たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No.169  F-4EJ改 17-8440 302sq Naha A/B JASDF by Gulliver200



オークションサイトで度々登場するこの人気モデル。一時期は諭吉さんに届くほどのプレミアがつきましたが、この度やっと予算内で落札することができました。長かったです。

ガリバー200人気を牽引した立役者、第302飛行隊オジロワシの初代モデル

1/200スケールの戦闘機ダイキャストモデルを立ち上げたガリバーさんの貢献は大きなものですが、その黎明期に発売された人気のオジロワシをオークションで落札することができました。これは第302飛行隊の初代モデルと呼べばいいのかな。シリアル替え再販が行われる前の物ですが、ステンシル表現もフルスペックで行われていた頃の人気モデルで現在は店頭で見かけることはまずないでしょう。オークションでも高値続きで以前は落札価格で1万円を超えることもあり、とても手が出ませんでしたが今回やっと予算内で落札することができました。それは嬉しい事でもありますが、一方でプレミアが下がっていることかもしれないと思うと若干複雑な心境ではあります。

この記事を書いている時点で、店頭で販売されている第302飛行隊二代目モデルとの違いを証明するのがこの440号機のシリアルナンバーです。ネットで調べてみるとこの440号機は空自が導入した最後のファントムの機番のようですね。また5,000機以上が製造されたベストセラー機のファントムではありますがこの440号機は世界中で一番最後に製造された機体としても有名のようです。

早いもので第302飛行隊の機体も3機が揃いました。手前から…まずは今回オークションで落札させていただいた初代オジロワシです。真ん中はシリアル替え再販が行われたモデルですが、デカール貼りを行った二代目オジロワシ(改造です。そして一番奥は再販された二代目(そのまま)のモデルです。

第302飛行隊の人気の理由は大きな尾翼マークだと思いますが、これは空自戦闘機の中でもひときわ目立つ大きさです。空自では「部隊マークは日の丸より大きくならないこと」という規定があるそうですが、このオジロワシは明らかに大きいです。これはオジロワシのデザインが正式採用された後、その規定が定められたそうで例外的に302sqだけは大きなマークが認められることになりました。確かに尾翼が並んだシーンは壮観です。

左は今回オークションで入手したオリジナル版。右はアシタのデカールを貼った改造版です。照明が反射して見づらいですが、それにしてもタンポ印刷はやはり素晴らしい技術ですね。ちなみに言っておきますがデカールでも肉眼でみれば決して問題ないレベルなのです。

このモデルが発売されたのは2005年です。その当時はこの302sqは沖縄の那覇基地で防空任務についていましたので、このレビュータイトルも那覇基地所属としています。ちなみに二代目のモデルは百里基地に移動した後に発売されたので商品案内も百里基地所属機として紹介されています。

第302飛行隊は北海道の千歳基地で編成されました。その後沖縄の那覇基地へ移動となり日本最長の引っ越しを果たしました。ちなみに私がこの世界に興味をもった頃には沖縄の空を飛ぶオジロワシのイメージです。その後中国の脅威に対応するため那覇基地にはF-15Jを装備する第204飛行隊が配備され、それと入れ替わりで第302飛行隊は那覇から百里へ移動となり現在に至ります。

空自向けのファントムが初飛行したのは1971年ですから既に40年にもわたって運用されており、老朽化が大きな問題となっています。後継機はF-35に決定されたものの開発が遅れているため今しばらくファントムを飛ばし続けなければなりません。既に耐用年数の限界に近づいている機体を騙しながら飛ばしているため、思いがけない部品の不具合などマイナートラブルとの戦いにもなっているそうです。

人気の高い302sqですから、シリアル替え再販が決まった時は「やっと正常な価格で購入できる!」と喜んだものでした。しかし二代目モデルは残念ながらステンシル類は省略され、初代モデルの仕様を知るファンの期待とは裏腹にガッカリさせられるものでした。その後発売されたF-15Jの飛行隊替えモデルは素晴らしい出来でしたので今後は安心できると思います。

今回はオークションで念願だったモデルを入手することができましたが、一方で新商品関係では不振が続いているのが1/200スケールの状況です。新商品が出ないと話題も減り、ついてはこのカテゴリー自体の元気がなくなって衰退していくのかもしれません。そんな停滞ムードが今回の落札価格に反映されてしまったのかもしれませんが…。でもきっと大丈夫。

1/200スケールは最近元気ないなぁ…と思っていましたが、5月に開催された静岡ホビーショーではガリバーの新商品がたくさん発表されました。さすが日本市場を知っている!と唸ってしまうほどのツボをついたラインナップが今後控えていると思うと嬉しくなってしまいます。1/200の再興に向けてガリバーさんはやってくれそうです!奇しくも今回ご紹介したモデルは1/200スケールの立ち上げ時に発売された人気モデルでした。さてまたこれから忙しくなるぞ〜。

 

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