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No.194  DDH181 HYUGA JMSDF by DeAGOSTINI




デアゴスティーニ「自衛隊モデルコレクション」第5号についてくる護衛艦「ひゅうが」を購入しました。特徴ある護衛艦が次々と出てくるので今後の展開が楽しみなシリーズです。

ヘリコプター10機を搭載できる、空母型護衛艦

「自衛隊モデルコレクション」第5号、海自編の第二弾は全通甲板をもつヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」です。第一弾のイージス艦は防空任務のエキスパートであるのに対し、この空母型護衛艦は対潜哨戒ヘリ運用に特化した海中防衛の柱となる護衛艦です。海上自衛隊念願の空母型艦艇ということで大変注目を集めた艦ですから、「こんごう」→「ひゅうが」と連続購入を決める方も多そうですね。

 

航空機を効率よく運用するために右舷に配置された艦橋が空母型の特徴です。というわけでこの「ひゅうが」は見る方向でイメージが大きく変わってしまいます。普通であれば特徴である全通甲板をメインに見たくなりますから左舷側からのアングルが多いと思うので、ここでは右舷からの眺めを意識してみました。

 

艦載機にはSH-60J/K×3、MCH-101×1の4機の対潜哨戒ヘリ4機が付属します。この4機が標準的な運用形態だそうですが、その気になれば10機の運用も可能というのが実力です。しかし、しらね型護衛艦が3機のヘリを運用可能としていますが、いかに窮屈な環境の中で運用していたのか・・・と考えると気の毒になってきます。一方この「ひゅうが」は艦上スペースに余裕がありますから指揮艦としての機能にも期待が集まっています。

 

「ひゅうが」は攻撃型の艦艇ではありませんが、12.7mm単装機銃やCIWSといった自衛用の装備をいくつか持っています。艦首下にはOQQー21ソナーシステムがあり、ここでも海中に睨みをきかせています。

 

甲板には艦載機を拘束するロープをとめておく穴が再現されていて、4箇所にヘリ用の離発着スポットのマークが描かれています。マガジンの説明では通常護衛艦のヘリ甲板ではダウンウォッシュが艦橋構造物に跳ね返り、操縦に悪影響を及ぼすそうです。そのため空母のような全通甲板を採用したのがこの「ひゅうが」です。それにしてもDDH「しらね」型の後継艦がこのような形になってしまうわけですからビックリですよね。

 

煙突横にある4本の細長く伸びているレーダーは別パーツとして提供されます。パーツを付けるために接着が必要になりますが、これがなかなか細かくて作業には集中力が求められます。アイランドは比較的シンプルな構造ですが、真ん中にパーツの合わせ目とパーティングラインが見えてしまっている点はマイナスポイントだと思いました。とても勿体無い・・・。

 

上部甲板と内部格納庫とを結ぶエレベーターです。本モデルにはMCH-101が1機付属します。出来の方は・・・細かいことはいわないようにしましょうか。共通して言えることですがローターは機体と同じ色で塗装されています。ここはせめて黒にしてくれたら見栄えもいいんですけどね。

 

艦体の側面にある各種設備も再現されています。「ひゅうが」型は艦内に大きなヘリ格納庫を有しており、上部甲板が水面から高いところにあるのも大きな特徴です。これは意外なところで大活躍することになります・・・それは観艦式(笑)。高い目線から護衛艦を見下ろすアングルで眺めることができること、そして多くの観客を一列に乗せて見学させることができるのです。2012年の観艦式で登場した際には、観艦式の当たり艦として人気を博しました。

 

フルハルモデルのメリットであるスクリュー部分です。海上自衛隊の中でも最大規模となる排水量を誇る同艦は2基のスクリューを推進力としています。「こんごう」の時にも気になりましたがスクリューのすぐ後ろにあるのは舵ですかね?舵は真ん中に一つあるものかと思っていましたが古い情報ですね・・・。もうちょっと船についても勉強してみます。

 

構造物の右舷からの眺めです。一般の護衛艦と比べると平面が多くのっぺりとした印象がありますが、これはステルス性を考慮したものだそうです。見通しのよい海上でこれだけ大きな艦艇はステルス性を求めても限界があるように思いますが、実際のところ効果があるのですかね。ただ完全に隠れるのは難しいと思いますが、反レーダー波を軽減し、大きさをごまかす事であれば想像できます。

 

空母型の護衛艦としては「おおすみ」という艦艇が先に就役していますが、両艦は似て非なるものだそうです。「おおすみ」は揚陸輸送艦ということで主に車両の輸送を前提としているので車両は港から自走で乗り入れることができ、また艦の後方からはLCAC揚陸艇を収容しています。ただしヘリを収納するほどの格納庫を有していません。一方この「ひゅうが」はあらかじめヘリ運用を前提とし最適化された設計となっています。

 

「おおすみ」は輸送艦隊の所属であるのに対し、この「ひゅうが」は8隻で構成される護衛隊群を構成するうちの1隻です。日本は四方を海に囲まれています。これは防空任務においては有利になりますが、こと潜水艦の脅威に対しては不利に作用しますので、対潜哨戒ヘリを効率的に運用するDDHは大きな力となることでしょう。ということでイージス艦とともに防御力は最高の海上自衛隊。あとは打撃力がもうちょっと欲しいかな・・・例えばF-35Bとか。

 

戦闘機の世界と比べると、軍艦の世界には海洋のロマンがありますよね。護衛艦にはそれぞれ一隻づつに名前が与えられるように、まるで人格のように個性が感じられます。護衛艦はもちろん一つの兵器ですが、数百人の隊員が暮らす生活の場としての側面もあり、それが魅力の一つになっていると思います。うん、フネも楽しいぞ。

 

 

----------ここから下は全国版の追加分です----------

2013年5月7日に全国版が発売されました。左が先行販売された岡山・香川版、右が全国版です。色々と眺めてみましたが、ひゅうが本体には特に変更はありませんでした。これは残念ながらと言うべきなのかもしれませんが…、できることならアンテナを接着する部分に穴をあけておいて欲しかった事と、ブリッジのパーツの合わせ目が目立つ部分を改善して欲しかったところです。先行版とは発売順が変わっていたので、もしかして改善しているのかと思いましたがそこは期待しすぎでした。

 

全国版の変更点はヘリコプターにありました。左は先行版で右が全国版のヘリです。具体的にはテイルローターの位置が左右異なっており、先行版は尾部左側についていますがこれはエラーでした。実機は右側についているので全国版では修正して発売されたという事になります。

 

あとひとつ大きな変更点がありました。それは内箱です。写真の上は先行版で下が全国版です。先行版では艦首が右を向いているのに対し、全国版では左を向くように変更されていました。先行版のパッケージは右利きにとっては取り出しづらい向きですし、料理で魚を盛り付けるときは頭を左側に置くのでどうも違和感を感じていました。全国版ではそのあたりが変更されていたのでだいぶしっくりときました。

 

店頭での売行きを見たところ前号のT-4ブルーインパルスよりも好調に売れていたように思います。護衛艦の完成品モデルは珍しいですし、本格的なものだと1万円くらいしますからこのデアゴスティーニの2,500円という価格設定はなかなか絶妙だと思います。ただし個体差はかなりありそうです。ヘリのローターの曲がりや、艦橋の差込具合、吃水線のはめ込み具合などはチェックした方がいいと思います。

 

■DDH181 ひゅうが

基準排水量:13,,950t

満載排水量:19,000t

全長:197m

全幅:33m

吃水:7m

主機:CCOGAS方式ガスタービン4基2軸

出力:100,000馬力

速力:30ノット

兵装:

 VLS Mk41(ESSM,アスロック)

 20mmCIWS2基

 12.7mm単装機関銃7基

 3連射短魚雷発射管2基

搭載機:

 SH-60J/Kほか4機(最大10機)

乗員:350名

実機








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