たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/1100ダイキャストモデル
















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No.192  Battleship Yamato Imperial Japan Navy by Eaglemoss




2013年は艦艇モデルが面白い!しかもデアゴスティーニに代表される「分冊百科」に付いてくるモデルに注目です。・・・今回購入したのはEAGLEMOSS社が展開する商品です。

「世界の軍艦コレクション」の創刊号を飾る、悲劇の超巨大戦艦「大和」

2013年の幕開けはいきなり船からスタートです。デアゴスティーニ社に代表される「分冊百科」。隔週で発売されて、大きなおまけに薄い冊子がついてくる、創刊号だけ特別価格で提供される皆さんご存知のシリーズ雑誌です。今回購入したのはEAGLEMOSS社が展開する「世界の軍艦コレクション」という雑誌についてくるモデルですが、驚くことにダイキャスト製でしかも特別価格990円です。これはダメ元でも試してみようと思いました。1/1100という見慣れないスケールですが、シリーズで統一していく姿勢には好感が持てます。(この大和は235mmの大きさです。)しかし次号以降は2千円超、80号まで予定されているので予算的にも置き場所的にもフルコンプへのハードルは易しくありません。

 

艦艇模型には吃水線より上だけを再現したウォーターラインモデルと、艦体全てを再現するフルハルモデルの二通りがあります。このシリーズは百科事典的な意味合いもあるようでフルハルモデルで提供されています。フルハルモデルはその艦艇を360度から眺めて楽しむことができますが、ジオラマのような遊び方ができないので一長一短があります。

 

バルバス・バウと呼ばれる球状船首は、巨大な大和の艦体に速度と機動性を与えるべく考え抜かれた革命的な設計との事でした。百科事典として資料がついてくるのはこのジャンルの美点ですね。さてこのモデルですが艦体はダイキャスト製でヒンヤリ感を楽しむことができます。しかし甲板から上の構造物はプラ製なので模型の大きさの割りにズッシリ感はないと感じました。

 

超弩級戦艦「大和」の特徴ともいえる世界最大の主砲です。この46cm砲の射程は42kmにも及び、発射時は15m以内に近づくことが許されなかったほどの衝撃があったそうです。残念ながらこの主砲、副砲には可動ギミックは仕込まれていませんでした。

 

艦橋周辺の構造物や機銃類は完全にプラ製の雰囲気です。地味ですが煙突の側面にマークのようなものが印刷されている点は仕事が細かいなと思いました。組み立て工数を減らすためと思われますが、機銃や高角砲などの砲身は再現されていませんでした。確かにプラキットでも一番面倒な作業ですから、コストを考えたらここは致し方ないかも。

 

後方の主砲周辺です。甲板の質感は現代護衛艦とはだいぶ違うようです。水を被ることが多い場所なので防水処理が施されているようですね。

 

フルハルモデルのメリットの一つはスクリューが再現されていることです。真鍮製と説明されていましたがなかなかの質感だと思います。塗装については個体ごとに職人さんが手塗りを行っていると書いてありました。手作業ということは個体差があり当たり外れも出てくるという事です。実際にいくつか見たところ、塗料や接着剤のはみ出しも見られました。通販では確認できませんが書店で購入する場合は確認した上で納得できるものを購入する方がよいでしょう。

 

一応趣味の飛行機ページと謳っていますのでカタパルをクローズアップしておきますが、大和には7機の偵察・観測機を搭載していたそうです。カタパルトからの発艦は可能ですがもちろん着艦することはできません。そのためフロートを使い着水した機体をクレーンを使って引き上げるという作業を行います。知識がないのでよくわかりませんが、ネットを見ると「クレーンのアームの上に航空機が載せてあるのはおかしい」というコメントを多くみかけました。確かにクレーンは吊り下げた方が合理的なように思いますが…有名な方が監修を行っているとも書いてありましたので事実については今のところ?です。でもどう考えてもクレーンは吊り下げでしょうね・・・。

 

大和については言うまでもなく、語り尽くせないほどの逸話をもっています。世界最大最強の戦艦として建造されながら、大きな戦果を挙げることなく撃沈してしまいましたが、それでも尚日本を象徴する存在として語り継がれてきました。このジャンルの特徴である説明マガジンを読みながら模型を愛でる・・・という楽しみ方ができたのは面白い体験でした。これは普通のダイキャストモデルではなかった付加価値として認めざるを得ませんね。

 

今後の展開ですが赤城、長門、武蔵、金剛と続きます。「世界の」と謳っていますが第一次、第二次大戦時の帝国海軍艦をメインに展開されます。これで海自の護衛艦が出ればなぁと思っていた矢先にデアゴスティーニから「自衛隊モデルコレクション」というシリーズがあることを教えていただきました。こちらの艦艇は1/900スケールで展開されますが写真でみる限りかなり期待できそうです。また艦艇に限らず戦闘機や戦車など海陸空の装備品を網羅していくシリーズなので私は艦艇だけを押さえていこうかと考えています。それにしてもダイキャストモデルは分冊百科とカテゴリー間競合していく可能性が出てきましたね・・・。そこそこの価格で質のよい模型が購入できるというインパクトに加え、説明書付きという高付加価値は結構喜ばれるかもしれません。そしてなんといっても発売日が正確ですし(笑)

 

■大和(1945年)

排水量:基準65,027t,満載72,809t

全長:263m,水線長256m

全幅:最大38.9m,吃水線幅36.9m

公試吃水:最大10.86m

主機関:12缶,蒸気タービン4基

馬力:前進153,553,後進45,000

最大速力:27〜28kt(50〜52km/h)

航続距離:16kt(30km/h)で13,335km

兵装:主砲46cm×9,副砲15.5cm×6,12.7cm高角砲×24,25mm機銃×162,13mm機銃×4

装甲:主砲塔最大650mm、舷側410mm、甲板230mm

乗員:2,750名

艦載機:零式水上偵察機×4機、零式水上艦速機×3機

実機

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