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No.175  F-1 90-8225 3sq Misawa A/B JASDF by Gulliver200




飛行隊&武装替えで装いも新たに再販されたF-1戦闘機です。彩色についてはだいぶ鮮やかなカラーリングに変更されています。

8発の爆弾を抱えた、第3飛行隊のサムライF-1支援戦闘機。

ガリバー200からF-1支援戦闘機が発売されました。今回は飛行隊と装備を変更し大きく商品仕様を変更してきましたが、見ごたえのあるモデルに仕上がっていると思います。F-1の初代モデルは実機が退役するタイミングに合わせて第6飛行隊仕様で発売、早いタイミングでシリアル変更版の追加がありましたが、その後長い間F-1のモデルは欠品状況が続いていました。

本モデルの特徴はなんといっても主翼と胴体に抱えた重そうな8発もの爆弾でしょう。F-1が運用されていた時代には支援戦闘機というカテゴリーがあり、空戦よりも対地攻撃や対艦攻撃に重きを置いていたようです。ガリバー200でも初代モデルでは対艦ミサイルを装備した状態が再現されていましたね。ちなみにF-1はスクランブル待機にもついていたので防空任務を行わないという意味ではありませんが、決して得意な方ではなかったと思います。

今回のモデル(右側)を旧バージョンと比較するとカラーリングが明るくなっていることがハッキリとわかります。どちらが実機に近いか…といえば、くすんだ感じからして初代モデルの方がリアリティがあるように思います。ただし今回のモデルは色彩が鮮やかなので模型としての美しさには軍配があがるかな?と思います。

今回モデル化されたのは三沢基地に所属する第3飛行隊で、部隊マークにはサムライの横顔が描かれています。あくまで個人的な話ですが私が最初に見たF-1は入間航空祭に展示されていた第3飛行隊の機体だったこともあり、F-1で真っ先に連想するのがこのサムライマークでした。そういう意味で3sqをモデル化してくれたのはとても嬉しかったです。

F-1は老朽化にともない、次期支援戦闘機へとバトンタッチすることになります。当初は純国産戦闘機の開発が検討されていましたが、政治的な思惑が働く中でF-16をベースとした日米共同開発という道へと方向転換され、その結果三菱F-2への機種変更となりました。第3飛行隊のパイロットも機種転換訓練を行ったと思いますが、双発であるF-1を単発で上回ってしまうF-2の大推力エンジンや高度なアビオニクス、優れた機動性など戦闘機の進化を肌で感じたことでしょう。

第3飛行隊の部隊マークはF-2への機種変更の際に、小さく、同系色というロービジ化が図られました。空自の部隊マークはカラフルでバラエティ豊かだと評判でしたからこれはちょっと残念ですね。

この二機種を比べてみるとF-2は全長は短いものの主翼幅が広く意外とドッシリとした姿ですが、F-1は前後が長く主翼幅が短いので細身のスッキリとしたシルエットという対照的なデザインです。

エンジン推力に余裕がなく主翼面積が小さいF-1ですが、さらに重たい兵装を吊っている時は滑走路いっぱいを使ったギリギリの離陸をせざるをえなかったようです。最近ではイーグルのように推力重量比が1を超える戦闘機も多く、離陸直後のハイレートクライムを見ることもできますが、きっとF-1では難しいマニューバーでしょうね。

写真の話に脱線しますが、構図を斜めにすると坂道を下がるような錯覚になるのかな?
少し動きか感じられるようになりますね。写真表現についてはマンネリを感じることがありますが、まだまだ研究の余地は残っているかも・・・。

長い間、再販が行われなかったF-1ですが、今回のモデルは支援戦闘機という特徴をうまく表現していて、再販バリエーション展開の例としては面白いのではないでしょうか。第3飛行隊の爆装という組み合わせもイメージ通りで個人的にはしっくりきています。また最近になってダイキャストモデルを集め始めた方達にとってもF-1の魅力を手に取って楽しめるというのは嬉しいことだと思います。ちなみにキャノピー前方の風防は一体型(ワンピース)となっており、これはバードストライクの危険性が高いT-2ブルーインパルスにもフィードバックされています。

本モデル最大の特徴である8発もの爆装です。今みると胴体にある爆弾の取り付けの軸がずれていますね。状態チェックの際にはお気を付け下さい。それにしてもこの姿をみる限り、戦闘機というよりもやはり戦闘爆撃機という方がピッタリですね。

F-1は三沢・築城基地に合計3飛行隊が配備されていましたが関東圏のファンからすると頻繁にみられるという機体ではありませんでしたから、特に飛行しているシーンは貴重だったという印象があります。歴代の空自戦闘機の中でも純粋な国産機としてはこのF-1が唯一となりますし、その細身のシルエットと迷彩塗装というキャラクターはファンの間でも人気を博していました。

さてこのF-1ですが、同時に発売されたT-2アグレッサーと比べると定価で約200円高く設定されています。コスト管理や価格設定の苦労が伝わってくるようです。さて先日の静岡ホビーショーの画像を調べていたら「F-1迷彩に塗装されたT-2」も展示されていましたから今後のガリバー200シリーズの展開が楽しみです。そしていつかはT-2CCVを!

  

 

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