たびパパ　趣味の飛行機ページ　１／２００ダイキャストモデル















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No.168  F-86F-40 62-7703 8sq Iwakuni A/B JASDF by Hogan M-Series



空自第8飛行隊の三沢時代モデルを持っていたので購入を見送っていた岩国時代モデルですが、セール価格に釣られて購入しました。時代別での同時リリースは珍しいですね。

1960年代の岩国基地で活動した第8飛行隊の86Fセイバー戦闘機

空自のF-86FセイバーはホーガンMシリーズから二つのモデルが同時に発売されました。ともに第8飛行隊がセレクトされましたがひとつは三沢基地時代のデザイン、そしてもう一つはこの岩国時代のデザインでした。同飛行隊が時代違いで再現されるのは珍しいパターンですね。1960年代との事ですが、まだ私が生まれる前の話になりますのでさすがに思い入れが薄いです…

機首にエアインテイクを設ける機体構造がF-86Fセイバーの特徴ですが、この形状からわかるようにレーダーを積んでいません。現代戦のようにミサイルを使うロングレンジでの戦闘ではなく、機銃を使ったドッグファイトが戦術の中心だった頃の古い機種です。装備もシンプルなので個体チェックは不要かな…と思っていましたが、帰宅後よく見たら脚の取り付けが若干曲がってました。

岩国時代の第8飛行隊の部隊マークは「8」をモチーフとしたシンプルなもので非常にわかりやすいです。デザインセンス的に昭和テイストをとても感じますね。三沢時代は青森県の下北半島をモチーフにしたデザインに変更、そして現在ではパンサーのデザインが採用されています。F-2のパンサーは素直に格好いいですからガリバーさんからモデル化されたのは嬉しかったです。残念ながら8sqのF-1では出ていませんので再販の際には是非3sqと同時に出して欲しいものです。加えていうとこの86Fセイバーもガリバーから出して欲しかったなぁという思いがあります。

日本は敗戦後、航空機開発を禁止されていた空白期が存在しますがその間に戦闘機はプロペラ機からジェットの時代へと大きな革命がおきました。ジェット機の運用を学ぶ目的で空自は岩国基地に隊を発足。T-33Aを使いジェット機の運用ノウハウを取得し、F-86の戦闘機導入へとつなげたそうです。その間も国内ではジェット機を飛ばすことができなかったため、米国に渡って訓練を行うなど色々な苦労もあったようですが、米空軍と空自の連携が強いことも納得できるような話です。

第8飛行隊は歴史の長い飛行隊です。遡ると1960年10月に松島で編成→翌年5月に小松へ→1964年12月に築城へと移動し、現在は三沢基地で活躍中です。同隊は移動も多いのですが機種転換も多いという経験値が非常に豊富な飛行隊で、F-86F→F-1→F-4EJ→F-2と4機種もの転換を行っています。
出典：文林堂　航空自衛隊50周年。

一度やってみたかった航空自衛隊の歴代戦闘機の列線です。右から空自の初代戦闘機F-86Fセイバー、超音速要撃機として導入されたF-104Jスターファイター、傑作戦闘機としてベストセラーを誇ったF-4EJファントム、初の国産音速戦闘機となった三菱F-1、世界最強を誇る制空戦闘機F-15Jイーグル、そして日本の技術の粋を集めたマルチロールファイターF-2戦闘機です。その時代の技術と運用思想の推移が表れていて興味深いです。

F-86は歴代戦闘機の中でも機体サイズがひと際小さいことがわかります。レーダーやミサイル等の兵装を積まないのであれば必要以上に大きくする必要もないでしょうし、ジェットエンジンが出始めたばかりの時期なので推力も小さかったと思います。また製造ラインの技術力も現在に比べれば自動化が進んでいなかったことでしょう。

F-86は航空自衛隊初の戦闘機として、最初は米軍からの無償供与機として導入され空自の礎を築いてきました。また三菱重工によって国内でのライセンス生産も行われており、航空機製造技術の基盤を築いたという点でも大きな貢献のあった機体といえそうです。

F-86Fセイバーの発売で歴代の6機種が揃いました。厳密にはレーダーを装備したF-86Dセイバードックという機種も導入されましたが少数・短期間で退役となってしまったので置いておきましょうか。しかし改めてガリバーさんが得意とする空自機シリーズにおいてF-86だけがＭシリーズからの発売というのはどうもしっくりきませんね。…でも詳細なモールド等の仕様はガリバー基準なので並べても全く違和感はありません。

2011年12月に次期戦闘機としてF-35ライトニング�兇鯑各�することが決定されました。空自7機種目の戦闘機として初のステルス戦闘機が導入されることは楽しみの一言に尽きますが、どうも計画の進捗具合がよろしくありません。予定していた開発・納期は遅れ、コストも高騰しており、老朽化が進むF-4EJファントムの退役に間に合うかどうかも雲行きが難しくなってきました。やはり最新鋭の機体には興味がありますので計画通りの導入に期待したいですが、一方で国産ステルス機「心神」の計画も現実味を帯びてきました。またしばらく目が離せなくなってきますね。

戦闘機の性能を決める大きな要素の一つに主翼があります。それぞれ特徴があって面白いですね。F-86Fは初めて後退翼という概念を持ち込んだ戦闘機です。F-104は翼端に燃料タンクを備えるタイプで「指が切れる」と言われるほどの鋭いエッジ。F-4EJは切欠きのある大きな低翼で折りたたみ機構付き。F-1はスポイラーを装備した高翼機。F-15Jは「テニスコート」と称されるほどの広い面積をもっており高い機動性を提供します。そしてF-2は複合材料を使用した軽くて丈夫な主翼であり、重い対艦ミサイルの運用も可能となっています。そしてF-35はステルス性をもつ新しい翼…という流れになるといいですね。

この記事を書いている2012年の段階で、1/200スケールの勢いは減速気味となっています。中でも目立つのがこのホーガンＭシリーズで、新商品の案内がパッタリと止みました。空自機を中心に展開するガリバーは沈黙の時期を脱却し、新金型やシリアル替え再販などの新商品をコンスタントにリリースするまでに回復。唯一マイペースに展開できているのがドイツの名門ヘルパです。あとはAviation200やGemini200、Inflight200、全日空商事などのエアライン系メーカーの中型機での参入、そしてDragonのプラ製半完成キットの今後の動向が気になるところです。

一応このブログではブレずに1/200ダイキャストを軸に継続していこうと考えていますが、Avioni-Xの現用ジェット戦闘機が出た際にはちょっと無視できないかもしれません。
ここからは私の勝手な妄想ですが…Mシリーズ縮小、Avioni-Xは1/144では振るわずもポッカリとあいたMシリーズの後の1/200に転向して大成功…という流れになれば面白いかもと思っています。

 

■F-86 SABRE
Developed by the North American Aviation (Via series of mergers became a part of Boeing in 1996),the F-86 Sabre was the U.S.Air Force's first swept-wing jet fighter.The aircraft made its initial flight on Oct.1,1947.Originally designed as a

high-altitude day-fighter,it was subsequently redesigned into all-weather interceptor(F-86D)and a fighter-bomber(F-86H).The first production model flew on May 20,1948.In addition to being produced by the North American Aviation,the Sabre was also Licensed produces by Canadair(Canada),CAC(Australia),Fiat(Italy),and Mitsubishi(Japan).Aside from the U.S.Air Force,the Sabre and its variants also saw service with 26 international users.The last active duty Sabre retired from the Bolivian Air Force in 1994.

実機








[20120423]     4897000367389     1980    4410

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