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Gulliver200シリーズからF-15Jのバリエーションとして第201飛行隊が追加されました。しばらくブランクはありましたが安心できる完成度で提供してくれそうです。
M-Seriesが積極展開している間、比較的おとなしかった印象のあるGulliver200シリーズですが、2011年は活発に商品をリリースしているように感じます。そんな中、F-15J飛行隊バリエーションとして北海道の千歳基地に所属する第201飛行隊が追加されました。しばらくブランクがあった事と、F-4EJの再販がスペックダウンだったために期待を裏切らないか少し不安でしたが、その心配は不要でした。
比較する事もありませんが、あまりネタがないので…。左が今回発売された926号機、比較用に登場してもらった右の機体は小松基地の第306飛行隊の868号機です。まずキャノピーのはまり具合はバッチリでした。それからレドームですが今回のモデルは曲面の仕上がりが綺麗でした。前モデルではヤスリかドリルで修正したような跡が残っていますので、改善が図られているようです。気になるのは前脚の部分です。内側にバリが残っているような感じで向こう側が見えないので、この部分だけは前モデルに比べてマイナス点です。
F-4EJ改の再販の際にステンシルが削減されていたこともあり今回最も心配したところですが、主翼上面のステンシル類はほぼ同じだったのでホッと一安心です。むしろ塗装膜は薄くなっているようでモールドにはキレが増しているように思います。
尾翼部分です。尾翼に描かれた飛行隊マークは今回はヒグマです、北海道らしくていいですね。シリアルナンバーのフォントが一回り小さくなったように感じましたが、写真で見ると全く変わっていませんでしたね…。気のせいだったようです。
ネットで掲載された写真を見た時に、エンジンノズルの表現に違和感を感じたのですが前モデルと変わっていませんでした。実機F-15のエンジンにはもともとカバーが付いていましたが、落下してしまうというトラブルが発生したり、付けていてもほとんど効果がないためターキーフェザー(役立たず)と呼ばれていました。結局は取り外されて今に至るそうです。カバーを外した状態のエンジンの造形は1/200サイズのモデルではちょっと無理ですね。
写真では表現できませんでしたが、塗装の色合いには若干の違いがみられました。気になる程の違いではありませんでしたが、同じ色を再現するってことは難しいのかもしれませんね。ガンプラみたいに専用塗料でもあれば楽なのでしょうけど(笑)
千歳基地はロシアに近く、特に冷戦時は北の最前線基地として空自としても守りを固めています。冬になれば厳しい吹雪に見舞われますが、訓練は合間をみて日常的に行われます。厳しい環境であるからこそ精強なパイロットが配属され、機体の使用頻度が高いので新造機が優先的に配備されます。
以前築城基地の撮影でお世話になった方に面白い話を聞いたことがあります。戦闘機パイロットが配属されたい基地で人気が高いのが千歳基地らしいのです。冬は厳しいのになぁ…と思ってしまいますが、比較的物価が安く、札幌市街にも近いので生活が楽なのだそうです。北海道に住んだことがある方は皆さん暮らしやすいと言いますね。子育てする環境にも良いそうです。
以上、第201飛行隊のF-15Jでした。気が付けばヒグマをほとんど写してないという非計画さは反省するところです。すみません…。Gulliver200ですがこのところ順調に商品をリリースしており、またこのF-15Jは品質的にも満足のいく出来でした。価格面では数年前に比べて値上がりしているもののHoganに比べれば割安です。久しぶりに高品質/低価格というガリバーモデルらしさを感じることができました。第201、204飛行隊の同時リリースに加え、305飛行隊を再販する準備があるようなので今後も注目ですね。