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1/200

CV-65

アメリカ海軍

        

Waltersons

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No.348 CV-65 Admiral's Bridge of Enterprise on FlightDeck Series by Waltersons 

本シリーズの大きな魅力のひとつ、1/200スケールで空母艦橋の塗装済キットです。良心的な価格設定なので改造用に購入するのもありです。

 

13セクションを連結すると空母甲板が完成!SectionM 「Admiral's Bridge」。

長い間、1/200スケールの空母艦橋のキットを探してきました。戦艦大和の艦橋はキット化されていたものの、近代空母のキットは見つけることができませんでした。しかしその夢が遂に実現しました!しかも組みやすく、良心的で購入しやすい価格で発売されました。

 

 

本キットの基部となる部分は一体成型となっており、強度が保たれています。窓の部分はくり抜かれており、かなり高度なスライド金型を使って成形しているのではないかと思います。内部はスペースに余裕があるので電飾改造も容易にできそうです。ただし腕があれば…ですが。私は100円ショップで購入したLEDライトを差し込んでみましたが、これだけでもかなり効果があると思います。内側から透明プラバンを貼ってもよさそうです。

 

 

キットはスナップフィットになっているので差し込むだけで組み立てることができますが、はずれやすいパーツもあるので必要に応じて接着することが推奨されていました。説明書の通りに組んでいけば迷うことなく組み上げることができると思います。

 

 

完成したブリッジです。塗装作業が不要という点はマンション暮らしの自分にとって大変ありがたいです。精密さは捨ててデフォルメされているとはいえ、この大きさで塗装済、それなのに3千円台という価格設定は本当に驚きです。1/200スケールエアモデルのコレクターは是非検討した方がいいと思います。

 

 

左は製品版、右は試作品のテストショットです。一見しただけでは違いがわかりにくいかもしれませんが製品版は2色で塗分けられ、アンテナ類が白く塗装されています。塗料代や作業の手間、失敗のリスクを考えると本当にありがたいです。

 

 

左は製品版ですが右のテストショットと比べると薄いグレーに変更されたようです。艦番号なども印刷されているのでシール貼り作業も不要です。

 

 

甲板に艦橋を接続した状態です。ベースとなるセクションGが必要となりますがそれだけだと範囲が狭いので周囲のセクションも付け足したくなると思います。

 

 

CV-65エンタープライズは艦橋のデザインが古いという意見も聞きましたが、映画「TOP GUN」に登場した空母がこのタイプでした。今回のシリーズはF-14がテーマなので適していますが、最近の原子力空母のブリッジと比べると旧式であることは否めません。続編の「TOPGUN MAVERICK」の大ヒットで気運も高まっていますので、気が早いかもしれませんが第2弾として原子力空母の艦橋にも兆戦していただきたいと思います。

 

 

特筆すべき点としてボックスが大きめに作られており、中敷き収納に利用することができます。一体成型された最も大きなパーツを固定しておくことが目的のようですが、残念ながら組んでしまうとパーツが加わった分だけ位置がずれてしまいます。しかし若干穴をカットすることで写真のように位置を決めることができるので、あとは輪ゴムなどを使って固定することができます。

 

 

170cmある模型の迫力を写真という小さな枠で伝えるのは本当に難しいと思いました。参考にiPhoneXRとテレビのリモコンを並べてみました。大人が横になったくらいの大きさになり、6人掛けのダイニングテーブルが丸ごと必要です。

 

 

各セクションにセットされているF-14を各持ち場に配置してみました。限られたスペースの上で繰り広げられるデッキオペレーションの雰囲気を楽しむことができます。

 

 

F-14×12機を艦首に集めて整列してみました。艦載機は1/200スケールよりも少し大きめのノンスケールなのでかなり窮屈な感じになります。ここはガリバー、ホーガンなどの1/200スケール精密モデルを使った方がよいでしょう。

 

 

F-14の可変翼は飛行時の速度域によって最適にする目的がありますが、駐機時の省スペース化にも貢献しています。飛行時は68度ですが駐機時は更に75度まで後退させることができます。ガリバー200やホーガンMシリーズでは再現可能ですが本シリーズの艦載機モデルは68度までとなっています。

 

 

本シリーズの発売で実現されたNo3,4カタパルトデッキとその後方のセクションです。多くの要素が詰まった楽しい商品ですが、甲板輪郭を囲っているキャットウォークが効果的です。

 

 

本シリーズではいくつもの画期的なアイデアが盛り込まれていますが、その中でもブリッジの存在感はとても大きいです。

 

 

本シリーズは1/200スケールダイキャストモデルのジオラマベースとして本当に素晴らしいの一言です。あらゆる部分をあらゆる角度から切り取ることができるようになりました。

 

 

本シリーズは空母甲板を再現した平面的なプレートがベースとなりますが、ここは空母らしく水面から高さを設けた方が雰囲気がグッと良くなります。

 

 

甲板上を賑わすためにガリバー200とホーガンMシリーズのダイキャストモデルを引っ張り出してきました。29機くらいでは搭載機数の半分にも届きませんが、これでもかなり頑張って並べました。

 

 

170cmもある大型キットなので撮影も一苦労です。また撮り方によって印象が大きく変わるため色々と試してみました。この写真は被写体から少し離れた場所から望遠ズームを使って撮影しています。圧縮効果により遠近感の少ない見た目となっています。

 

 

空母に近づいて広角で撮影しています。遠近感が強調されるので空母の長さが感じられると思います。ただ、この商品に関しては組みあがった実物を見るのが一番いいと思います。

 

 

実際の1/200スケールモデルを並べてみるとスペースにやや余裕が感じられました。ブンドドでアクションを楽しむ際にはセットされているモデルが適していると思いますが、ディスプレイを楽しむ場合は精密ダイキャストモデルの方が良いでしょう。

 

 

F/A-18系を載せて雰囲気を演出してみました。たださすがに主翼折り畳み機構は再現できません。今後はF-35Cの配備が増えていくので再度1/200スケールでの展開に力を入れてほしいと思います。

 

 

航海で揺れてしまう甲板上では艦載機が動かないようにロープで固定するためのタイダウンポイントという穴が無数にあります。これを手作業で塗装や貼り付けをすると気が遠くなりそうですが、完成品として提供されるのも嬉しいポイントです。

 

 

平面が続く全通甲板にそびえ立つ艦橋は存在感があります。簡単な電飾を施していますが窓枠の内側から漏れる光がアクセントになっていると思います。

 

 

後方甲板は端に艦載機を配置するだけでかなり魅力的に映ります。ここに着艦する機体を置いておけば更に臨場感が増して見えたことでしょう。

 

 

企画発表から待つこと2年、遂に発売となったこの夢の商品を総括したいと思います。
まず特筆すべき点は13のセクションを揃えることで完成する組み立て式という手法を取ったことがユニークです。全て揃えて甲板を完成させるも良し、好みの部分だけ切り取ってディスプレイしてもよしと遊び方を選ぶことができます。また解体して片づけておくことができるのはこの大きさのジオラマでは大きなメリットとなります。

空母甲板の輪郭を再現している点も大きな特徴です。ジオラマベースの商品は長方形に切り取ったものが多い中、甲板を丸ごと再現した事でキャットウォークを含めリアリティが格段に増しています。これをジオラマと呼んでいいのかは迷うところですが、従来にない遊び方、ジオラマ撮影ができるようになったことは間違いありません。

セクションMで空母のブリッジが塗装済キットとして発売されたことも大きな出来事です。1/200エアモデルを集めてきたので空母ジオラマについても色々と探してきましたが海外サイトを含めて見つけることはできませんでした。惜しいところでは戦艦大和の艦橋や主砲が1/200スケールで発売されていて羨ましく思っていました。今回発売されたキットは塗装済スナップフィットと初心者にも優しい上、電飾などの改造もしやすい配慮がされています。それでいて3,000円程度という価格設定は本当に良心的です。

ひとつのセクションは2千円台と入手しやすい価格設定です。全て揃えると3万5千円くらいになるので決して安いとは言えないものの、少しづつ揃えていく分冊百科的な集め方を楽しむこともできます。注意点としては各セクションの人気の差により欠品してコンプリートできなくなるリスクがあるので、早めに確保しておく必要があります。

セットされている艦載機はF-14ですが精密さという点ではデフォルメされたノンスケールモデルということで評価は分かれるかもしれません。これはディスプレイよりも甲板のデッキオペレーションを手で持って楽しむことを想定した結果、強度と安全性を優先したものとされています。コンセプトと価格設定を考えれば納得できるものであり、不満であればガリバーやホーガンの本格ダイキャストモデルを揃える選択肢があります。

今後の期待についてですが、本シリーズの登場によって1/200スケールならではの強味が出てきたと思いました。おそらく空母を丸ごと1隻となると1/144でも厳しく、1/200がギリギリ可能というサイズでしょう。空母ジオラマが出たことでモデル化されなかったA-6、A-7、AV-8Bなどの退役海軍機や今後増えるであろうF-35Cのモデル化を期待したくなります。発売元のウォルターソンズ・ジャパンからはF/A-18やE-2Cなどのバリエーション展開に加え、高品質モデル発売の可能性についても言及されているので今後が楽しみです。1/200スケールダイキャストモデルのジャンルはヘルパ以外の新商品が出てこない状態となっていますが、企画力とコミュニケーション力に強いウォルターソンズ・ジャパンさんには新勢力として1/200精密モデルにも参入していただきたいと切に願っています!

 

 

米海軍の各機種を配置してみました。機種のバリエーションが多かった頃は甲板が賑やかでいいですね。

 

 

一度やってみようと思っていた左側のテストショットとの比較です。製品版は甲板上の塗装と印刷が効果的であることがよくわかります。照明の反射が抑えられている上、タイダウンホールも点がパネルの繋ぎ目を隠す効果があるようです。

 

 

海原を表現しようと思い百均でブルーシートを買ってきました。大きさはよかったのですが思ったよりも縫い目が目だってしまい失敗でした。

 

 

ブルーシートよりもコストは上がりますが、裁縫店でサテン生地の切り売りを買ってみました。こちらの方がキメが細かいので見た目はきれいに収まりました。シワを工夫すれば少しは波の表現もできそうです。

 

 

 

 

実機



 

 


[20220611]  4580004555134    3133  3298


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