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No.200〜205  F/A-18A Blue Angels #1〜6 U.S.Navy by Hogan M-Series





Mシリーズから発売されたブルーエンジェルスの6機セットです。期待の大型商品でしたが品質面では及第点ながら満点というわけにはいかず…この題材の難しさが伝わってきました。

アメリカ海軍が誇るアクロバットチーム、ブルーエンジェルスの6機セット。

ホーガンMシリーズから発売されたF/A-18Aホーネットのブルーエンジェルス×6機セットです。ブルーに染められた機体に黄色のストライプ、そして尾翼に記入された大きなポジションナンバーという伝統ある塗装が再現されています。

 

6機セットという商品なので価格も比例して高額です。最近の1機あたり価格4,410円×6機としたら26,460円です。本商品の価格は26,250円と若干は安くなっていますが、装備品が付いてないことを差し引くとメーカーさんにとって「おいしい商品」と言えるのかも(笑)。各モデルの違いはポジションナンバーだけですが、1〜6番機まで揃うとそこにとてつもなく大きな価値が生じます。バラで販売されたら6機揃える事に抵抗感も生じると思います…上手ですよね。

 

この日のためにあらかじめ用意していたC-130Tハーキュリーズを並べる時がついに来ました。同機はブルーエンジェルスと同様にブルーと黄色のストライプで機体を塗装しており、「ファットアルバート」の愛称で呼ばれています。各地で展開するブルーエンジェルスのデモンストレーションを支援するための機体ですが、所属は海軍ではなく海兵隊となるそうです。

 

世界最大の軍事国家であるアメリカが誇る、空軍の「サンダーバーズ」と海軍の「ブルーエンジェルス」は永遠のライバルです。両チームは共に4機編隊+デュアルソロ2機というアメリカンスタイルと呼ばれる6機編成をとっており、各時代において実際に装備している戦闘機を採用している点も共通しています。どちらも技術的には世界最高クラスであり甲乙付けがたいですが、チームの格という意味ではサンダーバーズの方が一段上のようです。サンダーバーズはアメリカの親善大使という役割を担っており同盟国にも訪問することがあります。一方のブルーエンジェルスはあくまでアメリカ海軍という組織の広報活動チームとして活躍しているわけですが、「技術的にはこちらが上だ」という高いプライドを持っていることでしょう。

 

別メーカーによる模型作りの違いを見ていきます。左側が先に発売されていたHerpaのモデル、そして右側が今回発売されたモデルです。一目見ただけで全く違うモノづくりがされていることがわかりますね。先攻のHerpaはブルーの塗装がかなり明るく、ストライプは橙色が強めとなっています。またこの部分は個体別に塗装ムラが見られ、商品選びに悩まされる事となりました。モールド表現では圧倒的にHerpaの方が多くて繊細です。二つのモデルを比べるとホーガンの方がいかにシンプルな造形であるかがわかると思います。

 

本物のブルーエンジェルスを見たことがないので何とも言えませんが、Webや雑誌を見た印象ではMシリーズの方がリアルに再現しているように思います。敢えて塗膜を厚くして、光沢を表現している部分は実機のイメージに合っていると思います。Herpaでは今ひとつだった黄色いストライプの部分についてですが、Mシリーズでは大きな問題はないように思いました。またホーネットの特徴でもあるストレーキの曲線については両社の解釈は結構違っていて、ホーガンの方は比較的メリハリが少ない細身のシルエットに仕上げています。

 

2013年。アメリカは「財政の壁」に直面しており、大規模な予算圧縮が行われています。その中には軍事費用も含まれており、空母のメンテナンス延期や凍結やエアショーの中止という信じられない政策が出されています。その中にはアジアツアーを発表していた「サンダーバーズ」の活動も全てキャンセルとなり、ファンを騒然とさせました。2013年3月時点でブルーエンジェルスには全面的な活動中止の通達は届いていないようですが、実戦部隊の訓練費用やエアショーが削減される中では十分な活動は難しいことでしょう。

 

この商品の問題点について触れておきます。それはズバリ主翼の塗装ムラです。左の機体の主翼に比べると、右の機体のフラップや動翼周辺には白い溝のようなものが見られます。プラモデルを作る方ならブルーエンジェルスのような塗膜が厚い機体の難しさはイメージしやすいと思います。難しい作業であることは理解できますが、完成品モデルとしての品質では甘めにつけて70点くらいでしょうかね。及第点ですが褒められるレベルではないかな。他には細かい部分で擦り傷のようなものが各所で目立ちました。塗装した上から冶具などで押さえたのかな?

 

数年おきに来日してくれるサンダーバーズに対し、ブルーエンジェルスは日本に来てくれません。1971年に開催された国際航空宇宙展での展示のため、太平洋を渡って小牧基地に展開してくれましたが、事もあろうに騒音苦情を理由にショーを中止してしまったそうです。その時の怒りは心中察するところですが、いまだほとぼりが冷めていないということでしょうかね。極東で活躍する在日米海軍もいるわけですから、非公開の慰問でもいいので来日して欲しいと願って止みません。

 

ネットショップなどの商品紹介ではF/Aー18Aとなっていますが、このモデルはA型という解釈でよいのでしょうかね?疑問点としてはキャノピー後方に付いている、水滴状のアンテナフェアリングがあるのはC型だと何かの本で教わったもので…。A型でも途中の改修で増設されたりするのかな?

 

アメリカンスタイルの特徴であるデュアルソロを努める5,6番機です。編隊飛行による緻密さと、ソロによるスリリングな機動飛行の両方を楽しめるのが醍醐味で、航空自衛隊ブルーインパルスもこれに習っています。

 

サンダーバーズのセットの時も書いたのですが、高額なセット商品の割りに特典がありません。どうせなら複座型の7番機(予備機)もつけてくれたら付加価値が増すと思うのですがどうでしょう。また別売りでもいいので予備機を出してもらえれば、揃える楽しみが増えると思います。…でも予備機だけ購入する人は少なそうだから、やっぱりセットで出してもらうのが一番かな。

 

ブルーエンジェルスの歴代使用機です。(参考:Wikipedia)

F6F-5 ヘルキャット → F8F-1 ベアキャット → F9F-2 パンサー → F9F-5 パンサー → F7U-1 カットラス → F9F-8 クーガー → F11F-1 タイガー → F-4J ファントムI I → A-4 スカイホーク →F/A-18A/B ホーネット → F/A-18C/D ホーネット。次はF-35になるのかな?

 

上からみるとあっさりしたデザインのブルーエンジェルスですが、主翼裏には大きく描かれた「U.S.NAVY」の文字が一際目立ちます。このあたりは実にアメリカ風ですよね。主翼下にパイロンを下げないアクロバット機ならではとも言えそうです。

 

訓練はこんな感じでやってるのかな?という勝手なイメージです。

 

最高の技術をもつアメリカ海軍の艦載機パイロット。彼らは狭い空母の甲板に着艦するという海軍機乗りの誇りを持っています。実際に機体操縦の難易度は陸上基地に比べて桁違いだと思いますし、戦闘機を自在に扱えるという自負があることでしょう。

 

世界一タイトな編隊を組むというブルーエンジェルスのアクロバット。密集する時にはお互いの距離が1mを切るほどの至近距離で飛行します。またブルーエンジェルスはサンフランシスコで開催されるフリートウィークでのフライトも有名です。これを見るためにはアメリカまで足を運ばなければなりませんが、それだけの価値はありそうです。いつかは…行きたい。

 

2万円を超えるこの商品は1/200スケールダイキャストとしては高額商品となります。実際私も今回は貯めていたポイントの世話になりました。もともとこのために使おうと決めてましたが、普段でも財布に2万円も入っていることなんかありませんからね(笑)。入荷数はそれほど多くないと思いますが、売れ行きを見ていると1週間くらいで品切れになるお店も出ているようです。

 

BOXは写真のような専用の仕様となっています。ただしサンダーバーズのようにパカッと扉が開くような作りではないので少し安っぽい感じは受けました。この手の商品を購入する方は限られてくると思いますが、日本ではあまり馴染みのないチームなので輸入数もさほど多くないかもしれません。品質に個体差があるので6機が完璧な仕上がりのセットに出会うのは難しいように感じました。しかしロットによって熟練してくるという可能性も否定できず、今回は難しい買い物になりそうです。

 

 

■BOX記載の説明より転記

 

U.S.NAVY Blue Angels  BOEING F/A-18 HORNET

 

The Mcdonnell Douglas F/A 18 Hornet was designed for dogfight and attack ground targets,hence its designation F for Fighter,a for Attack.The McDonnell Douglas was awarded the contract to develop a new aircraft based on the configuration and design principles of the YF-17.The F/A-18 Hornet was designated as a supersonic,all-weather carrier-capable multirole fighter jet.It was also exported to several nations.Since 1986,it has been selected as the aerial demonstration aircraft for the U.S.Navy's Flight Demonstration,Blue Angels.

 

実機

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