たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No.206  A-10C 79-0183 25th FS 51st FW Osan A/B U.S.A.F by Herpa




名門ヘルパが放つ2013年の新金型モデルA-10です。セールスも出だしから好調らしく評判も上々のようです。装備品が少ないのでバリエーションに期待が高まりますね。

今なお進化を続ける対地攻撃専用機「サンダーボルトII」。

ヘルパは毎年春頃に新金型の大物モデルを提供してくれます。最近はB-2やSR-71、B-52など文字通り大きな機体を出すことが多かったのですが、今回は意外と直球勝負のA-10を投入してきました。知名度のある機体ですが、なかなかモデル化に恵まれなかった機体のひとつです。

 

このA-10はモールド表現もたっぷりと仕込まれていて、さすがはヘルパのモデルだと感心できます。注目すべき点としてはヘルパの特徴であるキャノピー差し替えギミックは今回は盛り込まれていませんでしたが、今後のモデルでどうなっていくのかは気になるところです。個人的には開閉が選べるのはプレイバリューが広がって面白いと思いますが、いざやってるか?と問われたらまずやっていません。パイロットフィギュアを乗せたりできればまた違った意味を持ってくると思うのですけどね…。コストアップを考えたら不要と判断しているのかもしれません。

 

A-10の特徴でもあるエンジンです。エンジンは二つで1パーツになっていて、組み立てやすさを優先したとも思える分割方法となっています。この後方に配置されたエンジンはA-10の特徴を物語っています。低空を飛行することが多いA-10は地上からの攻撃の危険性が高いのですが、後方上部に配置することでエンジンへの被弾リスクを抑えることができます。更に前線の整備状態が悪い環境において、高い位置にあることはエンジンへの異物吸入を低減することができます。エンジンが露出していることはメンテナンス時にも有効にはたらきます。

 

レガホ天国さんからのコメントにもありましたが、キャノピーは実機に比べると大き目の印象があります。もっとも写真でクローズアップ撮影すると強調されますが、実際のモデルは小さいので肉眼で眺める分についてはそれほど気にならないと思います。マーキング類も適度に再現されていますね。

 

モデルになった機体は在韓米軍機で、韓国の鳥山(オーサン)基地に配備されています。日本のファンにとっては横田基地で開催されるフレンドシップフェスティバルに飛来する常連機として馴染み深い機体です。しかし飛行展示を行うことは非常に稀なので飛行中の姿を見たいのであれば離発着の機会を狙ってみる手があります。

 

尾翼には馬が駆けている絵柄にチェッカーの柄、そしてOSレターとシリアルNoが記入されています。外側の垂直尾翼とエンジンはプラ製ですが、これはシリモチ防止にもつながっていると思われます。これらが全てダイキャスト製だったらきっと後ろが重たくなってしまうことでしょう。

 

最近の軍用機はマルチロール化の波が押し寄せていますが、これは航空機の高性能化にともなって機体のコストが増大しているため、限られた機数で様々な任務をこなす必要があるからです。F-16、F/A-18、F-15E、F-35、タイフーン、ラファール・・・とマルチロール機全盛の中、A-10は純粋な攻撃専用機としてしばらく使われ続けることになるようです。タンクキラーと呼ばれるA-10の特化した性能は、ステルス機のハイテク時代になっても捨てがたい存在だという事でしょう。

 

A-10の第1弾はグレー塗装の機体が再現されましたが、ヨーロピアン迷彩塗装も欲しいと思うのは自然な発想だと思います。そんなことを考えているうちに第2弾としてモデル化されるという噂が出てきました。これは実に楽しみですね。更に欲をいえばA-10ほどシャークティースが似合う機体はありませんから、そちらにも期待したいですね。

 

A-10は地上戦が繰り広げられる最戦前に投入される機体です。任務は危険であり、基地環境も決してよいとはいえません。そんなA-10に求められるのはタフさです。地上からの攻撃を前提に設計されている同機には様々な工夫がなされているそうです。コックピットの装甲は厚く、操縦系統は幾重にもバックアップされ、エンジンは後方上部に配置されています。メインギアは完全には格納されず飛行中でも少し露出した状態になりますが、これは胴体着陸した際に衝撃を弱めることができるそうです。すごい発想ですね。

 

今回のモデルを購入された方の多くは同じ感想をもったと思います。武装が少ない…と(笑)。せっかく生粋の攻撃機が出たものの、付いているのは自衛用の空対空ミサイルとECMポッドのみでした。これは実に寂しい・・・。この機体の魅力を活かしきれていないと言わざるを得ませんが、第1弾は機体シルエットを強調したということであればなんとか理解できるかも。

 

上から眺めたシルエットです。意外にも細い胴体は地上からの攻撃に対して極力面積を少なくし、被弾のリスクを低減させる工夫がみられます。これは対戦ヘリAH-1Sコブラと同様の発想ですね。大きく直線的な主翼は低速時における高い機動性を実現してくれそうです。主翼面積が広いことは兵装をたくさん吊り下げることにも重宝するはずです。

 

日本の航空機ファン・・・とりわけ私のような「エリア88」を読んでいた世代にとっては馴染みのある機体です。思い起こせば私が子供の頃なんて軍用機に関する知識や資料なんてほとんどなく、エリア88を通じて教えてもらったことがたくさんありましたっけ。

 

主翼に並んだパイロンの数は実に10箇所ですが、残念ながらご覧のようにスカスカです。第二弾ではもう少し攻撃機らしい状態を再現して欲しいですね。メインギアが収まる部分ですが右側の先端だけが黒く塗られいるのでエラーかな?と思いましたがこれは間違いではないようです。

 

ヘルパの商品は2013年からパッケージが変更になりました。パッケージに赤いストライプが入りイメージチェンジが図られています。機体スペックがパッケージの裏面に印刷され、JAN(EAN)コードがシール貼付に変更されました。ただ昔のままでも別によかったかな。

 

 

■BOXの説明より転載

USAF Fairchild A-10C Thunderbolt II

25th Fighter Squadron,51st Fighter Wing,Reg.79-0183

 

Technical Data.

Role:Ground-attack aircraft

Wingspan:17.42m

Length:16.26m

Height:4.42m

Empty weight:9,761kg

Max takeoff weight:22,680kg

Max speed:706km/h

Service ceilling:13,636m

Range:4,091km

Engins:2 General Electric TF34-GE-100

Model weapons load. 2×Sidewinder short range air-to-air missiles.

1 AN/ALQ-184 ECM pod

 

■Herpaサイトより転載

USAF Fairchild A-10C Thunderbolt II, 25th Fighter Squadron, Osan AB, Korea

 

The A-10 was developed as an attack aircraft against ground vehicles. Next to a multitude of external armament, the aircraft is basically built around a gigantic, seven-barrel canon in the forward fuselage, that can tackle even heavily armoured vehicles. Also nicknamed Warthog by its pilots, the A-10 has many times proven its capabilities and reliability in numerous conflicts throughout the past decades and is supposed to remain in service through to at least 2028.

実機









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