 No.220 SS501 SOURYU、SS502 UNNRYU JMSDF by DeAGOSTINI
|
 
 
デアゴスティーニの自衛隊モデルコレクションから海自装備の潜水艦が登場しました。はっきり言うとダイキャストモデルとは思えませんが、とりあえずシリーズ物なので手を出してみました。
|
長時間の連続潜航が可能となった新世代潜水艦。
|
 |
|
デアゴスティーニの自衛隊モデルコレクションも18号まできました。海自の装備品については4つめとなりますが陸・空と比べるとリリースのペースは少し遅いようですが、いずれにせよ久しぶりの海自モデルなので発売日に早速購入してきました。デアゴスティーニは一律2,490円…適正と感じるか、高いと感じるかは評価が分かれるかもしれませんが、付属モデルについての解説がマガジンとして読める点は良いですね。
|
 |
|
今回はサイズが小さく見栄えが悪いと考えたのか、1番艦「そうりゅう」と2番艦「うんりゅう」の2個セットとなっています。箱を開けるまで不安でしたが予想通り（？）これはダイキャストではなくプラスチックモデルでした。一体成型で樹脂が詰まっているので若干の重量感はありますが、ダイキャストコレクターにとっては物足りなく感じるかもしれません。セットにせず1個でいいからダイキャストで作ってくれた方がコレクションの価値は上がると思うんですけどね。
|
 |
|
今までに出ている「ひゅうが」などの洋上艦モデルはフルハルモデルながら艦本体のみでしたが、今回のモデルにはディスプレイ用スタンドが付属しています。潜水艦の形状特性からモデル単体では自立できない事が理由ですが、艦艇モデルには全て台座を付属した方がいいと思います。
|
 |
|
艦首には国旗を掲げており、浮上している状態が再現されています。セイルからは潜望鏡が出ていますが、「そうりゅう」では非貫通式潜望鏡が装備されており、従来の光学式のアナログではなくカメラで撮影されたデジタル映像を送る方式だそうです。セイルの水密性を高める意味でも有利にはたらく上、静止画像の撮影なども可能になるというデジタル時代の新装備です。
|
 |
|
「そうりゅう」の艦番号は501です。観艦式で撮影した写真を確認してみたところ潜水艦には艦番号が書かれていなかったのですが、これは隠密性を高めるため訓練が終わると番号を消してしまうそうです。付属マガジンで得た豆知識より（笑）
|
 |
|
艦後方側面には艦名の「そうりゅう」が小さなフォントサイズながら問題なく読めるレベルでタンポ印刷されています。また海自のシンボルである旭日旗が掲げられています。
|
 |
|
従来の潜水艦は十字の舵で上下左右の移動をコントロールしていましたが、「そうりゅう型」ではX舵が採用されています。コンピュータ制御によるX舵はより細かい操舵が可能になり、海底に着底した際に損傷する危険性が減ったそうです。ちなみに潜水艦におけるスクリューは艦の能力を推定されてしまうので一切が機密となっており、マガジンでも全く触れられていませんでした。
|
 |
|
原潜を装備できない海自は通常動力を用いた艦を装備するしかありませんが、従来のディーゼルエンジンは水上に出ないと使えず、蓄積したバッテリーも数日分しか使えませんでした。「そうりゅう型」では最新鋭のAIPシステムとしてスターリング機関が採用されましたが、これは外気を必要とせず潜水期間も2週間と飛躍的に能力を高めることができた革命的な技術です。
|
 |
|
従来の潜水艦は「涙滴型」と呼ばれる曲面主体のシルエットでしたが、最近のトレンドは「葉巻型」です。力学上では「涙滴型」の方が良いそうですが、潜水艦という狭い艦内での居住性を考えると直線的なデザインの方が便利だそうです。両者を天秤にかけた場合、居住性を高めた方がメリットがあるという判断は面白いですね。
|
 |
|
最後に潜水艦の大きさのイメージです。同スケールのイージス艦「こんごう」と並べていますが半分より大きいことがわかります。潜水艦は洋上から見える部分が一部でしかないため、その大きさのイメージをつかみにくいですが実物は84mもある大きな艦です。呉にある「鉄のくじら館」では陸揚げされた実物の退役潜水艦を見ることができるので、機会があれば一度は行ってみたいと思っています。
|
|
|
|
■SS501 そうりゅう、SS502 うんりゅう
基準排水量：2,950t
水中排水量：4,200t
全長：84m
全幅：9.1m
深さ：10.3m
吃水：8.5m
機関：
ディーゼル×2基
スターリング機関×4基
推進電動機×1基
出力：8,000馬力
速力：20ノット（水中）
兵装：533mm魚雷発射管×6門
乗員：約65名 |
実機  
 
|
|
[20131105] 4910243011236 2490 2490
|
