たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No.198  E-2C 54-3456 601sq JASDF Misawa A/B by Gulliver200




米海軍機版と同時に発売されたGulliver200シリーズの空自版E-2Cホークアイです。一般機が再現されており、派手さはありませんが結構こちらの方がしっくりきています。

日本の空を監視する「鷹の目」、航空自衛隊が装備するホークアイ

Gulliver200シリーズから同時発売されたE-2Cの航空自衛隊版です。同時発売されたカラフルなCAGが選ばれた米海軍版に比べると、こちらはオーソドックスな空自の一般機が再現されています。正直いってちょっと物足りなく感じるかな・・・と心配しましたが、こちらの方が見慣れたこともあってかしっくりきています。同期は青森県三沢基地に集中配備され、上空から日本の空を監視することで対領空侵犯任務に就いています。

 

同時発売された米海軍のホークアイ2000との比較です。このE-2Cは6,720円と結構な値段がしますので、商品化にあたっては慎重さが求められたのではないでしょうか。先に米軍機だけが予約開始になっていましたが、マーケットを考えると日本国内が中心の自衛隊機よりは、海外でもチャンスがある米軍機の方が優先されたというのはとても納得がいきます。次にこれがどれくらい売れるのか、空自版を出してもカニバリ(共食い)せずに売れるのか、という心配が出てくると思います。販売予測は展示会の反応やお店からの予約である程度予想がつくと思いますから、そのことを踏まえると発売前からの反応もよく、空自機も同時に発売した方が効率がいいだろう・・・と判断されたのかもしれません。

 

米軍、空自機の二つはかなり違いがあるモデルです。差異としてはレーダー上部中央にある突起、プロペラのブレード数、機首上部のアンテナの数などがあります。さらにコックピット周辺の塗装はピラーを黒く塗るかどうかで大きく印象が変わってみえます。またレーダーの縁の塗装有無も印象が変わってみえるポイントですね。

 

航空自衛隊が装備するホークアイも随時コンピュータをアップグレードし、ホークアイ2000仕様に更新されて探知能力や処理能力が向上しているそうです。ただしプロペラは4枚のままで米軍機のような派手な8枚ブレードに換装する予定はないそうです。ちょっと残念ですね。

 

それにしてもやっぱりいいですね、空自の支援車両セット。航空機だけでは物足りない時に空いてるスペースに配置するだけで運用シーンの説得力が増してみえてきます。早くここに乗せる運転手のフィギュアを見つけてこないと・・・。

 

コックピットは透明パーツが使われていてリアリティが増しています。着目すべきは上部窓から見える赤い座席まで再現されているところです。このように手を抜かないものづくりこそが日本のモデルメーカーのクオリティだ!と胸を張りたくなります。

 

三沢基地の同僚、F-2戦闘機と並べてみました。航空自衛隊が装備する機体を中心にラインナップを揃えてきたGulliver200シリーズですが、そろそろ現用機では出せるものが限られてきたのではないでしょうか。いずれF-35は出るとしても、戦闘機系はほぼ出ているので残すはF-86Dやバリエーション機くらいでしょう。あとは練習機や支援機くらいしかありませんが、果たして次の新金型は何が出てくるのでしょうね?

 

このモデルは実機同様にレーダーが回転します。写真ではわかりづらいと思いますが、レーダーの表面にはモールドが彫られているので回転させることで表情を少しだけ変えることができます。・・・ただし本当にちょっとだけで、実際には気づかれないほどかもしれません。

 

航空自衛隊が装備するE-2Cはレーダーの縁が黒く塗装されており、より強調されて見えると思います。しかしながら米軍機の方にはこの縁取りがありませんので機能的な意味は持っていないのかな?

 

敢えていう必要もありませんが、このE-2Cはかなり売れそうな雰囲気がありますね。この複雑な形状をした航空機を1/200サイズというコンパクトなサイズで見事に再現した点は、Avioni-Xさんが見事なUH-60Jを上市してコレクターから強い支持を得た時に似ていると思います。おそらくヘルパやMシリーズだったらコックピットは塗装表現で出してくるかもしれませんね。

 

航空自衛隊のE-2Cは一昔前に流行っていた塗装パターンを踏襲し、上面をガルグレー、下面をホワイトで波状の境界線で塗り分けています。これはプラモデルで作るときに塗装の技量が求められますが私はこれが巧く塗れず大変苦手でした。この塗装が再現されているのは完成品の大きなメリットですね。またこの塗装パターンは米軍機との差別化にも大きく寄与しており、両方のE-2Cを買っても損した気持ちは全く感じません。

 

既に有名な話ですが、E-2Cが航空自衛隊に導入された理由は、海面スレスレの低空飛行で領空侵犯を行ったベレンコ中尉が操縦するMiG-25を地上のレーダーでは補足できず、函館空港への着陸を許してしまった歴史的な亡命事件がきっかけとなっています。地球の丸みによるレーダーの死角を補うため、上空から監視するためのシステムが求められた結果このE-2C×13機が導入されました。

 

航空自衛隊は海沿いに近い山岳にレーダーサイトを設置し、日夜警戒任務を行っています。しかし地理的には辺鄙な場所も多いため、地震などの自然災害により機能が経たれてしまうこともあるそうです。そのような場合には緊急の代替手段としてE-2Cが展開し、バックアップシステムとして活躍することもできるそうです。

 

空自のE-2Cは三沢基地に集中配備されています。これは導入当時された当時は米ソの冷戦時代であり、北方が最前線として位置づけられていたからです。またスクランブル発進の対象機もロシア機が多かったことがその理由です。しかし現在では中国機に対するスクランブルが急増しており、また北朝鮮のミサイル事案や核実験事案に対する情報収集など南西方面へ飛行する機会が増えているようです。いずれ三沢から南寄りに配備される日がくるかもしれませんね。

 

実機









[20130225] 4520386220961  5712  6720


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