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No.196  DD110 TAKANAMI JMSDF by DeAGOSTINI




デアゴスティーニの岡山・香川先行テスト版第8号に付いてくる汎用護衛艦「たかなみ」です。いよいよ全国発売も決定し、今後はどうやって揃えていくべきか・・・と思案中です。

スマートで重装備、海自を支えるワークホース

デアゴスティーニさんの「自衛隊モデルコレクション」のエリア限定先行版から護衛艦「たかなみ」が発売されました。号が進むにつれて隔週から各月に発刊サイクルが変更されました。これは製作作業の遅れが理由ではなく、3/12から発刊が決定した全国版と歩調を合わせることが目的のようです。今回も電話注文で取り寄せしましたが「どこで知ったのですか?」と質問されました。発売エリア以外の注文は会社目線で考えたらお断りしたいところかもしれませんが、1冊にもかかわらず送ってもらうことができました。感謝です。

 

「たかなみ」はたかなみ型のネームシップです。分冊百科ならではですが同艦の解説マガジンがついてくるので装備についての知識を深めることができます、今回の説明ではバランスのとれた汎用護衛艦であると説明されていました。先行版ではイージス艦→全通甲板空母→汎用護衛艦と続いてきました。この後はどのような順番でリリースされるかはまだ情報公開されていませんので全国版の発売計画を早く教えて欲しいものです。

 

「たかなみ」型は「むらさめ」型の後継艦ですが、この二つの艦型は基本的な構成は同じそうです。その違いは主に火力の強化やサイズアップらしいのですが、つまりはグレードアップなので「レガホ」と「スパホ」のような関係なんだろうと理解しました。…果たして合ってるかな?

 

各部分のクローズアップです。主砲の127mm速射砲は見た目にも大きく、火器の強化は「むらさめ」型からの大きな進化です。甲板から一段高くなっている垂直発射システム(VLS)も「たかなみ」型をみわける時の大きなポイントだそうです。本モデルでも残念ながら速射砲は固定されており可動はしません。回転するだけでも表情が加えられるので付加価値が増えると思います。

 

ラティス構造と呼ばれている大きなマストは軽くて丈夫というメリットがありますが、その反面でステルス性は犠牲になってしまうそうです。最近の護衛艦はステルス性を考慮して設計されており、今後こういうマストは減っていくのかもしれません。このモデルでは若干太目には感じますが、それでも複雑なマストをできる限り忠実に再現しようとする努力が感じられます。

 

第1弾の「こんごう」、第2段の「ひゅうが」は吃水線を境に上のグレー部分はプラ、赤い艦底部分がダイキャストというパーツ割でした。今回の「たかなみ」は艦体が1つのパーツになっているので艦体を触るとヒンヤリと、そして幾分ズッシリさが増した重さを感じることができます。これは嬉しいですね。さすがに今回ばかりはウォーターラインモデルに改造するのは無理でしょう。

 

煙突の数はスクリュー(エンジン)の数。前は左側、後ろは右側のスクリューと連携しています。アンテナはかなり太めですが安全基準からの配慮があるのでしょう。一言加えておきますが写真でクローズアップにして見ると少し大味な印象を受けるかもしれませんが、実物を手にしてみれば写真よりも精巧に見えると思います。

 

最後は艦尾に設けられたヘリ甲板と格納庫です。「たかなみ」型は「むらさめ」型を改良した結果、格納庫へのレールが二本になっており運用がしやすくなっているそうです。そのあたりは模型にもきちんと反映されていました。通常は1機運用ですが、状況によっては2機搭載することが可能だそうです。…しかしこうやって見るとヘリの着艦作業はだいぶ窮屈なことでしょう。

 

護衛艦の(半)完成品モデルといえばUCCさんのコーヒーのおまけ「最強の艦艇」コレクションを手にした方も多いと思いますが、おまけにしては驚愕のクオリティとしてネットでも話題になりました。比べる対象でないことは承知していますが、惜しいなぁと思っていた格納庫周辺はさすがにこちらの方がシャッター表現などよく出来ています。もしシャッターを開けて内部まで見えるようになっていれば更に面白いモデルになったことでしょうね。

 

「たかなみ」型のシリーズは5隻(DD-111おおなみ、DD-112まきなみ、DD-113さざなみ、DD-114すずなみ)が建造されました。汎用護衛艦としてバランスのとれた万能艦らしく、重武装、航行性能に優れており、災害派遣などでも活躍しているそうです。

 

平成24年の観艦式では自分が搭乗した「しらね」の後ろを航行しており、よく見かけていたので親近感がありました。今後は「しらね」や「あきづき」も本シリーズから発売が予定されているので登場が待ち遠しいのですが、観艦式に参加した艦艇を並べて遊ぶのも楽しそうです。

 

イージス艦「こんごう」と比べてみると、艦幅の細さがよくわかります。「たかなみ」の方はかなりスレンダーな体型ですが、これが重武装と航行性能の両立を実現する秘密のようです。統一スケールで展開される本シリーズは各艦の特徴を把握するのにとてもいいですね。

 

「自衛隊モデルコレクション」は陸・海・空の所要装備を提供するシリーズですが、私はあまり完成品という商品が出ていなかった海上自衛隊のモデルに興味を持ったので、(予算の関係もあって)海自に絞って集めていく予定です。特に護衛艦は構造が複雑で、キャラが違う艦艇が揃っていて面白いですよね。ただ次は何がでるのかな?…とても楽しみにしていますが情報出てこないな…。

 

今回の「たかなみ」の改善点です。SH-60Kのモデルですがテールローターは右側についています。実機写真をみるとこれが正解ですね。このモデルでは底にタイヤを表現して三つの黒い点が塗装表現されていますが、簡単でもいいのでタイヤも造形で表現してくれていたら尚よかったと思います。

 

写真は「こんごう」と「ひゅうが」に付属していたヘリです。テールローターが左側についているのがわかりますがこれは間違いです。全国発売を前にエラーを修正している点はしっかりやっていると感心しましたが、もちろん全国版では正しい方を提供するものと思います。「世界の軍艦コレクション」の大和についていた艦載機がクレーンのアームの上に乗ったまた全国発売されたのとつい比較してしまいました。

 

最後はモデルがパッケージされている内箱についてです。箱に仕舞う時は写真のようになりますが、艦が右を向いているのにはどこか違和感を感じてしまいます。マガジンの背表紙にあるコレクションの説明の絵も艦首は左を向いていますし、なんといっても魚料理を盛り付ける時、お頭はお皿の左側へ向けます。また箱から取り出す時も右手側にマストがくるので取り出しにくのです。これは是非とも改善していただけないかと思います。

 

■DD110 たかなみ

基準排水量:4,650t

満載排水量:6,300t

全長:151m

全幅:17.4m

吃水:5.2m

主機:CCOGAS方式ガスタービン4基2軸

出力:60,000馬力

速力:30ノット

兵装:

 VLS Mk41(シースパロー,アスロック)

 54口径127mm速射砲1基

 高性能20mm機関砲(CIWS)2基

 4連装SSM発射機2基

 3連装短魚雷発射管2基

搭載機:

 SH-60J/K 1機

乗員:195名

実機








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