No.336 F-14A VF-41 U.S.Navy on CV-65 FlightDeck by Waltersons
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    2019年の企画発表からコロナ禍の影響を経て、約2年ほど遅れてしまいましたが遂に念願の大型商品が店頭販売に至りました。
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13セクションを連結すると空母甲板が完成!SectionA VF-41「BLACK ACES」。
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2019年に発表されたこの商品は1/200スケールで空母甲板を再現したジオラマが13セクションに分割され、それぞれに艦載機のダイキャストモデルがセットになって販売されるという画期的なプロダクトです。新型コロナウィルスの猛威により世界の工場と物流が停滞したことから当初の予定より2年ほど遅れましたが念願の店頭販売を迎えることができました。基本的な構成は空母甲板パネル2枚と艦載機1機で構成されます。
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デッキパネルは嵌め込み式で簡単に連結することができます。この商品の素晴らしいところは約170cmにも及ぶ大きな空母甲板を分解して片づけておくことができる点にあります。
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セクションAは空母甲板の艦首にあたる部分で、エンタープライズの艦番号である65が印刷されています。当初は甲板表面が塗装表現される予定だったそうですが、艦載機を乗せで遊ぶと塗膜が削れてしまうということで表面は成形色、周辺のキャットウォークが塗装表現に変更されました。
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艦載機はダイキャスト製の塗装済完成品として提供され、F-14の特徴である可変翼も可動を実現しています。シンプルですが飛行隊マークはタンポ印刷され、透明パーツによるキャノピーも再現されています。ただし艦載機はノンスケールであるとアナウンスされています。破損やケガにつながるリスクがある精密パーツはデフォルメされた仕様となっていますが、これは鑑賞用よりも動的な遊び(ブンドド)を狙ったためと語られています。
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この商品が提供してくれる新しい価値のひとつが空母甲板の形状を再現し、周囲のキャットウォークまで再現しているところです。造形の精密さはそれほど重要ではありません。「ジオラマのベースは四角形」という従来の常識的発想を覆したことが革命的といえます。
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これだけのセットで3000円以下という価格設定はダイキャストモデルの業界では「とても良心的!」と感じましたが、1全13セクションを揃えようとすると結構な金額になります。空母1隻の再現を目指すか、好みのセクションだけ選択するかの判断は好みが分かれるところですが、生産計画も頭を悩ませることだったと推察します。
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モデルで真っ先に気になることはピトー管の省略だと思います。F-14においてレドーム先端の突起は重要であることに気づきます。個人の経験になりますが1機4千円もする戦闘機のモデルを落下させてしまい、ピトー管を折ってしまったことが数回あるので最も壊れやすい部分といえるでしょう。
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機体下面は隠れて見えにくい部分になりますが、ギアはお世辞にも精密とはいえず明らかに強度を優先したパーツが採用されています。ポロリの可能性があり製造コスト増の原因にもなる装備品はなく、ネジもそのまま見えてしまいます。精密モデルを求めるコレクターの目線としては評価が分かれるところかもしれませんが、個人的には空母デッキがメインであり、艦載機はサブであると捉えています。
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本商品は「ザ・フライトデッキシリーズ」と名付けられ、サブタイトルが「LEGENDARY F-14 TOMCAT SERIES」となっています。まさにTOPGUNの前作で活躍したF-14の劇中での活躍を彷彿とさせてくれました。気になるのは「第1弾:アメリカ海軍空母エンタープライズ」と箱の裏に書いてあるので第2弾が期待できそうです。発売タイミング的には映画「TOPGUN MAVERICK」と重なりましたので、最新型の空母+F/A-18スーパーホーネットという組合せも興味がわいてきます。
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実機

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[20220611] 4580004555011 2611 2748
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