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No.199  KC-135 452nd AMW U.S.A.F March A/B by Gemini200




比較的リーズナブルという印象があるGemini200シリーズの新金型です。なかなか入荷の連絡がないなぁ…と思ったら初期入荷では足りず、追加入荷分だったようです。

作戦機の展開能力を拡張する主力空中給油機「ストラトタンカー」

Gemini200からの新金型モデルとしてKC-135ストラトタンカーが発売されました。Geminiブランドでは軍用機をGemini Acesシリーズとして1/72スケールを中心に展開しており、Gemini200シリーズでは旅客機などの大型機を中心にリリースしています。私もC-17の時に初めて当ブランドを購入しましたが、当社のモデルはアメリカ流なのでモールド表現は少なく、塗装表現が中心という特徴があります。Webサイトを見ると「飛行機好きによるモデル製造」というコンセプトがあるようで、遊び心を持っているようです。

 

1/200スケールでの空中給油機はKC-10に続いて二機種めだと思います。決して派手な存在ではありませんが、軍用機をあまり知らない人に「戦闘機は空中で給油できる」という話をすると驚く人は結構います。空中給油機という存在は世間的には知られていないのでしょうね…。それでも軍用機ファンにとってみれば、この種の機体には大変魅力的を感じることでしょう。

 

大きさを比較するため、F-15Eと並べています。お店で箱を見た瞬間からわかりますが、それほど大きな機体ではありません。ネットで調べてみたところB707と同系列の機体だそうです。機体サイズは搭載する燃料の量と関係してきますが、戦闘機を相手に給油するならこれくらいのサイズがちょうどいいうということなのでしょうね。

 

Gemini200シリーズでは衝突防止灯をデコシールのようなキラキラパーツで再現しています。ちなみにC-17Aの時は赤い部品が使われていました。戦闘機のキャノピー以外でもP-3Cの監視窓、B-17Gの機銃、E-2Cのコックピットなど、透明パーツを使って再現することが増えているように思います。

 

KC-135Rはスラストリバーサ付のエンジン4発を装備しています。エンジン内にはブレードファンも再現されていますが、このあたりの造形についてはきっとエアラインモデルのコレクターさん達の意見によって鍛えられているんでしょうね。

 

航空自衛隊が装備するKC-767も同様ながら、空中給油機は給油以外に輸送機のとしても利用することができます。同機の機首左側には大きなハッチが付いているのですが、これは荷物の搬入出を考慮したものだと思います。ただしC-5やC-17のような機体下部後方に大きなハッチがあるわけではないので、輸送機としての能力は限定的なようです。

 

先に発売されたAviation200シリーズのKC-10(右)と並べてみました。こうして見るとかなり大きさには違いがあることがわかります。KC-10を飛ばす時は大がかりな任務ということになりそうです。最初にKC-10を購入した時、手にした際には大きさの割に軽いと感じました。一方このKC-135Rは小さいわりに重いと感じました。不思議なことに両方を引っ張ってきて比べてみるとKC-10もなかなかの重量感がありました。…もしかして太った?まさかね。

 

Gemini200は大型のモデルでも比較的リーズナブルな価格で提供してくれるメーカーさんだという印象があります。あの大きなC-17もそうでしたが、C-1というマイナー機を出してくれた時も予想より安かった事が記憶に残っています。品質の点では最初のC-17購入時に結構痛い目にあいましたが、C-1では全く問題のない安定した出来でした。

 

写真だけでも伝わると思いますが、本モデルはズッシリとした重さを楽しむことができます。大きさ・形からして書道で使う文鎮をイメージしてもらえば想像しやすいと思います。さてちょっと問題点の指摘となりますが、垂直尾翼にある細長いアンテナ状の部分ですが少し下に曲がって垂れるようになっています。個体の問題かと思いもう1点見てみましたが同様の具合だったのでそれ以上確認するのは諦めました。

 

ギアのタイヤはゴムパーツでできており回転する仕様です。ただしあまりスムースな動きではなかったのでタキシングごっこはやらない事にしました。尚ここでは紹介していませんが本モデルにはディスプレイ用スタンドが付属します。そこもGemini200シリーズのよいところですね。

 

空中給油機というと胴体に燃料満載で飛行にしてると思っている方もいそうですが、実際は普通の旅客機と大した違いはないそうです。燃料は主翼と床下のタンクに入っており、それを他の機体に分け与えることができる機能を付与したのが給油機となります。

 

KC-135Rは尾部に給油用のパイプであるフライング・ブームを装備しており、この方法はアメリカ空軍や航空自衛隊で採用されています。このブームはオペレータが寝そべった姿勢で操作を行い、受油機の給油口に差し込みます。障害物がないとはいえ高高度を高速で飛行しながらの操作ですから簡単なことではないと思います。

 

空中給油機ならではの装備であるポジション指示ランプです。給油にあたっては二機が同じ速度で飛行し、距離を一定に保つ必要があります。この装置では受油機に対して高度、前後の位置を指示し、適切なポジションへ誘導する機能を有しています。いずれにしても楽な仕事ではありませんね。ちなみにエアラインモデルらしく胴体下面にはGeminiのロゴが入っています。

 

空中給油にはこのフライングブームを受油機に差し込むフライングブーム方式と、給油側はホースを伸ばしながら飛行し受油側がパイプを差し込んで給油するブローグアンドドローグ方式があります。前者はアメリカ空軍、後者はアメリカ海軍が採用しています。このKC-135Rではアタッチメントを付けることで両方式に対応することができます。また既に両方が装備されている改造機もあるそうです。

 

ミリタリーモデルとエアラインモデルの中間に落ちる、これらの中大型軍用機。購入層はどちらが多いのでしょうかね?やっぱりミリタリー派なのかな。

 

Gemini200からのKC-135Rはあまりマークしていなかったためか、予約受付から発売までがとても早く感じました。Gemini社は定番のオフィシャル画像以外には事前情報があまり多く出てこないこともあって下調べがほとんどできていませんでしたが、尾翼のアンテナ以外では大きなトラブルは少ないように思います。ただ私もC-17の時の苦い例があるので油断は禁物ですね(笑)。
軍用機モデルでは戦闘機以外の支援機がだいぶ揃ってきました。そろそろ最後の大物1/200スケールのC-5Aギャラクシーの登場に期待したいですね。

 

 

実機









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