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No.174  T-2 69-5127 AGGRESSOR Nyutabaru A/B JASDF by Gulliver200




ガリバー200からT-2高等練習機のバリエーションとしてアグレッサーこと飛行教導隊のモデルが発売されました。もちろん同時発売されたF-1とセットで購入しました。

航空自衛隊の飛行教導隊が装備するT−2アグレッサー「赤の27」。

ガリバー200から航空自衛隊の飛行教導隊が装備していたT-2練習機が発売となりました。言わずと知れた教導隊ですが仮想敵機(アグレッサー)を演じる特別な飛行隊で、通常は仮想敵国が装備する航空機に似た機種を採用することが多いです。教導隊が最初に装備したのがこのT-2練習機でした。

教導隊の部隊マークであるコブラ。精鋭パイロットが集う同隊には獰猛なコブラのマークは似合っていると思います。ちなみにコブラは前方に対する攻撃力・集中力はスゴイですが、後方は全く見えないとか・・・。そのために背後には相手を威嚇する大きな模様がついているそうです。でも戦闘機パイロットにとってチェックシックスは基本です。このコブラの背後を取れるパイロットはきっと凄腕なのでしょうね。

大きく飛行性能が異なるこの二機種。本来であれば仮想敵機役としてのT-2は悪くない選定なのでしょうが、相手が世界最強の空戦能力をもつF-15イーグルでは格闘戦能力の違いは大きすぎ、そもそも訓練にならないという問題点もあったようです。そのため教導隊はF-15の訓練に対応できる機種を検討した結果、同じF-15DJを装備するという結論にいたりました。

某ショップさんの紹介では「赤の27」と書かれていましたが、そのような愛称で呼ばれていたのですかね。当機のシリアルナンバーの下二桁をロシア機風のフォントで描いており、いかにも仮想敵機という雰囲気を演出しています。ただ現在の教導隊機は実用性の迷彩塗装でなく、訓練の安全性を優先した識別塗装を採用するようになっています。キャノピーについてはここだけ浮いているように感じられますが、おそらくT-2原型のキャノピーがそのまま流用されているからと思われます。

仮想敵機を務めていた時のT-2は機外装備を付けていなかったようです。これはF-15に対して小型軽量という位置づけにはなるものの、機動性の面ではだいぶ劣っているために訓練相手として物足りなさを感じるということがあるようです。本モデルでも武装はもとよりドロップタンクもついていないという徹底ぶりです。

しばらく元気がなかった1/200スケールカテゴリーですが、先駆者でもあるガリバーさんが再び盛り上げてくれそうで、個人的にはとても期待しています。今後は新金型も控えていますが、再販モデルに関しても塗装バリエーションや飛行隊、武装もひと手間加えて発売するなど工夫を感じさせる内容となっています。次の記事で紹介するF-1については前モデルの再販という位置づけを超え、より高い付加価値を感じる商品企画となっています。(個人の感想です)

国産初の超音速ジェット機として誕生した三菱T-2。その細身のシルエットからは機動性よりも音速を超えることを重視していたことが伝わってきます。T-2高等練習機の位置づけとしてはT-3やT-33A、T-1といった初等、中等練習機で訓練をこなしてきたパイロット訓練生が初めて音速を超え、武装の使い方を体験するための高等練習機という位置づけでした。

T-2のキャノピーです。練習機であるT-2はタンデム型の複座となっていて前席、後席があります。訓練時は前席に学生さん、後席に教官が乗るわけですが、教導隊の指導という場面においても安全の確保という意味で二人体制で搭乗するメリットがあるようです。この当時の戦闘機はまだ操縦席からの視界についての配慮は二の次だったので、後方視界が確保できていなかったり、前方にもステーが視界を邪魔するなど現代の基準からすると操縦はしづらかったと思います。

一見するとキャノピーに見えるこの模様は、実は機体下面に描かれた擬態キャノピーです。カナダ空軍のホーネットにも同様の模様が描かれていますが、これはドッグファイトなどの戦闘時に機体の上下を見誤らせて相手の判断を迷わせる効果があるそうです。

仮想敵機は仮想的国が装備する戦闘機に似た飛行特性をもつ機体が向いています。日本を取り巻く環境を見てみると旧式化した機種を持つ国もいまだ多いものの、フランカー系列などの第4世代機も増えてきています。以前はイーグルの訓練相手をイーグルが務めることに違和感を感じましたが、あながちミスマッチとは言えなくなりました。また世界最強の戦闘機と言われていたF-15イーグルを仮想敵機に使用できる航空自衛隊はなんともリッチであるといえるでしょう。

このT-2のモデルはブルーインパルス仕様機が出たときからドロップタンク用の穴が気になっていましいた。普通に置いておけば見える場所ではありませんから、そこの処理にコストをかけるのはナンセンス…という考えは理解できます。どうせなら一歩進めて着脱式ドロップタンクのパーツをセットしてみたら面白いと思うのですがいかがでしょう。

あらためてよく見ると機体下面尾部にあるベントラルフィンの取り付けがちょっとあやしい感じを受けますが、概ね問題となるような箇所は見当たりませんでした。装備品がほとんどありませんから固体差で支障が出そうな細かいパーツも少ないですし、ガリバー200シリーズらしく安定した品質のモデルが流通していることと期待しています。

 

実機

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