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通常迷彩機も出るので今回は見送りか…と思っていたハーキュリーズのイラク派遣塗装機ですが、やはり無視できませんでした。しかし置き場所の確保には頭を悩ませています。
C-130のモデルについては先行してヘルパ社から出ていたようですが、今回はホーガン社からM-Seriesとしてのリリースです。事前情報としてはこのイラク派遣塗装と通常迷彩の2パターンがリリースされることがわかっていました。本命は通常迷彩の方だったのでこのイラク派遣機は見送ろうか…と考えていました。しかし常套手段となりつつある時間差リリースの術中にはまり、通常迷彩の発売を待ちきれずこのイラク派遣機に手を出してしまいました。
いつも見ている戦闘機、練習機のダイキャストモデルと比べると、さすがは輸送機。大きさも迫力がありますし、手にした時の重量感がやはり違います。ヘタに翼の先を持ったりすると胴体が重いので翼がしなったりします。参考までに大きさ比較用にT-4練習機を並べてみました。中型機はちょっと価格が高いなぁ…と思いましたが、戦闘機などと比べるとまぁ妥当な価格かと感じるようになります。
戦闘機の透明キャノピーに慣れてしまうと、中型機における「窓を塗装で表現する」手法はちょっと違和感を感じてしまいます。プラモデルと違いますので中を空洞にするのは難しいでしょうが、ガラスの部分は凹モールドに透明プラパーツをはめ込むだけでも実感が出るのではないでしょうか。…でも型抜きの事やテーパーの問題を考えるとやっぱり無理があるかな。
イラク派遣機の塗装は微妙な色彩をしたブルーが特徴ですが、このモデルはよく再現されていると思います。通常の空自輸送機は日本の地形に合わせて山や森林に溶け込むような緑系の迷彩を施していますが、これは空からの視認性を低めることを目的としています。しかしこのイラク派遣塗装は地上からの攻撃を避けるために現地の空に溶け込む色として採用されています。
イラクという戦地において、基地への着陸は最も警戒を必要とするそうです。ゲリラ戦では地上からの攻撃を受ける可能性が高いため、できるだけ低空にいないようにする必要があります。そこでイラクでは「スパイラルアプローチ」と呼ばれる機動が行われたそうです。これは高空から螺旋状に降下していく着陸方法で、低空にいる時間も短く済み、常に動いているので狙いを定めにくいというメリットがあります。ただし当然ながら着陸の難易度は大変高くなります。
1/200スケールですがこれだけの大きさなので飛行用のスタンドが付属します。ちなみに写真では消す処理を行っています。このスケールのダイキャストモデルも中型機のリリースが目立ってきました。戦闘機系と比べると値段は高めですが、材料費などの大きさを考えれば妥当なのかもしれません。しかし大きい…特に翼が長い。旅客機モデルのコレクターは飾り場所の確保や1機あたりの単価の高さなど、大変なんだろうなぁと思いました。