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No.126  F-4EJ改 37-8320 302sq JASDF Hyakuri A/B by Gulliver200


Gulliver200から人気の第302飛行隊のファントムが再販されました。…と言いたいところですがスペックダウンでのリリースで残念ながら喜び3割減といったところです。

北へ、南へ!人気の第302飛行隊の尾白鷲ファントムが再発進!

Gulliver200シリーズから待望の第302飛行隊のF-4EJ改ファントムが再び発売されました。前モデルは私がコレクションを始める前になりますが、1/200スケールの黎明期に既に発売されており、第302飛行隊は人気が高い上に当時のモデルは希少価値が非常に高く、ネットオークションでみかけても時には1万円を超える戦いになることもしばしばでした。

この再販のおかげで通常価格(といっても以前よりかなり値上がりしていますが)で302飛行隊のモデルが入手できるようになったなぁ…と思っていましたが、単純に手放しでは喜んでいられないことがわかりました。比較写真ですが左が今回発売された第302飛行隊の第2弾、右は初期に発売されていたモデル(第301飛行隊)です。まず比べてみて一目瞭然だったのが注意書き等のステンシルの量がまったく違います。好みの問題ではありますが、今回は塗膜が厚いように感じますし、それにともなってモールドの繊細さも野暮ったい印象を持ちました。今回のモデルはホーガンMシリーズ基準で作ったGulliver200という感じでしょうか。(…この時点でGulliver200シリーズのブランド価値は薄れてしまいますね。)

ショップの店員さんのお話では、同時に発売された第301飛行隊に比べて、この第302飛行隊の方が予約が多かったようで、ここでも同隊機の人気の高さがうかがい知れます。何と言っても尾翼に描かれた大きな部隊マークが大きな特徴的ですが、これは北海道に生息するオジロワシをモチーフにしていて翼、尾、顔がそれぞれ3、0、2をイメージしてデザインされています。空自の戦闘機に描かれる部隊マークは「日の丸より小さいこと」という規則がありますが、このオジロワシマークは規則が施行される前から採用されていたため、例外的に現在も受け継がれているそうです。

しばらく店頭でも蒼い洋上迷彩のファントムばかり見ていましたので、今回のような制空迷彩機は嬉しいラインナップです。それ以外にもいくつもの名作記念塗装機や「改」になる以前のガルグレイのファントムがリリースされてもいいですね。

この302飛行隊は北海道で編成されました。F-4EJファントムを装備した戦闘飛行隊には300番台の隊名が与えられていますが、この302飛行隊は二つ目に組織されたファントム飛行隊であることを意味しています。ファントムは第306飛行隊まで編成されましたが、303〜306飛行隊はF-15イーグルに機種転換を行っており、第301、302の古参が残って老朽化するファントムを労わりながら飛ばしている…という構図となっています。

第302飛行隊が編成された当時はまだ「改」ではなかったと思いますが、千歳基地へ里帰りをさせてみました。F-4EJファントムは空自主力戦闘機としてF-104スターファイターの後継機として導入されました。空自のファントムは運用を重ねた末に所定の耐用年数を迎えてしまいましたが、機体寿命延命プログラムを導入して更に運用年数を伸ばすことに成功しています。…とはいえかれこれ40年も飛び続けており、早く次期戦闘機にバトンタッチしたいところですが機種選定作業だけでも5年も遅れている困った状況の中、だましだまし飛ばし続けています。

北海道で誕生した第302飛行隊は一転して1985年に沖縄の那覇基地へ移動となりました。当時の世界は冷戦構造にあり、ロシアに近い北方が最前線として位置づけられていたため最新鋭のF-15イーグル戦闘機が配備されました。ちなみに現在では対中国シフトを敷いており、イーグルを装備する第204飛行隊が那覇基地へ配備されています。

2009年には第204飛行隊と入れ替わる形で茨城県の百里基地に移動となりましたが、それでも私の頭の中では那覇基地にいる飛行隊というイメージが残っています。部隊移動の理由ですが前述したように、2000年以降、経済大国となった中国の軍備増強は目覚ましく、旧式のファントムではなくイーグルを配備して睨みを利かせるという目的が一つ、その一方で減耗するファントムの整備を考えた場合、偵察型ファントムを装備する百里基地が好都合だったという背景がありました。首都圏のファンにとっては再びファントム戦闘機、しかも人気の第302飛行隊が日常的に見られるということで大歓迎されました。しかし部隊の移動は機体だけでなく、隊員やご家族の方も移動するわけで、気候や環境の違いによって体調を崩した方も少なくなかったと聞きます。

ファントムのダイキャストモデルといえば弊サイトとは少し畑が違いますが1/72スケールで展開されているX・PLUSシリーズに注目しています。この業界に詳しい方であれば一世を風靡したCentury Wingsシリーズをご存じかと思いますが、同シリーズの流れを組むブランドでそのクオリティはまさに感動ものです。私も1/72ユーザーだったら間違いなく手を出しているでしょう。KEN様のサイトでも紹介されていますがやはり好評価のようですね。

最北、最南の基地を渡り鳥のように移動した尾白鷲は、おそらく最後の地となる百里基地を巣として次期戦闘機の登場を待つことになります。F-Xの行方は大変気になるところですが、いまのところはスーパーホーネットが有力候補という声が多いようです。この尾白鷲マークが似合うかどうか?興味がありますね。

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