たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル
















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No.185  20kl Fuel Truck JASDF by Gulliver200




ガリバー200から初のアクセサリーセットが発売されました。プラ製ではありますが徹底的にディテールにこだわった完成度は秀逸の一言です。

1/200の世界を広げる、ディテール重視のプラ製「航空自衛隊20kl給油車」。

おそらく要望する声は多かったと思いますが、1/200スケールの世界感を広げるアクセサリーキットがガリバー200シリーズから発売されました。プラ製なので厳密にいえばダイキャストモデルではありませんがガリバー200のブランド名を冠していますのでここではレギュラー扱いといたしました。このモデルの特徴ですがなんと言ってもディテールがスゴイ!の一言でこだわり方が半端ではありません。

 

1/200スケールのアクセサリーといえばDelta Gloove社のエプロン&空母甲板ベース以外では、この市場はヘルパ社の独壇場でした。シェルターや支援機材など発売されていましたが未塗装であり精度も十分とは言い難いものでしたし、更には値段的にもかなり高いのでなかなか手がでませんでした。それと比べるとこの商品は品質・価格の両面で群を抜いています。

 

この商品は2両セットのパッケージとなっていますが、車体右側下部にある機器庫の有無による2つのバージョンが用意されています。実に配慮が細かい・・・商品を企画した方の情熱が伝わってくるようです。ちなみに本モデルは展示、観賞用ということでタイヤやドアなどの可動ギミックは一切ありません。

 

航空燃料はガソリンに似たものらしいですが揮発性が高いため、当然ながら航空機付近は火気厳禁です。タンク横にJP-4Aと書かれていますがこれは燃料の種類のようです。以前受水槽のメーカーに勤めていたことがあるのですが、20tタンクというとなかなかの大きさですね。実際にC-1と並べてみても遜色ない大きさです。よく航空機が着陸重量を減らすために空中で燃料を投棄するという話を聞きますが、極力軽く作られている航空機にとって燃料の重さはバカにできない問題なことでしょう。

 

自衛隊ならではの仕様として車両後部に給油ポンプと給油ホースを装備しているそうです。「危」マークやステンシル、テールランプなどが実にリアルですね。欲をいえば給油中の情景を再現できるドア開状態のパーツ差替えや給油ホースがセットになっていたら遊びの幅が広がったかもしれません。

 

このモデルの試作品をはじめて見たのは2010年のホビーショーでした。その時は国際貿易さんのP-3Cの横にさりげなく置いてある黄色い海上自衛隊仕様のものでした。・・・いや、よくよく見てみるとガリバーさんのジオラマにも空自仕様がちゃっかり並んでおりました!いやぁ・・・気づかなかったな・・・。当時は何の説明もなかったのでよくわかりませんでしたが、その試作品はホワイトメタル製だったそうです。それでも十分な出来だったと思いますが、今思うと金属製ではトミカのミニカーのような感じになり、価格も高くなっていたのかな?と思います。

 

商品説明では精度を求めた結果プラ製になったと書いてありました。実際に造形を考えた場合は金属よりプラの方が細かい加工がしやすいと思いますし、コスト的にもプラの方が安いのかな?という気はします。いくら良い出来だとしてもやはり脇役ということもあってあまり高いお金を払うには躊躇してしまいますから、低価格が実現したというのは嬉しい副産物です。ただこれだけ細かいパーツの塗装、組み立ての工数はダイキャストモデルと変わらないと思います。たとえプラキットで出されてもこの完成度で作る自信はありませんから、これが2千円台で提供されるというのはとてもスゴイことだと思いました。

 

給油車が脇役だというエピソードですが…これまで20年ほど航空機の写真を撮り続けてきてますが、いざ探してみると給油車の写真というものが見つけられませんでした。通常訓練であればよく活動してるのでしょうが、日常ではエプロン地区に入るわけにもいきません。航空祭でもあまりメイン会場に姿を現すことは少ないように思います。さらに言えば存在しているのかもしれませんが私の構図の視界に入っていないということになります。とても大変申し訳ない気持ちになりました(笑)。

 

試作品がホビーショーに展示されてから2年越しに発売されたわけですがダイキャスト製からプラ製にと企画にも変更があったようです。2010年頃から注意深くネットを観察していた方の中には、この商品企画の発案がどなたかのものかご存知かもしれませんね。その道では有名な方のようで、たぶん私も以前秋葉原のお店で買い物をする時に何度かお話をさせていただいた事があると思います。

 

ちょっとの改造と塗装を黄色くすれば海上自衛隊バージョンも発売できるものと思います。ただ海自機の1/200ダイキャストモデル自体が少ないので、市場を考えるとやはり空自仕様が圧倒的に売れるものと思います。この商品は1/200ダイキャストモデルの世界を広げるよいアクセントになるアイテムだと思います。是非この調子でアクセサリーキットの充実を図って欲しいものと思います。この分野はプラ製で十分なので品質のいいものをお安くということで…是非。

 

■FUEL TRUCK

20kl給油車は、航空自衛隊の戦闘機基地で使われている給油車です。普通のタンクローリーと違うのは、燃料タンクの後端四角い箱の中に給油ポンプと給油ホースのリールを備えている点です。地上の設備が整っていない状況でも戦闘機に給油できるように作られています。なお、車体右下部に機器庫を備えた仕様と、通常のバンパー仕様の2種類をセットしました。

 

20kl fuel truck is what is used at the base of fighter jets of JASDF.The difference from the normal fuel truck is that it equips with the fuel pump and the reel of the fuel hose in the square box behind the fuel tank.It enables to refuel to the fighters even on the ill-equipped ground.A set of normal bumper type and the type with the instruments box under the right side of the body is included.

 

(BOX裏説明より転記)

 

実機

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[20121126] 4520386221067  1964  2415


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