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No.146  F-15E 01-2004 48th FW Lakenheath A/B U.S.A.F by Hogan M-Series



Hogan M-SeriesからF-15シリーズの展開がスタートしました。トップバッターはイーグルの進化版「ストライクイーグル」です。果たしてガリバーモデルへの刺客になり得るのか!

攻撃・空戦の両任務をこなすデュアルロール・ファイター「ストライクイーグル」。

ホーガンM-SeriesにF-15イーグルシリーズが加わりました。1/200スケールのイーグルといえば先行してリリースされているGulliver200が高い評価を得ていますので、それにどう対抗してくるのか?に興味がありました。結論的にはGulliver200ほどの繊細さはなく作り方もだいぶ違うようで、F-14バトルでみたような強い対抗意識は感じられませんでした。

ストライクイーグルの外見上の大きな特徴は、機体側面に取り付けられたコンフォーマル・フューエル・タンク(CFT)です。このモデルは誰が考えてもF-15D(J)型とのコンパチで展開できるようにするはずで、当然このCFTは別パーツとなっています。気になるのは接着した時のフィット感ですが、どうも隙間が目立ってしまっているのは残念なところです。個体差ではなさそうですが…どうでしょう。

ガリバーモデルを知っている(気に入っている)方にとって最も残念な点は主翼の作りだと思います。ずばりモールドレス…これはかなり好みが別れるところだと思います。主翼と胴体の分割ラインは実機を参考に分けているようですが主翼の広い部分にモールドがないためにラインが一段と目立ってしまう結果となっています。主翼は厚めでイーグル独特の緩い捻りが再現されていないため大味な印象を受けます。

※当初は主翼と胴体は別パーツだと記載しましたが、一体成型だったため訂正しました。

今回モデル化されたのはイギリスのレイクンヒース基地に所属する機体で、在欧アメリカ空軍機です。この機体は演習のために韓国へ展開した際に、同時期に開催されていた三沢基地航空祭や横田基地友好祭にも地上展示機として飛来しているのでご覧になった方も多いと思います。

このモデルをみて最初に目がいったのがヘッドアップディスプレイ(HUD)でした。光が反射するとグリーンに見えるHUDを再現しているのでコックピット内のリアリティが増して見えます。ここまではっきりHUDを装備したモデルはおそらくこれが初めてでしょう。実機ではF-2のHUDもグリーンに見えますよね。

F-15イーグルはパワフルなエンジンを2基装備しており、もともとエンジン推力に余裕がありましたが、大型の機体構造は兵装ステーションやシステムを拡張するためにも有利にはたらきました。軽量戦闘機(Light Weight Fighter:LWF)として開発されたF-16は機体容量に余裕がなく、ドーサルスパイン拡張という不格好さ…。F/A-18は大型化してスーパーホーネットへと進化しました。空自F-2は拡張性が低いという理由で装備数が削減されたことも記憶に新しいところです。

ストライクイーグルは空の王者F-15の空戦性能をほとんど犠牲にすることなく継承しているので攻撃任務以外でも空戦任務に投入することができます。また攻撃任務を終えたあとに空戦を行うという使い方もできるところがこのF-15Eの利点です。二つの任務を兼務することができることからデュアルロール・ファイターと呼ばれています。最近ではさらに進化しマルチロール、スイングロールという概念に発展していますが、そのおかげで機種のバリエーションは激減してしまいました。

外観は制空戦闘機のF-15B/D型イーグルの複座型に見えますが、機体強度の増強や兵装システムを組み込むために全体の6割が再設計されているそうです。前席は操縦系統が集中していますがグラスコックピット化されており、印象的には別の機種にすら見えます。また後席は兵器操作系統の仕事が与えられており、ストライクイーグルは単なる複座ではなく完全に担当が分担されている形となります。F-14トムキャットが同様の2名体制でしたね。

今回モデルを見ておぉ…と思ったのは機体左右で装備している兵装が異なる点です。昔読んだ本では攻撃機は機体のバランスを保つため、できるだけ左右対称に重量のバランスを取るように爆装するという話だったと思います。ストライクイーグルくらいになるとパワーが有り余っているのであまり関係ないみたいですね。特にCFT下に増設されたステーションの爆弾類は圧巻です。モデルを組み立てる工員さんも今回はやけにパーツが多いなぁ…と思っていたに違いありません。

F-15Eを更に発展させたタイプとして、空自F-Xに提案されたF-15SEサイレントイーグルというものがありました。これは実機ではなく試案とモックアップが提示されたというレベルでしたが、本来であれば燃料が入っているコンフォーマルタンクを兵器庫に改造し、機体外への装備をなくすことでステルス性を高めるという発想でした。また垂直に立っている尾翼を外側に傾斜させることも外見上の特徴となっており、これはこれで見てみたい気がしました。残念ながらこの提案はイーグルの基本設計が古いことや、現在もイーグルを装備しており3機種体制にそぐわない等の理由により空自は興味を示さず早々に却下されてしまいました。

機体の下面はご覧の通り、兵装満載の重装備で再現されています。ドロップタンクも主翼下に2本を吊っているので更にボリューム感が増しています。初のストライクイーグルは単体でみれば機体のキャラクターの強さもあって買って損のないモデルですが、Gulliver200シリーズと比較するとその評価は難しくなってくると思います。M-Seriesからは同時に空自の飛行教導隊のF-15DJがリリースされていますので、Gulliver200との比較は次回に持ち越したいと思います。

 

■BOEING F-15
The F-15 Eagle is an all-weather,extremely maneuverable,tactical fighter designed to permit the operator to gain and maintain air superemacy over the battlefield.The F-15 Eagle entered into service with USAF in 1976 and subsequently exported to Isreal,Japan,and Saudi Arabia.Evolves from the basic design of F-15 with emphasis on dual-role capabilities,the F-15E Strike Eagle entered service with the USAF in 1989.The F-15E Strike Eagle is designed to perform air-to-air and air-to-ground missions.An array of avionics and electoronics systems gives the F-15E the capability to fight at low altitude,day or night,and in all weather.Variants of the F-15E are also in service with the air forces of Isreal,Saudi Arabia,Singapore,and South Korea.

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[20111121] 4897000367501 4820 5670

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