たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No.197  E-2C NF600 VAW-115 U.S.NAVY Atsugi A/B by Gulliver200




「まだかまだか・・・」と首を長くして待っていたGulliver200からの新モデルです。しかもNP2000にアップデートした最新バージョンが再現されています。ただし結構いいお値段ですよ〜。

8枚プロペラに換装し、情報処理能力を向上したアップデート型ホークアイ2000

ガリバー200シリーズに加わった大物モデル、艦載警戒機E-2Cホークアイです。発売は米海軍機バージョンと空自バージョンが同時発売されていますが、予約開始の順番やモデルナンバーからするとこちらの米軍機バージョンの方が先に企画・開発された模様です。先攻のこのモデルは各所にアップデートが施されたホークアイ2000と呼ばれる最新バージョンが再現されており見所も満載です。

 

Gulliver200シリーズの商品ラインナップは実にいい線をついてきますね。最近販売されているModel Powerを除いては、統一スケールのダイキャストモデルにおいて初の商品化となります。1/72や1/144という主流スケールでもまだモデル化されておらず、ある意味で偉業を達成しています。またホーガンMシリーズのラインナップとも共存でき、インターオペラビリティ(共通運用性)が図られていることもコレクターにとっては嬉しいですよね。

 

ホークアイ2000の大きな特徴の一つが、8枚ブレードとなったニュープロペラ「NP2000」です。見た目には鎌のような形状になっており、かなりゴツくなったように感じますが飛行性能の向上以外に静粛性に優れ、騒音対策にも貢献しているそうです。

 

E-2C最大の特徴ともいえるレーダーの上部にはコップを逆にしたような突起が加わっています。さてこのレーダーには回転ギミックがついているのですが、我が家にきた個体についてはちょっとグラグラしており少々ハズレをひいてしまったようでした。構造がわからないので恐る恐る押し込んでみたところ少し改善したようですが、壊さないように細心の注意が必要です。もし店頭で検品する際には要チェックポイントとなりますが、誤って破損しないように気をつけましょう。

 

コックピットの窓は透明パーツで再現されています。従来はこの手の形状をした航空機モデルは塗装表現で済まされることがほとんどでしたが、やっぱり質感が全然違ってきますよね。Avioni-XのUH-60Jも同様に見事な透明パーツで再現してくれましたが、今後の主流になってくれることを期待しています。

 

本モデルは厚木基地をベースとする在日米海軍CVW-5に所属するVAW-115リバティベルズのCAG機です。特徴的な4枚の尾翼を黒く塗装し、自由の光をイメージしたデザインが描かれています。またコックピット前部のアンチグレアは黄色で縁どられていてCAG機らしさを演出しています。

 

厚木基地でのCVW-5というと、トムキャット、ホーネット、イントルーダーといった派手で人気のある戦闘機、攻撃機に目がいってしまいがちで、どちらかといえばE-2Cは地味な存在だと思っていました。しかしNP2000の8枚プロペラを装備し、カラー塗装を施したらキャラクターが大きく違って見えますね。軍用機としての迫力が増してみえるようです。

 

機体の大きさの比較です。右側にあるS-3Bバイキングも結構な大きさがある航空機ですが、このE-2Cは主翼の長さが目立ちます。これは空母甲板という狭いスペースにおいては邪魔になりますので主翼折りたたみ機構が設けられています。しかも単純に折りたたむだけでは長すぎる上にレーダーとも干渉してしまうので、後方にスイングする複雑な機構となっています。これは模型で再現するのは難しそうだなぁ…。

 

E-2Cは空母艦隊の防衛を担う艦載警戒機として開発されました。アメリカ海軍の空母1隻がもつ戦闘・攻撃機の打撃力は小さな国の軍事力に匹敵するとも言われていますが、反面洋上を航行する空母は恰好の標的にもなりえます。その空母を守るため、より遠く離れた場所で敵の脅威を発見し、戦闘機を誘導することはとても重要な任務なのでしょう。

 

空母艦上からはカタパルトを使って射出されます。艦載機の多くはジェット機で加速力に優れているので射出後は勢いよく飛び出していきますが、E-2Cはプロペラ機である上に大きな円盤レーダーを積んでいますから発艦には気を使いそうですね。

 

次の記事で紹介する空自版のE-2Cと違って、米軍機はガルグレー1色で塗装されています。胴体下面にはブレードアンテナの他、空自版には付いていないリング状のものが造形されています。前に撮影した実機写真では付いていなかったと思いますが、最新バージョンには装備されているのかな?

 

ネットショップに掲載されている説明では、高度約9,000メートルを巡航しながら半径約500キロを監視する能力があると書かれていました。Google Earthで測ってみると東京から北は岩手、西は大阪あたりまでを索敵することができるようです。福岡なら韓国がスッポリと入ってしまいます。

 

空母を守るために航空機にレーダーを乗せてしまうという発想もすごいですが、地上レーダーの死角をカバーするために空自にも導入されたわけですからどこにニーズがあるかわからないものですよね。今や先進国の空軍力として、なくてはならない早期警戒機ですが装備している国ってどれくらいあるのでしょう。

 

このE-2Cがなかなか出てこなかった背景には製造上の難易度があると思いますし、それは6,720円という価格にも表れています。1/200スケールとしては結構なお値段ですし、商品企画の段階でも慎重な判断が求められたのではないでしょうか。実際のところセールス面では予約もいっぱいのようですし、海外の掲示板でも注目度が高いようです。また最初に米軍機を揃えてきたというのは大正解だと思いますが、海外でも1/200を見直す動きも出ているようで、これを機にミニスケールが流行する…かも。

 

記念写真です。E-2Cの登場によって米海軍機シリーズはかなり充実したことになります。後はヘリ系を残すのみであり、さらに退役機であるA-6Eイントルーダー、A-7コルセア、A-4スカイホークあたりが出てくると楽しいと思います。あとは1/200の空母が出れば完璧?

 

実機









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