たびパパ　趣味の飛行機ページ　１／２００ダイキャストモデル

No.184  F/A-18D CE01 VMFA(AW)-225 USMC Iwakuni A/B by Gulliver200

Gulliver200から発売されたD型のレガシーホーネットです。なんの予兆もなく入荷された素早い行動はさすが海兵隊機と思いました（笑）

真っ先に最前線へ駆けつける、アメリカ海兵隊の複座型ホーネット。

Gulliver200シリーズからアメリカ海兵隊所属のレガシーホーネットが発売されました。同日にはMシリーズからも海兵隊のプレイボーイズEA-6Bプラウラーが店頭に並んでいて、結構心が揺れましたが今回は準新金型ともいえるこちらを選ぶことにしました。

今回発売されたのは手前モデルで、D型と呼ばれる複座型の機体です。奥に並べたのは比較用単座機のC型です。座席数の違いでしかありませんがD型のホーネットはかなりシルエットが変わるので、バリエーションというよりも新金型に近い感覚で楽しむことができます。実際に胴体と主翼は1パーツで成形されているので改修だとしても楽ではないように思います。

昔の常識でいえば、ホーガンはヘルパにOEM供給しているという背景から、ヘルパが出したモデルに対し複座型を開発し、直接競合しない形で商品化するという手法をとってきていました。ただ今回は意外なことにホーガンを差し置いてGulliver200ブランドがこの複座機を真っ先に発売してきたのは初めての展開です。実際の製造元は間違いなくホーガンだと思いますがこのような連携はF-86ブルーインパルスの時にも見られましたね。

アメリカ海兵隊の戦闘機部隊はローテーション配備というシフトを組んでいて、海軍に比べると比較的短い期間で定期的に部隊が入れ替わります。日本では岩国基地が海兵隊の拠点となっていて、ここでは定期的に色々な部隊が見られるという楽しみ方ができます。

今回はD型複座機ということでF型の複座スーパーホーネット（左）と並べてみます。スーパーホーネットも悪くはないですが、個人的にはレガシーの方がシャープさがあって好きです。

海兵隊の飛行隊についてはVMFA(AW)ｰ225のように表記されます。Vが飛行隊、MはMarine（海兵隊）、FAは戦闘攻撃機を示していますが、（AW）は全天候を意味するAll Weatherの略です。全天候というと「雨では飛べないの？」と思う方もいるようですが（笑）、これは悪天候や夜間もミッションが遂行できるという意味合いが強いです。AW飛行隊は各種レーダーを装備すると共に、複座型を装備しているので後席オペレータが兵装操作に集中することができます。もっとも最近の戦闘機は夜間ミッションを普通にこなすことができるようになったので、わざわざAW表記は不要との話もあるようです。

今回のモデルでは翼下ステーションに誘導爆弾×2、翼端のランチャーにサイドワインダーを装備する対地/対空仕様です。またナビゲーションポッド、ドロップタンクも2本搭載しておりモデルの重量感を増していると思います。このタンクはセンター1本だと印象も大きく違ってきますので、商品企画時点でどういう装備を再現するかは重要な要素だと思います。

最近では海軍のCAG機に習ってか、海兵隊機も派手目なカラー塗装機が目立つようになりました。このモデルもフルカラー機が再現されており、尾翼に大きなバイキングのマークが描かれています。さて1/200ダイキャストモデルを振り返るとここまでレガホに関しては全てド派手なフルカラー機ばかりが発売されていますが、1機くらい通常塗装機があってもいいかもしれませんね。

活動範囲が明確に分けられている陸・海・空軍に比べると海兵隊という組織はちょっとわかりづらい点がありますが、その特徴は戦闘の最前線に駆けつけるために陸海空の全ての力を有している点だそうです。なるほど確かにヘリや空母、上陸艇など幅広く装備しています。しかし戦闘機まで保有している海兵隊は米軍くらいでしょう。

2012年の1/200ダイキャスト業界ではガリバー200の攻勢が続いてます。やはりこのカテゴリーの立役者ですから今後も牽引していって欲しいと思いますが、次はなんといってもE-2Cホークアイが控えていますからね。楽しみで仕方ありません。

今回は秋葉原のトップガンさんで購入しましたが、なんと店頭でジオラマベースのサンプルが配布されていましたが、商品の質感を確かめるよいチャンスですね。触ってみるとザラっとした感触で高級感があります。それにしてもこのサンプル、カットした大きさが1/200を1機で飾るのにピッタリサイズ！

実機

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