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No.63 T-2(Blue Impulse) 19-5173 21sq JASDF Matsushima A/B by Gulliver200


久しぶりに新機種リリースとなったガリバーのT-2ブルーインパルス仕様機です。

満を持して登場した二代目ブルーインパルス機

この機体は既に退役していますが、私もT-2ブルーインパルスの展示飛行に夢中になり、あちこちの航空祭へ追っかけていた時期を思い出します。

発売予定より1ヶ月半ほど遅れましたが、首を長くして待っていた甲斐がありました。シルエットは既にF-1で細身のシルエットを見事に再現しているので心配していませんでしたが、複雑な塗装パターン、キャノピーの一体感など満足のいく完成度です。

このT-2ブルーインパルス機は1/72プラモデルを組んだことがありますが、デカール貼りだけでも苦労した覚えがあります。いくら仕事といえどもこのような複雑な塗装の機体を仕上げるのは工場サイドも大変ではないかと思いました。

今回は13-5173号機が選ばれていますが、尾翼にナンバーは記入されていません。かがみはら航空宇宙博物館で展示されている状態が再現されているそうです。(現役時代は4番機を担当していた機体です)

ファンとしては尾翼にポジションNoが入ったバージョンが欲しくなるところですが、どうもネットを見ていると6番機の画像があるので追加発売も予定されているようです。なぜ1番機にしないのか…という点は不思議に思います。

ちなみに今回のモデルは機首にバルカン砲を装備したT-2後期型が再現されていますが、そのあたりが6番機が選ばれた理由なのかもしれません。

このT-2はブルーインパルスとしては二代目の機体となります。機体のデザインは一般公募されましたが選考の結果、女子高生グループの作品が選ばれました。

アクロバット用の機体は演技中に空中で色々な姿勢をみせてくれるため、機体上面、側面、下面で印象がことなるデザインが施されます。

また通常のT-2練習機は翼端にランチャーを付けない方が標準形態ですが、ブルーインパルス機は見栄えが良いためかランチャーが標準装備となっています。

T-2は三菱重工が開発した初の超音速ジェット練習機で、多くの戦闘機パイロットを育ててきました。21sq、22sqの二つの飛行隊として松島基地に集中配備されていました。T-2からT-4への機種転換の時期にはこのような光景が見られたことと思います。

T-2はそのシルエットからもわかる通り、細身のシルエットに小さめな主翼を備えたジェット機です。旋回性能については決して良いとはいえず、正直アクロバット機としてはあまり向いている機体ではなかったそうです。この機体でアクロを行なうのは逆にかなりの技量が求められたのではないでしょうか。

またT-2でのアクロは迫力はあったのですが演技間のプロシージャーターンが長く、少し間延びした感がありました。しかし当時はデジタルカメラなどなかったのでフィルム交換を行なうにはちょうどよい時間でした。

ブルーインパルスは正式には第21飛行隊の戦技研究班の所属となり、展示飛行は教官パイロットである業務の中の一つとなります。(その後のT-4ブルーインパルスは広報を専門とする部隊へと変わりました。)

航空祭シーズンは各地でイベントが行なわれるため、毎週のように全国へ出張し展示飛行をこなします。またウィンターシーズンはメンバーの入れ替えや練成をホームベースの松島基地で行なっています。

T-2ブルーインパルスは1994年に三沢基地航空祭でサンダーバーズとの競演を果たしています。確かその時は異例の水曜日開催だったと記憶しています。

当時新入社員だった私はとても有給など取れる立場ではなく、泣く泣く諦めた覚えがあります。

その後ビデオが発売され当時の様子を見ることができましたが、最新鋭軽量戦闘機を装備するサンダーバーズと旧式練習機T-2を装備するブルーインパルスでは演技内容に大きな差があることは否めませんでした。

しかしアフターバーナーを使用し炎を曳いて離陸する独特なテイクオフとカラースモークはT-2ブルーの大きなポイントで大変見栄えがしました。

実機



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