たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No.96   F-104J 76-8707 207sq JASDF by Gulliver200


2008年10月のプラモデル・ラジコンショーでサンプルが展示されてから約1年半。ガリバーから新金型でF-104Jがリリースされました。やはり先行したHerpaとの比較してみたくなりますね。

日本の防空を担った「最後の有人戦闘機」。自衛隊機を得意とするガリバーの実力が見所

ガリバーから久しぶりの新金型で登場したF-104Jスターファイター。モデルに選ばれたのは那覇基地で活躍した第207飛行隊です。

鉛筆に翼を付けたような飛行機とよく表現されるF-104ですが、本モデルでもその細身のシルエットがよく表現されています。翼端に付けられたドロップタンクは標準装備のようですが実機では取り外すこともできるそうですが、やはりこの組合せが一番しっくりきます。

奥のモデルは先行して発売されていたHerpaのF-104Jです。それでは早速両社のモデルに対するアプローチを比較してみたいと思います。

まずはキャノピーまわりです。左は今回のガリバーモデルですが比較してみるとフレームが細く塗装もきっちり塗られていてスッキリしたイメージです。一方Herpaの方はオープン/クローズが差し替えで楽しめる仕様ですが、こうやって比べてみると少し野暮ったい印象です。

エアインテイクは大きく作り方が異なっていて、ガリバーモデルはエアインテイクカバーが別パーツとなっています。リアリティは良くなりますが残念かな、パーツの合いがいま一歩で若干の隙間が空いていました。一方のHerpaモデルは完全にエアインテイクの穴を省略しています。

このあたりは技術の差なのか、なんなのか…主翼の接合についてはガリバーモデルが圧倒的にスマートで、つなぎ目もほとんど目立ちません。Herpaの方は「不思議なパーツ割だなぁ」と感じていましたが製造の都合上で仕方ないものと勝手に思い込んでいました。その他にもマーキング類の多さ・緻密さも完全にガリバーモデルに軍配が上がります。

もう1箇所、大きな相違点がこのエンジン部分です。ご覧の通りガリバーモデルではツブツブ感が表現されています。実機の写真をみるとここまでの凹凸はないようですが金属感はよく出ていると思います。Herpaというと表面はツルツルですが、パーツ割が目だってしまいます。思うに尾翼の接続にあたって強度の確保やアセンブリ作業が難しく、エンジンと尾翼を一体成型したのではないかと思います。ちなみにガリバーモデルはケースに入っている時はこの尾翼部分にスポンジが当てられていました。輸送中の衝撃を恐れての処置だと思います。

上でも触れましたが、今回のガリバーモデルで残念だったのはエアインテイクカバーの隙間が目立つ事です。また足回りもリアリティを追求した結果、皮肉にも難易度が上がってしまい仕上がりがよくない部分も見られました。モールドについては好みの問題もありますがガリバーモデルの方が細く浅く、繊細な印象でした。同型機種のモデルを後出しするからには差別化が必要だと思いますが、その点ではパーツ割、マーキング類の緻密さと見るべき点は多くありました。自衛隊機を得意とするガリバーらしく、最初にノーマル機を出してきたことも良いと思います。

一点、今まで武装フル装備でリリースを続けてきたGulliver200シリーズですが、今回のF-104Jは非武装で発売されました。百里305sqの記念塗装機までフル装備だったのに…。ちょっとブランドのポリシーに疑問をもってしまいました。(まぁ確かに武装がない方が格好いいですけど)。

実機


 

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