たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No165   F-16A Mlk15 J-230 323sq Royal Netherlands Air Force Dirty Diana(uncensor) by Hogan M-Series


購入をためらっていたモデルではありますが…タイミングよく舞い込んだセールの知らせがポンと背中を押してくれました。

オランダ空軍”Dirty Diana”未検閲バージョン。Hogan版のF-16シングルシーター。

ホーガンMシリーズから単座型のF-16が発売されました。今までは複座型でのバリエーション展開が中心で、単座型はサンダーバーズ6機セットのみでしたから今後ホーガンが得意とする怒涛の塗装バリエーション展開がスタートするものと思われます。そんな思いで注目していましたが…それにしても意外なところから攻めてきたねという印象です。

今回選ばれたのはオランダ空軍の「Dirty Diana」です。モデル化されるくらいなのでおそらく有名な機体だと思うのですが…実際のところほとんど情報を持ち合わせておりません。ネットで検索しても実機より模型情報の方が多くヒットする始末です。さてこの度の発売では「censored」と「uncensor」の二種類が発売されており、尾翼に描かれた女性アートの衣装が異なります。「uncensor」の意味を調べてみると、未検閲とか未審査ということのようです。たぶん「ポロリ」としていることに由来していると思うのですが…これ以上は踏み込みません(笑)

「Dirty Diana」は既にHerpaが先行して発売しています。F-16なんていくらでもモデル化できそうな機体があっただろうに…と思いましたが、Hoganがサンダーバーズの次に出してきたのが「Dirty Diana」でした。対抗意識なんでしょうかね?左がHerpa製、右が今回のHogan版です。それでは似て非なる両機を比較してみたいと思います。

この二機は同じテーマを扱っていながら全く別のキャラクターを持っています。奥のHerpa版は米空軍に準じた制空迷彩塗装ですが、手前のHogan版は薄いグレーの一色で塗装されていてこの時点でかなり別物です。更にF-16に対する開発時のアプローチが両社で大きく違っています。

奥のHerpa版はキャノピー差し替えにより開閉が選択できるギミックをもっていますが、そのためか一部不自然な部分があります。一方手前のHogan版は接着されて動かすことはできませんが造形は実機に近いと思います。コックピット内を黒く塗っていますが引き締まって見える効果があるようですね。

Herpa版のキャノピーは少し細長いように思います。一方のHoganの方はより丸みを帯びた造形となっていて実機としてはHogan版の方が似ているように思います。ちなみにレドームはレーダー波をキャッチするため塗装色には制限があるそうで、レドームの部分だけ色が違う機体が多く見られるのも納得です。

機体シルエットは両方ともうまく押さえているとは思いますが、どうしてもキャノピーの作り方の違いが印象を大きく左右してしまいます。Herpa版の方はキャノピーの透明感が際立っていてあっさりした印象のため物足りなさを感じます。透明パーツに少しスモークを入れるか、ラメをまぶせば印象も大きく変わると思います。

主役であるダイアナさんのアートです。オランダでは有名な人なのでしょうかね(笑)。人物デザインは同じですが背景色が大きく違っていて、Herpa版はオレンジをベースにしていますが、Hogan版は青と黄色のグラデーションを使っています。目をよーく凝らして見てみるとグラデーション部は小さなドットで印刷されていることがわかります。ざっと見た感じではHerpaの方が繊細かなぁという印象ですね。

Hogan版はライトグレーのみ一色で塗装されていますが、はたして実在する機体なのでしょうか…。インターネットで軽く検索するくらいではなかなかヒットしませんでした。そんな資料が少ない機体をモデル化するなんて…と少し違和感を感じます。もしかして妄想機体…?

F-16は多くのバリエーションがあり、時期によって装備も変更されたりします。エンジンもその一つで機体によって装備しているエンジンは違います。資料が見つけられないのでハッキリしたことは言えませんが、エンジンの造形についてはHogan版の方が実機らしいと思います。

やはりこの両機はキャノピー周辺の処理が与える影響が大きいようです。ここだけ見ると別の機体にも見えてくる程です。細かい差ではありますがHerpa版はメリハリがある曲線を描いているのに対し、Hogan版はそれと比較すると若干平べったい造形のように見えます。

今回の買い物で一番印象的だったことは「箱がお粗末なこと」でした。まず箱の正面に「Lockheed Martin F-16」と書かれたシールが貼っていて「何だこれは?」と感じました。しかもけっこう曲がっていて、個体によって貼り方もバラバラなので手作業だとわかります。シールの貼り方は「雑」の一言。で箱に印刷されている機種名と機体シルエットを見るとB/D型のままでした。つまり昔作った複座B/D型の箱をそのまま使いまわしているという事です。この変の仕事の荒さ加減はMシリーズ全盛期では考えられません。企画の指揮をとっている体制が中国レベルに変わったのかな?

装備はいたってシンプル!両翼端のダミー弾のみでドロップタンクさえついていません。何故よりによって装備までHerpa版に似てるのか(つまり真似?)という疑問はありますが、とにかくシンプルの一言です。見方をかえればここまで装備品をそぎ落とせば、製造作業も楽になるでしょうし、不良品率も低くなるでしょうからクレームも減らせます。そういう意味では賢明な決断といえるかも…。ただ同時期に同じ価格で販売されているガリバー200の傑作F-2Aと比較してみると、そのレベルの差を楽しむことができるでしょう。

最初はそれほど悪い印象をもっていなかったホーガンのF-16ですが、感想をまとめて行くうちに「これって手抜き商品じゃないのか?」とも思うようになりました。決して悪い出来ではないのですが…。Mシリーズは塗装バリエーションが得意技のひとつ。是非とも三沢基地に展開するWWレター機や、韓国に駐留するOS、WPレター機を出してくれると日本のファンにとっては嬉しいですね。

 

F-16A Blk 15,Royal Netherlands Air Force,323rd Squadron,J-230,"Dirty Diana"(uncensor)

 

Since the first operational F-16A was delivered in 1976,more then 4,000 F-16s have been produced,in over 110 different versions.Highly versatile and exceptionally maneuverable,the F-16 is the world's most popular,most sought-after multi-role fighter.Nations are attracted to the proven affordability,performance,and supportability of this aircraft.

実機

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[20120317] 4897000367549 2846 4410

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