 No.154 F-4EJ改 37-8320 302sq JASDF Hyakuri A/B
by Gulliver200 (改造)
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今回は既出のガリバーF-4EJの302sq（二代目）を使い、マーケティング3.0時代に向けた消費者目線での意見を少し言わせていただくことにします。 |
あっさり仕上げの「二代目オジロワシ」を別売りデカールで本来の姿に改造。
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今回購入したのはガリバーから発売された二代目の第302飛行隊のファントムです。私にとっては二機目になりますが今回はちょっとした理由があります。上段の4枚組写真を見て気づいた方はかなりの眼力をお持ちの方だと思いますが（笑）、今回は初の改造版を試みました。
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こちらは「MYK DESIGN」さんから発売されたファントム用のデカールです。1/200スケール用なのでガリバーのダイキャストモデルか、タカラのワールドウィングスミュージアム用に企画されたものだと思いますが便利なものがあるものですね。おそらく現在店頭では売切れだと思いますが今回オークションで落札することができました。
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今回のデカールは2004年の戦競機を再現できるセットです。この年は第301、302飛行隊しか参加していなかったようで少し寂しいですね。各飛行隊で3機分のシリアルナンバーとネームが用意されており選択することができます。ちなみに価格は１枚1000円程です。
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ここまでくれば説明不要だと思いますが、「このデカールを使って、ステンシル類が減ってあっさり仕上げだったガリバーのファントムを改造してみよう」と考えました。初代オジロワシについては何度もオークションで入札に挑戦しているのものの、通常会員の私は5,000円以上の入札には参加できないという背景があります。初代モデルは人気があって必ず5,000円を超えてくるのでいつも落札できず、それなら自分で作るしかない…ということになったわけです。ガリバーさんが初代と同じスペックで出していただければこんな苦労もしなくて済んだのに…（苦笑）
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戦競機用デカールなのでシャークティースが付いてきますが、これは大きなメリットでした。さて実はこの個体、某カメラ量販店で買ってきて家で開封したところピトー管が少しだけ曲がっていました。その時、軽く指で触っただけなのにポロッという感じで折れてしまいました…なんだこりゃ？。ダイキャストモデルは100体以上触ってきたので力の入れ加減くらいは知ってるつもりですが、どうも腑に落ちません。結局は瞬間接着剤で補修する羽目になりました。
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あっさりして寂しかった主翼にこれだけのステンシルが追加されます。デカールは主翼1枚分がつながっているので貼る時は一回で済ませることもできます。デカールの課題としてはシルバリング（透明のニス部分が定着せず光ってしまう状態）をどう処理するかです。上の写真は接写なのでかなりデカールが強調されて浮いて見えますが、実際の目でみた場合はそれほど目立たないので安心です。それにしてもこうやって比較するとタンポ印刷のありがたみがよくわかります。
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左の主翼はデカールを貼った状態、右がオリジナルの状態ですが情報量が全然違いますね。このデカールは「アシタのデカール」とも呼ばれており、デカールを貼った後に一日ほど乾燥させたら透明のニス部分をはがすことができるので、タンポ印刷に近い仕上がりにすることができる特殊な商品です。今回の事例の場合はデカールが劣化していたのかもしれませんが、1日乾燥させてみたもののニス部分ごとマークが剥がれてしまったり、水に浸していたところマークが崩れてしまったりと扱いが非常に難しいデカールでもあります。シャークティースも本来は302飛行隊のものを使いたいところでしたが、３機分のデカールが全て失敗した始末で仕方なく301飛行隊のデカールを使った「なんちゃって戦競機」になってしまいました。でもこちらのデザインの方が好きだったりするので後悔はありません。
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個体の問題その２です。エアインテイクのパーツの隙間がとても目立つのですが、これじゃせっかく吸い込んだ酸素が漏れまくりです（笑）。接着剤がかなり派手にはみ出ていてガリバーさんのモデルとしては珍しく雑な印象を受けました。考えすぎかもしれませんがピトー管といいインテイクといい、「これもしかして不良品か修理品ではないのか…」という疑念がわきました。というのも3,520円の値札の上に、2,960円のシールが張り直されていたことも非常に怪しいですね。後日お店を覗いてみたところ棚の中には3,520円のままの商品もありました。この安い個体は明らかに目立つ位置に置かれていて、早く売りさばきたかったのではないか…と思わずにいられません。修理品でもこのような改造用に使えるので、訳ありなら正直に言って売って欲しいなぁと思った次第です。（単なる被害妄想かもしれませんが…）
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結局のところこのデカールは定着性に不安があったのでニスの剥ぎ取りは諦めることにしました。そのかわりマークソフターを使い、できるだけ機体にデカールを馴染ませる作業を行いました。作業はおおよそ3日くらい使いましたので手間はかかりますが効果はかなり高いと思います。モデル本体は3,500円にデカールが1,000円ですからオークションよりは少し安く済んだかな。
追記：その後ニス部分の剥離に成功しました。あせらず2〜3日じっくりと乾燥させることが大切なようです。つや消しトップコートを吹いてもよさそうです。
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ニス部分はこのように剥がすことができます。剥がれ方といい、その薄さといい日焼けした時の皮のように取ることができます。
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デカール貼りの技術があればもっと上手に仕上げられたと思いますが、初めての作業としてはまぁまぁの及第点だと思っています。おかげさまでこれでステンシル充実（＋シャークティースのおまけ付！）のオジロワシファントムを眺めて楽しむことができるようになりました。これは純粋にありがたいことです。
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さて、ここでひとつ思い浮かんだことがあります。共通部分だけを仕上げたモデルを用意し、飛行隊マークとシリアルナンバーだけを何パターンか選択できるデカールにしてセット販売すれば商品として成り立つのではないでしょうか？そうすればメーカーはバリエーションを変えることなく、ユーザーは同じ飛行隊で複数の機体を並べて楽しむこともできるようになります。
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このシャークティースは第301飛行隊が使用したデザインです。デカールは固めなので曲面への馴染みが難しいのも大きな課題でしたが、位置決めに戸惑ってデカールを動かしているといつの間にかシールが崩れてしまうのです。第302飛行隊のシャークティース３機分が全て失敗した時にはイライラも頂点に達しましたが、今になれば「慣れ」が足りなかったことがよくわかりました。上手く使いこなせればとても面白い商品なので、次回見つけた時は新鮮なデカールを購入したいと思います。…ただこれってステンシルがあっさりした二代目ファントムがあったからこそ実現した組み合わせなんですね。
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マーケティング3.0について簡単に触れます。以下はAmazonの書籍紹介からの引用です。
■「消費者志向」はもう古い!マーケティングは「2.0」から「3.0」にバージョンアップした。モノを売り込むだけの「製品中心」が「1.0」。顧客満足をめざす「消費者志向」が「2.0」。では、「3.0」とは何なのか。ツイッター、ブログ、ソーシャル・ネットワーキング・サイト、ウィキペディアなどソーシャル・メディア上の評判が決定的な影響力を持つ時代に、マーケティングは何をめざすべきか。新興国市場やグリーン市場にはどう取り組むべきか。“マーケティングの神様”による新時代のマーケティング原論。
…と本の宣伝がされています。私が仕事でご一緒するマーケターの方から教えてもらった話では既にテレビの視聴率を見ればわかる通り、テレビ媒体の一方的なCMは消費者に届く力が弱くなっています。その理由のひとつがインターネットメディアの登場というわけです。おそらく今このブログを読んでいただいている方は既にそういう生活スタイルに近いはずですよね（笑）
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少し前までメーカーは消費者調査という形で大金を使って消費者ニーズを汲み取る活動を行っていましたが、現在はユーザー同士が直接ネットワークで情報交換できる時代になりました。
�．皀里半霾鵑�少ない時代に強かったのがメーカーと卸
�▲皀里�豊富になった時に集客力により力をもったのが小売業
��ネット通販やソーシャルネットワークの情報力で商品選択力という力を持ったのが消費者
という流れになっているのが故水口健次先生のお話でした。というわけで消費者の声を収集するツールが整った現在、うまくニーズを汲み取って無駄のない商品開発を行っていくメーカーさんが出てこないかなぁ…と期待しています。そしてユーザーの声が集まるのは書き込みが多いqbさんのサイトの役目かなぁと勝手に期待させてもらっている次第です。
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今回は少し趣向を変えてファントムの改造版でしたが、いくつか苦言を書かせていただきました。ひとつめは小売りの問題ですが、某カメラ量販店で購入した商品が不審な壊れ方をしている点が気になります。これは私の他にも常連のレガホ天国さんでもトラブルが起きているようなので、万が一意図的に不良品や修理品を販売していたとなったら大変嫌な話ですよね。そういうことがないことを祈ります。
もう一つはメーカーの問題で、せっかくの再販を喜んだもののスペックが違っていたために喜び三割減になってしまったこのモデルは少なくとも私の中ではブランドの名前を傷つけました。仕方なく自分でデカールを貼ってみたわけですが、いざやってみれば意外と楽しいですし、シャークティース顔のファントムを眺めるのもなかなか良いです。1/200スケールのダイキャストモデル業界は若干の減速気味だと感じていますが、メーカーさんは単純なモノづくりの他にもこういう趣味の楽しみ方を創造して提案して欲しいと願う今日この頃です。
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実機
 
 
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[20120123]
4520386220862 2960 4410
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