■ GULLIVER

1/200スケールダイキャストモデルの先駆者であるガリバーさんのブースです。

今回のホビーショーで唯一の1/200戦闘機ダイキャストモデルの展示機となったヘルパのイタリア空軍F-35Aです。驚いたことに定価は15,400円まで跳ね上がっています。ガリバー200の展示が完全になくなってしまったのは残念で仕方ありません。

ロシアのウクライナ侵攻により破壊され大きな話題となった世界最大の航空機An-225ムーリヤ。小型なF-35とのサイズ比較ができる面白い展示でした。

JCWingsの1/72スケール、ポーランド空軍のSU-22M4です。ロシア機らしい無骨なフォルムがよく表現されていて味があります。

2022年に大ヒットした「TOPGUN MAVERICK」をオマージュし、小松航空祭で披露された空自第306飛行隊のF-15J。こういう企画は旬を逃さずに出したいですね。

ヘルパの1/200スケールTU-160ブラックジャック。可変翼は可動式で異なる表情を楽しむことができます。

ロシア航空のTu-144が展示されていました。コンコルドのように機首が下を向き視界を確保する機構が設けられています。

低価格トイのジャンルにあたるPOSTAGE STAMPシリーズには力を入れているようです。
■ S14(エスワンフォー)

奇抜な発想で驚きを提供してきたエスワンフォーさんのブースです。今年は比較的オーソドックスな展示方法でした。

発売が待たれるE-2ホークアイの1/144ダイキャストモデル。最大の特徴は折りたたみ式の主翼が可動するところです。

可動できる主翼を説明するために複数のモデルを並べて変形シーケンスを表現しています。1/72スケールでもやっていないことを1/144で実現してしまうチャレンジ精神が素晴らしい。

4つのモデルを並べてみたところです。間違いなく人気が出るでしょうし、入手困難になることは必至ですね。

エスワンフォーさん恒例の展開でいくつかのバリエーションを用意して発売されるようです。

アメリカ空軍のHH-60Gペイブホークは1/100スケールで開発されるようです。

私にとって本命の航空自衛隊が装備するE-2Cホークアイ。4枚プロペラの従来機バージョンで那覇基地に新設された第603飛行隊として発売されます。無事に入手できるかな…ゲリラ的に発売されるので不安です。

軍艦や戦車へもラインを広げているようです。
■ 国際貿易

ホーガンMシリーズ全盛期の時はとてもお世話になった国際貿易さんのブースです。AvionixのC-2、P-1展示を期待していきましたが業者招待日のみだったようで一般向け公開はありませんでした。

1/72スケールで安価な価格設定で発売されたKB WINGSのF-2。塗装については色見が少し明るすぎるようで、トイ風モデル仕上げに振っているように感じました。

KB WINGSではF-35もラインナップされていました。色々な形態を選んで楽しめるようでプレイバリューは高そうです。ただしパーツの合わせ目が目立つのでリアルさを求めるコレクターは気になるところでしょう。ガシガシ遊ぶには良い商品ではないでしょうか。

SNSでは業者招待日に展示されたAvioni-XのC-2とP-1の情報がまわってきましたが残念ながら一般公開はされませんでした。発表されてからかれこれ5年くらい経っていると思いますがなかなか発売日の情報が得られませんね。
■ TAMIYA

プラモデルキットをメインに展開するTAMIYAさんのブースです。

今回のホビーショーで滞在時間が長かった展示のひとつがこちらのF-35です。バリエーション豊富なF-35の中でもギミックが多いB型のを全て再現してやろうという意欲作。

ホバリングを可能とするF-35Bではエンジンの回転ダクトを選択することができます。

最も複雑な機構をもつF-35B型を内部構造からモデリング。最大の特徴であるリフトファンの開閉も再現可能です。

完成形の展示では前脚をアクリル板に乗せて離発着をイメージさせる演出を行なっていました。

マーキングは3か国、7種類がセットされていて選ぶことができます。
■ Hasegawa

航空機のプラキットで名を馳せるハセガワさんのブースです。

老舗プラモデルメーカーのハセガワがアニメのキットを発売すると発表した時は賛否両論ありましたが、今では定番のジャンルにまで成長しています。当時企画を立てた責任者の方は英断でしたね。

エースコンバットとのコラボも力を入れて宣伝していました。詳しくはわかりませんが人気があるのでしょうかね。

ユーロファイターはドイツ空軍が昨年来日したため、日本でも以前よりも身近な存在になっています。。

とても気になったのがこちらの商品です。LED付きの電池という新しい発想ですが、これだけで配線作業をせず電飾を仕込むことができます。滑走路のジオラマなんかに向いていと思いました。参考出品ということで価格は不明でしたが利用用途が広がる可能性を感じます。

タマゴヒコーキから発展したのかな?と思わせるたまごガールズシリーズ、気が付けばかなりのラインナップがあるシリーズに成長しているようです。

人間よりも大きなゴジラのフィギュアが展示されていました。11月から映画上映が始まりますがキット化の予定でもあるのでしょうか。
■ PLATZ

豊富な商品を扱っているPLATZさんにブースです。

昨年発売されて話題となったウォルターソンズジャパンさんのフライトデッキシリーズ空母甲板ジオラマ。昨年はパッケージの状態で並べられただけだったので目立ちませんでしたが、今年は完成期で展示されました。160cmにも及ぶ大きさから注目を集めていました。

13のセクションに分けられた各商品を揃えて組み上げると大きな空母甲板が出来上がるユニークな商品です。1/200スケールなのでMシリーズやヘルパの艦載機モデルを多くもつコレクターにとっては夢のような商品です。

スタンダードな1/700スケールで展開される完成品艦艇モデル。発艦している艦載機のディスプレイが面白いです。

メタルプラウドシリーズから発売されている自衛隊のチヌークには空自と陸自のバージョンが揃っています。

メタルプラウドシリーズの1/72スーパーホーネット。人気のジョリーロジャースが再現されています。空母甲板のジオラマベースもセットだとするとプレイバリューが高そうです。

航空自衛隊で出現した特別塗装機のうち第303飛行隊、第305飛行隊のモデルが展示されていました。完成度を向上させるディテールアップパーツも発売されています。

退役が数年後に近づいてきているC-1輸送機のモデルが並んでいました。一目見ただけではわかりにくいですが空自創設40周年の記念塗装機でエンジンカウルに描かれたレインボーカラーを再現しています。
■ TOMYTEC

鉄道系につよいTOMYTECさんのブースです。技MIXの復活を望む声は相変わらず高いですが、期待するのは難しそうです。

陸自ヘリのジオラマに使えそうな素材が多く展示されていました。

全国の鉄道の駅で展開している鉄道むすめ。キャラクターの数が多すぎて全てを展示するのも難しいようです。個人的な最寄り路線のキャラは残念ながら見つけられませんでした。
■ INTER ALLIED

ホビーマスターの代理店として有名なインターアライドさんのブースです。

航空自衛隊のC-2風、ブルーグレイ迷彩のC-130ハーキュリーズ。クールなイメージで格好いいです。

TOPGUN MAVERICKのスペシャルペイントを再現した単座型スーパーホーネット。誘導爆弾をセットしている展示もいいセンスです。
根強いファンに支えられているホビーマスタ以外にもエアフォースワンというブランドを取り扱っています。競合するブランドのように見えますが同社は代理店として日本国内流通を全て牛耳ってしまうほどの勢いがあります。
■ Fine Molds

ファインモールドさんのブースです。一押しはF-15イーグルのようです。

航空自衛隊のF-15JとF-2が1/72スケールで展示されていました。日本国内で見られる戦闘機を中心に展開しているようです。

爆装を説明するため裏側に返して展示されたF-2戦闘機。兵装を目立たせるため機体はグレーの状態でした。
■ PIT-ROAD
海自、海保関係にも強いPIT-ROADさんのブースです。
国産開発されたP-1哨戒機は3Dプリンターで出力された試作品でした。
1/700スケールの戦艦大和。多くのキットメーカーが挑むこの題材には、尽きることのない需要と多くの浪漫が詰まっているのでしょう。
海上保安庁の巡視船のキットです。おそらく甲板の緑色の部分は成形色か塗装済で商品化されるという事なのでしょう。
海上自衛隊のそうりゅう。国家機密の塊である潜水艦は非公開の部分も多いはずです。ある程度は想像や予想ということで開発しているのでしょう。
■ BANDAID
ホビー業界の巨人、バンダイさんのブースです。
ナラティヴガンダムC装備をはじめVer.Kaが展示されていました。特にユニコーンガンダムはカトキハジメ氏デザインの集大成ともいうべき素晴らい傑作です。
ガンダムWのバリエーション機がMGで充実をみせています。これはこれでいいのですが、普通にエンドレスワルツのモビルスーツをRGで発売してほしいです。
ガンダムデスサイズにウィングの羽を移植したようなバリエーションです。せっかくの悪魔的な魅力が薄れてしまう気もします。
大好きなサンドロックカスタムはどのようにいじっても格好よくなってしまいますね。
ド派手なデストロイガンダムです。
カブトエビを連想してしまうモビルアーマー形態が印象的です。エフェクトパーツもよく効いています。
思わず欲しくなる装甲騎兵ボトムズの基本型、スコープドッグはバンダイのHGで発売されています。
ミリタリーテイスト漂うジオラマがよく似合いますね。複数買いたくなりますし、
肩が赤い子も欲しくなります。
当然ながら降着ポーズの再現も可能。オプションで兵装を拡張できるセットも用意されています。買い逃してしまいましたが二次販売の案内を見つけたので注文を出しました。
■ Max Factory
Max Factoryさんのブースです。
新世紀エヴァンゲリオン関連のフィギュアが並んでいました。
おじさん世代には大変懐かしい勇者ライディーンが復活しようとは!ゴッドバードにチェンジすれば最高です。
太陽の牙ダグラムに出てくるコンバットアーマーはデザインが素晴らしかったですね。
昔は版権の関係でアニメキャラクターとプラモデルメーカーは決まっていましたが、今は複数のメーカーが競い合えるようになりました。作り比べてみるのも楽しそうですね。
■ wave
waveさんのブースです。
こちらでもボトムズ関係。のキットが多く展示されていました。最近ボトムズの流れがきているのかな。
ダイビングビートルも懐かしいですね。
あのタカラ製の伝説のキットから40年。遂にウェーブが1/24に挑む!と書かれています。値段は9,900円となかなかですね。
これを見ただけで素晴らしい完成度であることがわかります。
40年前のデザインとは思えないほどよくできています。当時小学生だった自分にはストーリーが難しかったのであらためて鑑賞したい気持ちもあります。
アクションポーズもぬかりがありません。
もうひとつのビッグタイトル。マクロスのヴァルキリーを展開しています。多すぎて選べないですね、うれしい悲鳴です。
変形はせず、両形態それぞれのシルエットを優先した提供方法となります。
■ その他
今回思わず足を止めて見てしまったのがこちら。握り寿司のプラキットということですがその発想と行動力には驚きの一言です。
手前にあるのはネタのランナーで、その後ろに立てかけられているのはシャリのランナーです。米は一粒ずつが別パーツになっています。
果たして職人技のように美味しそうに握る?ことはできるのでしょうか。
残念ながら1/200スケールダイキャストモデルはほぼ全滅のホビーショーでした。
以上、第61回全日本模型ホビーショーでした。
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