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No.113 F/A-18C NF400 VFA-195 U.S.NAVY Atsugi A/B by Hogan M-Series


ホビーショーでサンプルを見て以来、まだかまだかと楽しみにしていた「Chippy Ho!」がリリースされました。しかし期待が高かった分、アセンブリ作業の粗さが残念でした…。

派手な白頭鷲を描いたダムバスターズのCAG機、「Chippy Ho!」

VFA-195は厚木基地をベースに活動するCVW-5に所属する飛行隊で、隊の名称である「ダムバスターズ」とは朝鮮戦争の時にダムを破壊したことに由来しています。米海軍の飛行隊ではCAG機に限ってはハイビジ塗装が認められていますが、このVFA-195は派手な塗装を施すことで有名でファンに多くの話題を振りまいてくれました。

VFA-195のCAG機は以前から有名で、「チッピーホー」の愛称で呼ばれています。飛行隊のトレードマークである白頭鷲を描くのが通例ですがその派手さは実に見事です(笑)。モデル化された機体は尾翼いっぱいに白頭鷲を描いた後期バージョンですが、とてもよく再現されています。ちなみに初代チッピーホーは機首にリアルタイプ白頭鷲を描いたもので、それはそれで強いインパクトがありました。是非こちらのモデル化にもチャレンジして欲しいと思います。

同時リリースされたVFA-192のレガシーホーネットと比較すると分かりやすいのですが、こちらの機体では風防の前に設けられたブレードタイプの敵味方識別装置が実機の通り再現されています。このあたりのリサーチと再現性については感心させられるものがあります。しかし…あくまで私見ですが…商品企画、設計段階までは高いレベルで進められ、パーツの成型や印刷まではうまくいっているものの、最終組立の手作業のところでレベル低下が起きているのではないでしょうか。今回のモデルの購入にあたっていくつか箱を開けさせてもらいましたが、目だったのはミサイルやタイヤ、アンテナ等のパーツ取付のゆがみ、接着剤のはみだし等が非常に目立ちました。結局のところパーフェクトな仕上がりはなく、80点のものに妥協してしまいました。

今回のモデルでとても気になったことがひとつありますが、それはタイヤの塗装です。タイヤの黒い部分ですが、どうもパーツを押さえていたと思われる部分が白いまま残っており、それが一つや二つではありませんでした。これだけ多いと…いわゆる手抜きというやつですね。飾ってしまえば見えにくい場所ではありますが、残念で仕方ありません。いっそゴムパーツをはめる方法に変えた方が作業効率的にも仕上がり的にもハッピーになると思います。

厚木ではWINGSのようなフライトディスプレイを行うイベントが開催されなくなったため、機体上面のペイントを見る機会がなくなってしまいました。実機で見たことがあるのは地上展示か着陸進入時のアプローチだけでしたので、このようにモデル化されて初めて背面の塗装を知ることができました。グリーンの塗装だけかとおもいきや、黒いストライプのデザインが結構効いています。

今回のモデルの装備は少し面白くて、右主翼下にはドロップタンク、左主翼下に対艦ミサイルを装備したアンシンメトリな設定です。重量的なバランスが取り難いのでは?と思うのですがきっとこういうパターンもあるのでしょう。両翼端には対空ミサイルを持っていますので、空戦に配慮しつつ対艦戦に向けたミッションが想像できます。

CVW-5に関してはレガシーホーネットの登場によりCAG機が一気に充実しました。残るはE-2Cホークアイや一昔前ですがA-6Eイントルーダーが出てくれば、ここ数年の厚木を堪能することができます。あとはロービジ機が揃ってくれば空母甲板のジオラマも充実してきますね。

厚木基地の周辺には住宅街が広がっており騒音問題がよく話題に上がるため、あまり良いイメージはないと思います。そんなCVW-5も2014年を目処に岩国基地への移転が計画されています。厚木基地の騒音問題は改善に向かうと思いますが、基地関係者の生活や受け入れ側の岩国市の態勢を考えると、果たしてスムースに事が運ぶのかどうか…。

このVFA-195ダムバスターズはモデル発売を前にして2009年冬に日本を去り、米国本土へ戻ってしまいました。目的はスーパーホーネットへの機種転換ですが約半年の訓練を経て2011年4月に戻ってくる予定だそうです。スパホ版の塗装がどのようになるのか今から楽しみですね。またこの機種転換によって厚木のCVW-5は米海軍で最初のスパホ4飛行隊を擁する航空団となります。

実機




 

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