャストパーツが使われているので重量感はかなりのものだと思います。組み立てるだけパートワークといいながらパーツの繋ぎ目の処理など作業は必用になると思われます。

個人的には同社のF-14トムキャットを購入しましたが、問い合わせをしても電話がつながらない、メールを送っても無視されるなど企業姿勢には疑問をもっています。会場にはアシェット社の社員と思われる人の姿も見られました。

 

 

以上、第57回全日本模型ホビーショーでした。

 

ここ数年は定点観察を続けていますが、1/200スケールダイキャストモデルではMシリーズが展示されないというショッキングな出来事がありました。またミリタリーにおいてはタカラトミーが技MIXを終了するというまさかの出来事もあり、当然ながら今回展示は一切ありませんでした。

逆に存在感を増しているのがエスワンフォーさんで、多くの見学者に囲まれている状況が多くみられました。1/144ダイキャストというヒットが難しいジャンルにおいて、注目を集める商品を出し続けています。その秘訣が何なのかは大変興味深いですね。

 


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