たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No.156〜162  T-4 Blue Impulse #1〜6 Reserve
                              11sq JASDF Matsushima A/B by Gulliver200



この度オークションサイトで念願のT-4ブルーインパルス7機セットをご提供いただきました。出品者の方の良心的な開始価格の設定、迅速なお取引については感謝の一言です。

リザーブを含むT-4ブルーインパルス7機のコンプリートセット

私がコレクションを始める前の話になりますが、2005年にガリバーさんからT-4ブルーインパルスの7機セットというものが発売されていました。ちょうどその年のホビーショーで見かけていた記憶はあるものの、当時はダイキャストモデルの価値を知らずにいましたのでその値段の高さから手を出そうとは考えていませんでした。コレクションを始めた今となっては「買っておけばよかった」と後悔する商品のひとつです。Gulliver200シリーズ初期モデルに関する商品情報は少なく、私の中では伝説の一つになっていたアイテムですがこの度オークションで提供いただくことができました。

現在でも単独では入手できる1番機ですが、シリアルは66-5745でした。当機の仕様を遡ってみますと…。
初代:66-5745
シリアル替え再販:46-5725(1番機のみ販売)

シリアル替え再販:66-5745(1番機のみ販売) 色味、シリアルサイズ等変更

という流れになっています。従ってこの745機は同シリアルがダブってしまったかと思いましたが製品仕様が異なるモデルだったので、これはこれで貴重なものになりそうです。

ブルーインパルスの「セット」はその後現在まで発売されていません。東日本大震災の影響を受けたブルーインパルスを応援する意味で、また最近はシリアル替え再販が活発なガリバーさんの活動から「もしかして再びセット商品が出るかも?」という希望は持っていました。そんな中オークションで出品されていた同商品をみつけましたが、いつ出るともわからない商品を待つよりはまずは目の前のオークションをと思いチャレンジした次第です。

今回のオークションではとても良心的な価格設定でスタートしていただきましたので、出品者の方には大変感謝しています。以前某所で見かけた委託販売コーナーでは7万円以上という超プレミアム価格で販売されていましたが、これはさすがに手が出せません。その後その商品は姿を消していましたが売買が成立したのか、それとも出品を取りやめたのかは定かではありませんが…レア商品であることには間違いありませんね。

せっかくのセット商品ですから並べて楽しむのが作法だと思いますので、ブルーインパルスの離陸の基本形となるフィンガーチップフォーメーションを組んでみました。1〜4番機が揃った姿はやはり壮観ですね。ちなみに4番機だけは以前中古ショップで購入したので重複しているのですが、まさか以前は機番ごとにソロで販売されていたということは…ないですよね。

デュアルソロを務める5,6番機です。4機編隊の離陸〜会場離脱を待って、5番機は超低空離陸&急上昇を行う「ローアングルキューバン」を実施。追って6番機は脚出し状態でバレルロールを行う「ロールオンテイクオフ」を披露します。ブルーインパルスの課目構成は特に前半はスピーディかつバラエティに富んだ演技が続き観客を魅了します。

T-4ブルーインパルスこと第11飛行隊は航空自衛隊初のアクロバット飛行を専門とした部隊で、主に広報活動のために展示飛行を行うことを任務としています。その任務の特性上、8月の千歳基地航空祭から始まる航空祭シーズンになると各地のイベントに参加するために毎週のよう遠征展開を行います。イベント内容が航空祭の場合は少なくとも前日午前中には移動を行い、場合によっては航空祭終了後もホームベースに戻らずに二泊三日になるケースもあります。また機体だけでなく地上クルーや支援スタッフも移動するわけですから展開は大変な労力を要することでしょう。

2011年3月11日に発生した東日本大震災によりブルーインパルスがホームベースとしている松島基地は津波の直接的被害を受けました。その日は九州に展開していたブルーインパルスの機体は災難を逃れることができたものの、訓練を再開するには松島基地が受けた被害は大き過ぎました。それでも前進すべくブルーインパルスは九州にある芦屋基地を間借りし、アクロバット飛行の訓練を再開。8月の千歳基地航空祭では展示飛行を行うまでに技量回復をみせてくれました。

ブルーインパルスの訓練の中で、飛行場空域を使う「フィールドアクロ」は実際の展示飛行の見栄えを左右する大切な訓練ですが、一定時間にわたって基地周辺の空域を確保しなくてはならず調整が大変難しいそうです。そんな中で築城基地が積極的に協力してくれているようで2012年1月時点では築城でフィールドアクロ訓練を実施しています。

フィールドアクロでは築城からの離着陸は行わず、芦屋基地からのリモートという形で行っているようです。築城基地では地元の住民の方との交流を大切にしているという話を聞いたことがありますが、ブルーインパルスの訓練時間も公開しており地元の人に楽しんでもらおうという試みが行われています。いつでもブルーインパルスの訓練が見られることはとても羨ましいことですが、築城の堤防に乗ってあまり夢中になって撮影していると転落の危険もありますから気を付けましょう。

ブルーインパルスは華やかな舞台というイメージがありますが、どの国の軍隊組織のデモチームでも存続の危機というものがあります。その多くは事故であったり資金難や人材不足といったものですが今回のような天災によるケースは珍しいと思います。大変な困難に直面したブルーインパルスですが「創造への挑戦」をスローガンにしている同チームは、被災地である松島の復興を象徴する役目も担っていくことは間違いありません。困難に立ち向かう姿勢という意味でも今後ブルーインパルスの活躍は多くの人に影響を与えていくことになるでしょう。

ブルーインパルスの今後の活躍に期待する話をしたところで、コレクターとしての今度の興味は「T-4ブルーのセット商品の再販あるか?」という点です。「絆:がんばろう日本セット」みたいな企画はセールス的視点以外にもファンにとっては意味あるものになると思うのですが、再販するのであれば現時点でのシリアルナンバーを再現したものになるでしょうし値段も変わってくるでしょうね。ちなみに以前は6機セット(増槽付)という商品もあった模様で、この7機セットのどちらも12,600円でした。直近では単独機でも3,360円ですから単純に×6倍としても2万円くらいの商品価格になりそうです。

あまり写真には写していませんがポジションNoが入っていない予備機までセットになっている点にはコダワリを感じる内容で、あとは専用パッケージに入っていれば完璧な商品ですね。今後また6機(または7機)セットが発売された時に再び購入するか?といえば財力との相談になりますが…、私のように2007年以降からコレクションを始めた人にとってはブルーインパルスを揃えたいと考えている方はいると思います。メーカーさんにとっては高額商品になるので販売リスクがあるのかもしれませんが、そこをなんとかクリアして再び購入できる機会を与えて欲しいと思います。以上、今ではかなり幻アイテムのT-4ブルーインパルス7機セットでした。

 

(後日談)

幻アイテムと書いた数日後に再びオークションに登場したブルーインパルス×7機でした。ただひとつ違った点は各機バラバラに出品されたことです。興味深く落札価格の推移を見続けましたが最終的には1番機3,280円、2番機6,250円、3番機6,250円、4番機6,250円、5番機6,250円、6番機6,450円、予備機3,510円で合計38,240円でした。これは…これはすごい価格です。

 

そのオークションの直後に同商品とドロップタンク付6機セットが出品されました。

予備機を含む7機セットは35,500円、タンク付6機セットは25,500円で落札されました。

実機








[20120204]

#1(66-5745):4520386220145

#2(46-5731):4520386220152

#3(46-5729):4520386220169

#4(46-5728):4520386220176

#5(26+5804):4520386220183

#6(46-5730):4520386220190

Reserve(26-5805):4520386220206

18800  12600

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