たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















Information

→Home      →横長写真館      →イベント訪問記      →ダイキャスト      →LINK  

← BACK     ↑ LIST     NEXT →

No.170  F-15J 82-8950 305sq Hyakuri A/B JASDF by Gulliver200



前の記事にある302sqのF-4EJ改と同時にオークションで落札した梅組のイーグルです。何度もチャレンジしましたがやっと予算内で入手することができました。本当に長かった…。

首都圏防空を担う梅マーク、1/200黎明期に飛び立った第305飛行隊のイーグル

ガリバーさんが立ち上げた1/200ミリタリーカテゴリー。その黎明期に発売された第305飛行隊のF-15Jイーグルです。今では店頭で購入することはできませんが今回オークションで落札することができました。初期ということで生産量も少なかったのかもしれませんが、絶版+希少性ということからオークションでも1万円を超える人気者でした。ガリバーさんのお店で買い物するともらえるポイントで交換する方法もありますがハードルは結構高いです。シリアル替えで再販されるとの噂もありますが…されるのかな?

今の基準で見ると部隊マークは少し明るすぎるように感じますがそれは横に置いておきましょう。正真正銘、探し回った第305飛行隊の梅マークです。モチーフとなった梅は言わずと知れた水戸偕楽園の名物ですが、茨城県にある百里基地らしいマーキングだと思います。このモデルでは垂直尾翼の内側にもマークがあるのが特徴ですね。ただし最近の実機では内側にはマークは付いていないようです。もし再販があるようならそのあたりも反映されることでしょう。

この第305飛行隊は茨城県の百里基地で編成され、最初はF-4EJファントムを装備していました。その後F-15Jイーグルに機種転換を行いました。現在でF-4EJ改ファントムを擁する第302飛行隊と同居中です。今の百里基地はこの組み合わせで戦闘機ウォッチングが楽しめます。

一昔前の兄弟飛行隊だった第204飛行隊のイーグルと並べてみました。私が初めて百里基地に行った時は第204飛行隊のイーグルと第305飛行隊のファントムが見られた時代でしたからさすがに年月の流れを感じてしまいますね…

同じガリバー200シリーズですが、左は最新バージョンである第204飛行隊のモデル、左が今回落札した初期の第305飛行隊のものです。塗装の仕方は全然違ってきてますし、シリアル番号の大きさもだいぶ変更されていることがわかります。

装備はガリバー200標準ともいえる対空ミサイル×8発のフル装備です。実際にはこれほどのテンコ盛りの装備をすることはないでしょうし、もしフル装備で出撃するような状況が訪れたらそれはかなり切羽詰まった状況になっていることでしょう。

比較写真ですが左は最新の204sq、右が今回の305sqのモデルです。こうやってみると初期に発売された305sqの方がトーンのメリハリが強いようです。塗装については光線状態や写真によって実に様々に表情を変えますのでどれが正解というのは難しいと思いますが、やはり新しいモデルの方がきっと考証が重ねられているのでしょうね。

世界に誇るガリバー200モデル。ツイッターでつぶやいている中で出てきたキーワードですが自分で妙に納得したのが「1/200は盆栽の世界」。盆栽は自然の中にある大木を「鉢の中」という小さな空間に再現し、その表現を極め楽しむ世界だそうです。限られた中に実に多くの要素を盛り込み、色々な技術を使って完成度・表現を極めていくといういかにも日本らしいミニチュアの世界です。そういう意味ではこの1/200スケールというカテゴリーは共通点が多いと思いました。またこのように繊細な感性を持ち、緻密な作業ができるのは日本かドイツくらいだろうと思います。

ステルス性が重要視される第5世代戦闘機の登場により旧式化していく事は否めませんが、それでも実力は今でもトップクラスでしょう。高性能が故に高価な戦闘機となってしまったため採用国は少ないものの、その後もストライクイーグルへと進化して韓国、シンガポールなどに採用されています。同世代のライバル機である名機F-14Aトムキャットは既に退役してしまいましたが、運用寿命でもイーグルの圧勝という形になりました。

ガリバー200イーグルの課題といわれたキャノピーですが、この個体についてはまったく気になりませんでした。得した気分です。…さて、ガリバーシリーズではあと第203飛行隊のイーグルが発売されています。しかしその203sqの方はオークションにもなかなか出回りませんが生産数が少ないのかな?私としては是非とも揃えたいと思っていますのでチャレンジはまだまだ続きそうです…

このところちょっと元気のなかった1/200スケールですがすぐに再興することでしょう。他に注目すべき点としては国際貿易さんが展開するAvioni-Xの1/144スケールの動向です。UH-60は話題をさらいましたからね。1/144スケールは1/200に比べれば生産時の作業性も楽でしょうからコストも抑えられるでしょうし、モデルとしても色々な表現ができるでき、手に持った時のズッシリ感もあることでしょう。ただ1/72がもつ圧倒的なボリューム感と情報量、1/200がもつ盆栽の世界に対して1/144がどういう価値を訴求してくるのかが非常に楽しみです。加えていえば1/200スケールカテゴリーはさらにその強みを極め、私達コレクターをあっと言わせるような商品を出し続けて欲しいと思っています。

 

実機









[20120530]     4520386220220     3920    2940

← BACK     ↑ LIST     NEXT →