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■ 国際貿易
まずは国際貿易貿易さんのブースから。1/200スケールということでAvioni-Xをトップバッターに見てきましたが残念ながらダイキャストではなくレジンモデルです。2019年に発表されてから5年が経過しましたがいよいよ発売になりそうで展示機会も増えてきました。
航空・海上自衛隊が導入した国産輸送機、哨戒機の同時開発プロジェクトがそのまま進行したようなラインナップです。
いよいよC-1輸送機からのリプレースが完了し空自の主力輸送機となるC-2。C-1以上、C-17未満の機体サイズでボリューム感のあるシルエットが再現されています。
電波情報収集機RC-2もラインアップに入っています。C-2にに比べると各所にフェアリングが追加されていますが商品価格は同額のようです。
P-1対潜哨戒機はC-2と同時開発し、部品の共通化によりコストダウンを行う試みがされた大きなプロジェクトでした。P-1の方が一回り小さいのですがエンジンを4発を装備するので作業工数が増えるのか、価格設定も若干高くなっていました。
赤白塗装のP-1試作初号機もラインアップ。バリエーションが少ないP-1においては貴重な存在となります。
Avioni-Xは以前から期待していたブランドなので今回も注目してきました。非常に魅力的なのですがレジン製であることと、5機揃えると180，000円という価格設定は正直ハードルは低くありません。
C-2を正面から。プラキットでは1/144のみで1/200スケールでは初の立体化になるようでその点で希少価値があると思います。
こちらはKB WINGSのF-2です。ダイキャスト製で手頃な値段設定が魅力的ですが、カラーリングは敢えてトイらしさを表現しているのかもしれません。このあたりは好みが分かれるところだと思います。
KB WINGSのF-35ライトニング�供５ー鵑望絏爾離僉璽長腓錣嗣椒薀ぅ鵑�目立つパーツ構成になっているのは残念な部分です。この問題をクリアしているのは以前取り扱いのあった1/200MシリーズのF-35Bのみというのはやや皮肉な結果です。
1/200スケールのスナップフィットモデル。ホーガンウィングスの日本国政府専用機は新商品でなく既存モデルです。樹脂製ですが大型モデルを購入しやすい価格で入手できます。ズッシリ、ヒンヤリ感は楽しめないものの2万円クラスのダイキャストモデルと比べても見て眺める分には大きな違いはありません。
■ GULLIVER
ガリバーさんのブースです。1/200ミリタリー系ダイキャストモデルの先駆者で全盛期はとてもお世話になりました。
お馴染みの飛行場ジオラマです。最初に見た時にとても感動し、真似をして簡易ジオラマを作成したものです。Gulliver200シリーズの全盛期はエプロンに戦闘機がビッシリと並んでいましたが、悲しいことに今はスカスカしています。
今も1/200ダイキャストモデルを継続してリリースしてくれているのがドイツのHerpa社です。ドイツ空軍のA400M輸送機が一番目立つ位置に展示されていました。尾翼には特別塗装が描かれています。
展示されていた唯一のファイター系はドイツ空軍のトーネードでした。可変翼は開いた状態で再現されていて、固定されているので閉じることはできません。
空飛ぶ金塊とも呼ばれている米空軍んもステルス爆撃機B-2A。あまりに高価な航空機ゆえ1機ずつに個別の愛称がつけられています。定期的に機番を変えて発売されており、新登場から数年経っていますが完成度の高いモデルです。
こちらも定期的に別の機番替えで再販が継続されているSR-71ブラックバード。リピート生産が高いことから需要の大きさも窺えます。
Herpaの1/200スケールにおける比較的新しいモデルの2機種。左はロシア空軍のTU-22M3M爆撃機で主翼は可動式です。右は米空軍のYB-58Aハスラーで前世代の機体です。ともに超音速爆撃機という共通点があります。
CALIBRE WINGSはプレイバリューの高さと高品質な造形を両立している注目のブランドです。トップが元気すぎてお騒がせしてしまう事もあったようですがモデルの出来は他にないユニークな長所をもっています。F-16系なのでこのモデルもエンジンが取り外せるギミックが仕込まれていることでしょう。。
映画「TOPGUN MAVERICK」に搭乗した主役のスペシャルマーキング機が1/72スケールダイキャストモデルのJCウィング版です。装備は映画のクライマックスを再現した誘導爆弾装備がよいと思いました。1/144スケールも発売予定があったはずですが、無事に共有されるのでしょうか。
「TOPGUN MAVERICK」をオマージュして公式に許可を得て塗装した、小松基地航空祭のスペシャルマーキング機もモデル化されています。こういうトレンドネタは熱が冷めないうちに商品化した方がよいですね。
Century Wingsの代名詞とも言えるSR-71AブラックバードとF-14トムキャットです。SR-71Aはかなりの大きさになるので人を選びそうですが、買える条件が揃っていれば一度は所有してみたい傑作モデルです。
■ S14（エスワンフォー）
エスワンフォーさんのブースです。1/200スケールではありませんが以前からユニークな視点でプレイバリューの高いモデルを提供してくれるメーカーさんです。今回は社長と1時間ほどお話をさせていただき、とても楽しい時間を過ごすことができました。
航空機関係をリリースするAVIATION FIGHTERS SERIES。以前に比べるとだいぶスペースが縮小してしまったと感じましたが、その分モデルの方はは強力なものでした。従来の1/144スケールではなく1/100でリリースされるHH-60Gペイブホークが2種類展示されました。
長くて大きな給油プローブは伸縮ギミックが再現されていました。コックピットのガラスはクリアな透明パーツで内部もよく見えます。コックピット横にドアは本当に開きそうな造形でした。
胴体横のスライドドアは開閉式のギミックが仕込まれています。1/100のフィギュアを乗せることで更にリアリティが増します。ジオラマ再現においても状態の選択肢が多いことはメリットが多いと思います。
最も驚いたのはローターの格納ギミックを差替えなしで実現しているところでした。これだけのギミックと造形を詰め込んだモデルがダイキャスト製というのは驚きです。もっともプラモデルではパーツ強度の問題もあり稼働ギミックを仕込めばいい…というわけではないようです。これで1万円以下というのは破格の設定のように思いますが、所有することに喜びが感じられるモデルになりそうです。
今までの1/144スケールから離れ1/100で開発した背景にはモデリングとギミックを高いレベルで両立できるという判断によるチャレンジとの事です。統一されたスケールで並べられるが「並べるだけ」か、もしくは多彩なギミックを有したプレイバリューの高いモデルを揃えやすいサイズで提供するか。意見は二分しているようですが、私はプラモデルではできない、ダイキャスト完成品モデルにしかできない可能性に期待したいと思いました。ズッシリ、ヒンヤリ、よく動く…これは最高ですね。
もう一点気になったのがこちら。勇者ライディーンは小さい頃夢中で見ていました。エッチングパーツのような金属の板から立体物を作り上げるホビーですね。
■ インターアライド
現在のダイキャストミリタリーエアモデルの人気ブランド、ホビーマスターを扱うインターアライドさんのブースです。
ホビーマスターの新商品からX-62”VISTA”が展示されました。一見するとF-16に見えますがAI搭載の自律飛行を可能とする、将来の無人戦闘機の先駆けとなりそうな機体です。
こちらも11月に発売となる5,000機を記念する特別塗装機です。今回の展示会では海外の空軍に関するモデルがメインでした。
エアフォースブランドからの出展は驚きのビッグスケール！1/32のSu-30フランカーです。税込参考価格は74,800円というのはこの大きさを考えれば妥当かもしれませんが、これを自宅に置ける人は限られることでしょう。
1/144スケールで開発が進められているP-8ポセイドンはターンテーブルで展示されました。未塗装状態で再現される部隊は不明、価格設定も未定の状態でした。
■ ピットロード
ピットロードさんのブースです。面白いな商品が多く見られました。
海上自衛隊のP-1哨戒機が展示されていました。フラップは別パーツ化されていて下げ状態も製作可能とのことです。
展示されていたのは試作品ではなく3Dプリンターで出力したモックアップでした。むしろ最近の３Dプリンターの造形精度に興味がわきました。
今回の展示会の中で目に留まった中のひとつがこちら。1/700スケールという指先に乗るほどの極小サイズに塗装を施したサンプルです。
ランナー状態はこちら。塗装済モデルを期待したいところですが自作しなくてはいけないということでしょうか。これはかなりの技術が求められる商品です。
航空自衛隊シリーズからファイター系と支援機系がラインナップされています。小さなサイズにも関わらずバリエーションにはこだわりがみられます。
C-1輸送機系とヘリコプター系のセットです。オスプレイは格納時のコンパクトにたたまれた状態まで再現されています。
彩色見本がこちら。しかしこれはかなり難易度が高く上級者向けです。やはり彩色済版の販売を検討してほしいですね。
■ プラッツ
プラッツさんのブースす。
フライトデッキシリーズ発売の時には個人的にもお世話になったウォルターソンズジャパンさんの展示がありました。
VFA-102ダイヤモンドバックスの記念塗装機が再現されたモデルが完全新規金型で発売されます。
人気のファイター系において王道の1/72スケールで投入してきました。ライバルも多い中で独自性を光らせてほしいと思います。
世界的に人気の高いジョリーロジャースのF/A-18F、創設75周年記念塗装機は飛行状態でのディスプレイでした。
ウォオルターソンズさんはF-4B、ショートノーズのファントムも発売を予定しています。部隊は有名なジョリーロジャースとサンダウナーズが選ばれました。
ここからはプラッツさんの製品です。航空自衛隊創設50周年記念塗装機が1/144スケールで発売されます。マルチマテリアルキットと書いてあり、レジンパーツやメタルパーツを組み合わせたキットだそうです。
こちらのEC-1は発売中のものが展示されていましたが、今年度をもって用途廃止になるタイミングを意識していると思います。
イタレリ製のプラモデルキットからF-35BとC型が展示されました。艦載機型のC型は主翼の折りたたみを選択できます。比較してみるとC型の主翼上面のディテールはB型とだいぶ違いがあることがわかります。
■ TAMIYA
タミヤさんのブースです。
細部へのこだわりが詰め込まれたF-35のキットが今年も展示されました。通常型のA型、垂直/短距離離着陸型のB型、艦載機型のC型がそれぞれの特徴を活かした形態で並んでいました。
アメリカ海兵隊が運用しているF-35Bはリフトファンを開き、エンジンノズルを下向きにした状態が再現されています。このキットは複雑なF-35の機構を全て再現できるよう開発陣が情熱をつぎ込んだモデルだそうです。
これから実機を見る機会が増えてくる艦載機型のC型は主翼を折りたたみ、キャノピーを開いた状態が選ばれていました。艦載機の特徴を示すにはベストな選択だと思います。
■ HASEGAWA
飛行機キットを得意とするハセガワさんのブースです。
エースコンバットシリーズからF-15Cが限定生産で発売されます。スケールは1/72で、有名な片翼の妖精が再現されます。
航空機模型から方針を変え、架空機であるマクロスを手がけてから今や定番となったことが素晴らしい。判断と決断って大切ですね。
■ BANDAI
ホビー業界の巨人、バンダイさんのブースです。新たなシリーズの上映が始まった宇宙戦艦ヤマト3199関連のモデルが展示されました。
試製空間戦闘攻撃機コスモパイソン。右側のモデルはパーツがずれているのかと思いましたが、イラストを見ると機首が左右に振れる仕様のようです。
自分が小学生の頃に見ていた未来の戦闘機。プラモデルや超合金で遊んていたことを思い出します。
作品が製作されるごとに改修が施されアップデートされる宇宙戦艦ヤマト。今年は同作品が放送されてから50周年を迎えるメモリアルイヤーですが、長年に渡って愛され続けられるデザインって本当にすごいと思います。
こちらの長年にわたって愛されてきた進化の象徴であるガンプラ。初代メカコレクションからRG版RX-78ver2.0まで私も40年お世話になっています。
ガンプラの最新作はまさかのリバイバルキット！300円ガンダムの雰囲気は残しつつ現在の標準的なフォーマットを取り入れた技術の進歩を体験するためのキットです。
単色が常識だったランナーは多色成形へ。パーツを切り取る際には手だけで取れるようになりニッパーは不要。パーツの合わせ目も目立たない位置に変更さています。それに伴い値段も4倍になりました。
ちょっと知識が追いついていませんがブラックナイトスコードシヴァ？ズゴックの内部にインフィニットジャスティスガンダム弐式を模した内部フレームを組み込むことが可能とのこと。
美少女フィギュアにも力を入れているようです。かろうじて知っている範囲のアイドルマスターです。
超期待していたHGスコープドック。いざ購入してみたもののハッチオープンを再現するには別売の拡張パーツセットが必要との事。さすがにこれは製品設計に対して愛が足りないかな〜と感じてしまいました。これから買う方は注意しましょう。
■ WAVE
ウェーブさんのブースです。
スコープドッグの発展型である湿地戦仕様型マーシィドッグ。1/35スケールで接着剤不要のスナップフィット。コックピット内部や降着姿勢の再現も完璧でやっぱりATはこうでないとと思います。
ボトムズといえば分冊百科のアシェットから1/8スケールという大きさで電動ギミック満載の企画が始まりました。
今回も午前中に仕事があった関係で午後からの見学になりました。エスワンフォーさんのブースで色々と話し込んでしまい、後でSNSなどで見落とした商品に気が付くことも。いずれにしても1/200スケールダイキャストのエアモデルは復活の兆しは全く見られませんでした。でもかなり嬉しい話もありました！もし1/200ダイキャストモデルの開発を検討してもらえることがあればひとつアイデアがあります。その日を夢見て…。
以上、第62回全日本模型ホビーショーでした。
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番外編 第62回 全日本模型ホビーショー 2024年10月12日 東京ビッグサイト
