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1/200の小スケールで戦闘機系ダイキャストモデルをリリースした先駆者といえば巣鴨に実店舗を構えるガリバーさんのWorld Aircraft Collectionシリーズです。
手のひらサイズの小さなモデルに、よくぞここまで精密に実機を再現したものだと感心させられました。小さいながらも手にした時に感じる「ズシッ」とした金属の重さとヒンヤリとした冷たさを十分に満喫することができます。机に置いた時にする「カタッ」という音も大好きです。 ガリバー社はもとはミニカーを扱っていたお店ですが、そこから航空機でも同様のミニモデルを開発してみたいということで、このWACシリーズが誕生したそうです。 価格は2,800円とサイズの割には高額に感じますが、気が遠くなりそうな緻密な塗装やマーキングが随所に施されています。3000円で作れと言われてもとても割りに合わないと思いますので、結局は適価ということになるのだと思います。
本機は小松基地にいた第306飛行隊がF-15へ機種転換する際に、三沢基地の第8飛行隊へと引き渡されたファントム戦闘機です。 同じく三沢基地をベースとする第3飛行隊は最新鋭のF-2戦闘機を運用していますが、そのF-2と同様の洋上迷彩塗装が施された機体が再現されています。洋上迷彩は制空迷彩と異なり、海上表面を低空飛行した際に、海に溶け込むことを目的とした迷彩で日本の航空自衛隊独自のものといえます。武装に対艦ミサイルを装備しているあたりも芸が細かいと感じました。 造形は手にとってあらゆる角度から眺めてみてもファントムの特徴をよく捉えており、本当に素晴らしい出来です。この他、空対空ミサイルを装備したバージョンも存在しますが、財布の都合でそちらまでは予算がまわりませんでした。