たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No.79  SR-71A "Ichi Ban" 9th SRW U.S.A.F by Herpa


ヘルパから期待の新金型がリリースされました。独特のフォルムを持つSR-71ブラックバードの登場です。1950年の設計とは思えない斬新な機体です。このモデルは生産数1500個の限定となっているようです。

高高度をマッハ3で駆け抜けた黒い怪鳥、嘉手納に派遣され「ハブ」と呼ばれた機体。

新しい金型を積極的にリリースしているヘルパですが、ミリタリーでも異色の機体SR-71ブラックバードを投入してきました。既に退役しているので飛行する姿を見ることはできませんが、このブラックバードが持つ偵察任務、独特なスタイルは航空機ファンの心を惹きつけます。実物をみたことはありませんが、機体表面には特殊なモールドが随所に施されています。

SR-71の垂直尾翼は内側に傾斜がかかっています。流線型のフォルムや黒い塗装はステルス性能を求めた為とも言われていますが、1950年の設計とは思えない先進的な発想に驚かされます。この機体は沖縄の嘉手納基地に派遣された機体でその細長い姿から「ハブ」とも呼ばれていたそうで、尾翼にもヘビのマークが描かれています。

SR-71Aの任務は偵察ですが、その機体思想が大変ユニークです。偵察機は敵地上空に進入し撮影を行なうのですが、当然撃墜の恐れがあります。そのため迎撃ミサイルが届かない高高度を飛行し、かつマッハ3の高速で駆け抜けるという算段です。マッハ3のスピードは表面の摩擦熱も大変なもので、機体形状が変化してしまうほどだったそうです。

大型のSR-71もヘルパ標準仕様のキャノピー差し替えが採用されています(差し替えていませんが…)。通常の戦闘機モデルと比べると全長で2倍くらいあり、その大きさからダイキャストモデルの醍醐味である重量感を楽しむことができます。また両脇に装備されたエンジンの吸気口にあるコーンは鋭い造形となっていますが、そのためか年齢制限が規模しく0-3歳児は禁止、14歳以上が対象と指定されています。

機体の大きさが掴みづらいSR-71ですが、戦闘機と比べてみるとかなり大きな機体であったことがわかります。機首だけでほぼF-15と同じくらいの長さがありますが、高高度をマッハ3で飛行するためにはこれだけの機体サイズが必要だったということでしょうか。

SR-71の機体は横からみると薄い作りになっています。また黒く塗られた細長い機首にキャノピー形状と先端のピトー管の印象も相まって、確かに「ハブ」に見えてきます。私が航空機に興味を持ち始め、この機体の存在を知った頃には残念ながら沖縄からその姿を消していました。

一旦は退役したSR-71ですが、偵察任務での必要性が生じたため再度現役に復帰したという逸話を持っています。今では博物館でみる存在になってしまいましたが、いつかはその姿をこの目に焼き付けておきたい存在です。

実機




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