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ホビーショーで見てから約2週間後、待ちに待ったChippy Ho!が発売となりました。米海軍CAG機の中でもとりわけ有名な機体なので注目度も高いことと思います。
ガリバー200シリーズから有名すぎるCAG機「Chippy Ho!�供廚�発売されました。チッピーの愛称で呼ばれているド派手な機体はCAG機の傑作とも言われており、予約情報の案内がリリースされた時には飛び上がって喜びましたがそれだけインパクトがある機体でした。
自分の撮影記録を振り返ってみると2005年のWINGSで地上展示されていました。当時ロービジ塗装だらけだった米海軍機においてCAG機だけにはカラー塗装が許されていましたが、部分的にワンポイントでカラーを加える程度のものがほとんどでした。そんな中で機首に大きく白頭鷲を描いたこの機体はインパクトが大きく、その後のCAG機のフルカラー化を牽引した立役者です。
今回ガリバー200から発売された2機のレガシーホーネットです。先に離陸したのは僚友であるVFA-192ゴールデンドラゴンズのCAG機でしたが、約1ヶ月遅れて来日したチッピーはモデル品質としては若干難アリかも。目立ったのはセメントのはみ出しであったり、脚のパーツがほんの少しだけど角度がズレているなど、「許容範囲ながら、なかなかパーフェクトな個体がない」という感じでしたが、ショップさんにあまり迷惑をかけるわけにもいかないので妥協しました。品質管理手法でいう管理限界の範囲ギリギリだなぁという感じで及第点ではありますが･･･。ちなみにうちの個体は水平尾翼の裏側に不意に付着したと思われるセメントがみられます。見えないからいいか･･･という思いと、見えないところまで気をつけるのが日本品質ではないかという思いが交錯します。
ガリバー200のレガシーホーネットホを並べてみます。こうやってみると両機とも尾翼先端をカラーで塗装し、ラダー部分にNFレターが記入されています。その他CVW-5の各飛行隊を表す5つのシェブロン、飛行隊エンブレム、飛行隊ナンバーなど共通デザインであったことがわかります。
言わずと知れたVFA-195ダムバスターズはNAF厚木基地をベースとしており、日本の戦闘機フリークには馴染み深い機体です。その厚木のCVW-5は今では米海軍の中で最も先進的な航空団となり、スーパーホーネット4個飛行隊を有するようになりました。厚木はすっかりスパホ一色となりましたが、一方でレガシーホーネットは今も根強い人気があるようです。絶妙なくびれのラインを描くストレーキがグラマラスでもありますね。
当時の厚木基地はホーネット、トムキャット、イントルーダー、ホークアイ、バイキングなど実に多くの艦載機が運用されていた黄金期でした。あまり見る機会はありませんでしたが、この二機種が並ぶシーンには胸が高鳴ったことを覚えています。さてそうなると残るはイントルーダーのモデル化を期待したくなってきます。
装備は両翼端のサイドワンダーにドロップタンク２本、パイロンなしという仕様は先発のVFA-192のドラゴンと同じでした。このあたりは製造時の組立工程において共通化ができ、効率化が図れるものと思います･･･と書きたいところですが、ドラゴンに比べると品質のバラつきがあるようです。邪推ですが�＼茲肪綣蠅靴燭里魯船奪圈爾派坿靴譴砲茲襯丱蕕弔�があるが、手間がかかるため出荷が後になったパターン。�▲船奪圈爾寮渋い聾緘召砲覆蝓�納期が迫ったため手抜きする工員が増えたパターン。なーんて背景があるのかも。
見所である機首に描かれた白頭鷲。さすがに拡大してみるとタンポ印刷によるドット感はありますが肉眼ではさほど気になりません。それよりもこの複雑な曲面によくぞこれだけ綺麗に描けるものだと感心してしまいます。ドロップタンクは爪が描かれたチッピー専用です！
このチッピーの塗装は当時大きな話題になり、航空雑誌にもよく掲載されていました。日本でしか見られなかったものの本国アメリカでも注目度は高かったのではないかと思います。ということでアメリカでのセールスが結構伸びるのではないかな？私事ながら仕事で販売データ分析なんてことをやっていますので、とても興味があります。どこかにそういうデータありませんかね･･･。
商品企画力という話ではガリバーさんに拍手を送りたいです。素人考えで「人気がある機体を出せばいいんでしょ？」と簡単に思ってましたが、開発にあたっては実機の資料が必要になります。有名な機体とはいえ資料が不足していれば設計段階で困ることも多いでしょうし、やはり実機を見た人でなければ全体的なイメージや完成度、再現度の判断もできないでしょうからね。また当時はデジカメもありませんでしたから写真の数も絶対的に今より少なかったはずです。
有名な機体だったのでフォトセッションも多かった事と思います。雑誌ではよく富士山をバックに撮影した写真を見ました。
チッピーはフルカラーCAG機として大変有名になりましたが、その派手すぎた塗装は米海軍本部の目に止まり、「やりすぎだ」と指導が届いたそうです。確かにレドームに塗装するのはあまり感心したことではありませんからね･･･。ただしこのチッピー魂は次のCAG機にも受け継がれていきます。
右はホーガンから発売されているチッピー後継バージョンです。2010年まで厚木で見られた機体なので実機検証の点では商品化しやすかったでしょうね。こうやって時を越えてチッピーを並べて楽しめるというのも模型趣味の醍醐味だと思います。
チッピーは白頭鷲を機首に描くことはやめましたが、後継CAG塗装では尾翼にさらに大きく描くようになりました（笑）。ダムバスターズがもつCAG機に対する思い入れが伝わってくるようで面白いですね。現在はスーパーホーネットに機種転換していますがCAG機のデザインはこれらに比べるとだいぶ洗練されたものとなりました。まだダイキャストモデルとしては出ていませんのでこちらの商品化にも期待しています。
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No.182 F/A-18C NF400 VFA-195 U.S.NAVY Atsugi A/B by Gulliver200 
