たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















Information

→Home      →横長写真館      →イベント訪問記      →ダイキャスト      →LINK  

← BACK     ↑ LIST     NEXT →

No.164  B-52H 60-0059 96bomb Sq U.S.A.F Barksdale A/B by Herpa



2012年も名門Herpaから大物がリリースされました。戦略爆撃機として異様な存在感を示すB-52は見どころ満載の機体です。

「成層圏の要塞」米空軍の戦略爆撃機ストラトフォートレス

このところヘルパの大物開発から目が離せません。2009年のSR-71ブラックバード、2010年のB-2Aスピリットに続き、2012年はB-52Hストラトフォートレスが発売されました。このような特徴ある機体が入手できるようになることはとても嬉しいことですね。

B-52の名称である「ストラトフォートレス」ですが、成層圏を意味する「stratosphere」と要塞の「fortress」を組み合わせたものです。きっとここには戦略を意味する「strategy」もかかっていることでしょう。

パッケージを開けた時の最初の印象は「胴体が細いなぁ〜」と感じました。またそれとは逆に異様に大きな主翼と8発のエンジンがこのB-52という機体の不気味さだと思います。主翼が地面に接地しないよう、翼端には補助輪が用意されています。ジオラマ滑走路に乗せたところ補助輪がはみ出てしまったので、滑走路の幅が狭かったかな?と思いましたが、パッケージ裏の写真を見たところ実機でも補助輪は草の上にのっていました。

機体サイズの比較用にF-15Cイーグルに護衛についてもらいました。手のひらサイズとも呼ばれる1/200スケール戦闘機に対してB-52Hの大きさがわかると思います。F-15は戦闘機の中でも大型の方なので、小型のF-16と比べればより大きさの違いが強調されそうですね。

新旧爆撃機の競演。どちらも強烈な個性がありますが、米空軍には更にB-1ランサーという大物キャラが控えています。不気味なシルエットをもつB-52、可変翼をもち高速飛行が自慢の戦略核爆撃機B-1、そして見えないステルス全翼機B-2。戦略爆撃機の存在意義のひとつは「存在すること」であり、睨みをきかせて相手の戦意を喪失させればひとつの目的を達成しているとも考えられます。

コックピット周辺は塗装表現で処理されています。このあたりはエアラインモデルと同様の手法ですがきちんとワイパーまで描かれています。アンテナ類の造形や塗装も細かいところまで手が加えられており情報量は十分だと思います。機首左面には爆弾を抱えた悪魔のシルエットのノーズアート付です。

モールドは主翼に少しあるだけで、胴体にはほとんどありません。しかし比較的のっぺりしてはいるものの特に不満を感じるものでもありません。細身の胴体の割には手に持った時にズッシリと重量感があり、つや消し塗装の質感もジェミニ200シリーズのC-17に作り方が似ているのかなと感じました。

B-52の離陸を映像でみると、機首上げはあまりせずに水平に近い姿勢で機体が浮いていくというイメージでした。見るからに重そうで決して機動性が良い機体には見えませんね。計8発あるエンジンも特徴的ですが、モデルを見て更に印象的だったのは胴体のギア部分でした。大きな胴体の割にはタイヤの数が少ないように思いますし、前輪は旅客機だと機首下あたりに一つあればいいところを主翼付け根の下に二か所設けています。主脚はそれぞれ方向を変えることができるようで、横風の時は向きをかえて機体が風に流される分を調整できるそうです。

2009年の三沢基地航空祭は米空軍のサンダーバーズが参加したことで26万人が集まったビッグイベントになりましたが、更にB-52Hがフライバイを披露するというなんとも贅沢な1日でした。B-52Hはその1回のフライバイのためだけにグァム島のアンダーセン基地から飛来したそうですが、こういう場合は航法訓練を兼ねていたという話も風の噂で聞きました。世界を股にかける米空軍らしい大胆な機体運用です。

鈍重な機体であるB-52Hは下手をすると格好の標的となってしまう危険性があります。自衛装備ということで機体後部に機銃を設けていたのは有名な話ですが、現在では取り外されているそうです。実際に使用することがほとんどなかったのでしょうかね。ちなみに三沢基地航空祭に飛来したのもこのLAレターの機体でしたから、このモデルが出たら真っ先に購入しようと決めていました。Herpaからは早くも第二段としてB-52G型が発表されていますが、そちらは少し迷彩っぽい塗装でまた違う魅力があり悩まされます。

米軍の大型爆撃機というとこのB-52の他にB-1、B-2、XB-70あたりでしょうか。B-2Aスピリットは既にHerpaからダイキャストモデルが発売されています。XB-70ヴァルキリーはDRAGONから1/200スケール完成品で発売されましたが残念ながらプラ製でした。完成度や仕上がりは良いというお話を聞きますので、是非ダイキャストでもと期待しています。残るはB-1ランサーでしょうか…これは可変翼機構も再現されるでしょうから正に大物モデルというに相応しいものになるでしょう。

胴体下面にはボムベイがモールドで表現されています。機首の下面にある小さな四角は昇降口かな。胴体に設けられたランディングギアは機体規模の割には少ないように思いますが4か所で合計8つのタイヤが使用されています(主翼補助輪を入れると10個です)。

B-52Hの8発のエンジンから排出される黒煙は大変目立ちます。通常黒煙は視認性が高まるため軍用機としては嬉しくないはずですが、このB-52に限っていえばその黒煙は同機の迫力を増すための演出として一役買っているように思います。

興味深かったのはギアの収納位置で、左右非対称となっておりカバーも前後にずれています。脚の折りたたみも左右によって前と後の別々に格納されることになるようです。モデルとしての主脚の表現としてはかなりおもちゃ感たっぷりの出来です。ちなみに胴体にある脚のタイヤは回転しますが、翼端にある補助輪は回転しません。脚のカバーと内部もプラスチックのままで非常に簡単な作りで済まされています…ね。

航空機は空気が作る流れによって揚力を得て飛行するので、風の力の影響を受けやすい構造です。そのため台風にはとても弱く、強い台風が基地を通過する際には機体を他の基地に移動して安全を確保する必用があります。グァムに配置されていたB-52が台風を避けるため、沖縄の嘉手納機に25機が避難した時の風景はすごいものだったそうです。

最初は塗装色が少し薄めかな?というのが気になりましたが光の加減によっても違いますし、実際に手にとっても嫌な感じはしませんでした。脚の作りについては一言いいたい点もありますが強度的にシンプルにした方がいいかもしれない…と考えれば許容範囲です。それ以上にB-52がもつ独特のシルエットをダイキャストモデルで楽しむことができる事は大きなメリットです。特に私は手に持った時に感じるズッシリとした重量感が予想以上だったのでたまりませんでした。8発のエンジンやら細く尖った尾部、大きな主翼など色々な角度から眺めているだけであっという間に一晩たってしまうほどの満足感がありました。

 

 

554619 US Air Force

Boeing B-52H Stratofortres The Devil's Own Reg.60-0059

 

Limited Edition

Original Dimensions.

Wingspan:64.44m

Length:70.67m

Height:19.41m

 

[from Herpa Sight]
554619 USAF Boeing B-52H Stratofortress, 96th Bomb Squadron The Devil s Own , Barksdale Air Base
Barely any other aircraft has been on duty for such a long period, and probably no other aircraft still has that much life ahead of it. Since 1955, the “Stratofortress”, mostly nicknamed BUFF Big Ugly Fat Fellow - by its crews, has seen continued service. Following current plans, the type will remain the backbone of the strategic bomber fleet through to 2040, due to its high rate of operation readiness. 60-0059 is the aircraft of the commanding officer of the 96th Bomb Squadron, the “Red Devils”, based in the state of Louisiana.

実機








[20120217]     4013150554619     9818    11550

← BACK     ↑ LIST     NEXT →