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No.241  Tu-95MS Reg.01 106th HBAD Ukraine AirForce by Herpa

リリースペースが落ちている1/200スケールのダイキャストモデルですが、ヘルパからF-35に続いての新金型が発売されました。不気味ささえ感じる知名度抜群の機体です。

 

二重反転プロペラを持つ冷戦時代の象徴、東側の戦略爆撃機”ベア”。

ヘルパから大型機Tu-95が発売されました。毎年コンスタントに新金型を使った話題のモデルをリリースしてくれるヘルパの精神は健在ですね。実機を見る機会は難しい機種なのであちこち興味深く眺めてみました。

 

モデルとなった機体はウクライナ空軍機としての状態で、ポルタヴァ博物館に展示された機体だそうです。商品パッケージには博物館で屋外展示されている様子の写真が採用されており、実働機ではない事を説明しています。

 

Tu-95はソ連時代に開発された大型の戦略爆撃機です。Tuはツポレフを表す頭文字ですが、このツポレフとは設計局の事を意味していて、主に大型機を得意としています。戦闘機の世界ではMiGはミコヤン・グレビッチ、Suはスホーイである事は航空機ファンでなくても聞いたことがあると思います。

 

コックピットは塗装表現ですが上部に小さな窓がいくつも設けられています。顎が突き出ているかのような不格好なノーズが東側の機体デザインらしいですがレーダーが入っているのかな?こうやって見てみると熊(ベア)の顔に見えないこともない…かな。脚長でシンプルな前脚は見慣れていないため違和感を覚えましたが、実機写真を見ると忠実に再現した結果でした。

 

Tu-95が採用している特徴的な二重反転プロペラです。プロペラを二重にする事の理屈はよくわかりませんが…ターボプロップエンジンを採用し、燃費に優れ、プロペラ機としては最高速を誇っていたそうです。前後のプロペラはそれぞれ独立して回転します。

 

尾翼にはウクライナ空軍のマークが記入されています。1/200ダイキャストでは初モデル化であり、”赤い星”のマークが入った機体でのリリースを期待した人も多いと思いますが、現時点では2作目の以降のバリエーションは発表されていません。後部には自衛用の機銃がついています。

 

アメリカ軍のB-52を連想させる、巨大な後退翼が印象的です。このモデルは手にもった時にズッシリとした重量感がありました。片手で持ち続けていたらそのうちプルプルしてくるかもしれません。

 

長距離戦略爆撃機という同じカテゴリーに括られる米軍のB-52とは、エンジンは全く違うものの機体サイズやシルエットがよく似ています。目的が同じだから設計が似てしまうのか、対抗するために似たような機体を造るのか…。

 

ちなみにソ連時代の兵器開発は”機能主義”であり、”格好良さ”は求めないのが原則だったそうです。兵器と割り切って1機を失う代償として、どれだけの成果を得られるか?という発想で設計を行っているそうです。

 

我々庶民がTu-95を実際に目にする機会は一生のうちに一度もないかもしれませんが、現実には日本の領空付近を頻繁に飛行する、日本の隣人が乗っている航空機なのです。航空自衛隊がスクランブルをかけて目にする事も多いそうです。

 

戦略爆撃機というと恐ろしく聞こえますが、長距離偵察機としての任務も担っているそうです。軍事の世界では平時から防空態勢に変化がないか調べるため、定期的に偵察を行っています。特に日本への偵察は東京急行と呼ばれているそうで、定常的な活動の一環となっています。意図的に日本の領空に沿って飛行することもしばしばです。

 

ダイキャストモデルの話に戻りますが、機体のシルバーは塗装表現で処理されています。モールド表現は最小限といった感じですが、エンジン基部付近にパネル表現と思われるパッチワーク的な部分があります。最初はプラパーツを無塗装で手抜きしているのかと思いきや、ここはプラ製ではないみたいなので丁寧に光沢あるパール塗装を施しているようです。

 

ギア収納部分庫の内側は簡素化された作りですが、ここだけは見えない部分の効率化が図られています。同様に腹部には実機に書いてあるはずのないヘルパのロゴが入っています。兵器倉と思われる部分はカラーリングが違っていますが、色分け表現がなされています。ホイールが水色というのは軍用機らしさに欠ける気もしますが、アメリカ製の軍用機に慣れた常識に捉われてはいけませんね。
 

2014年のヘルパはF-4ファントムのブルーエンジェルスのバラ売りという一風変わった販売方法にチャレンジしたものの、機番だけ違うモデルを6機買い続けるのはちょっと苦しかったです。でもF-35に続いてTu-95という新金型を2機種リリースしてくれたので許すことにいたしましょう。でもこれくらいのペースの方が新金型に対する楽しみ・喜びは大きくなるかも…です。

 

■HPより転記

New mold! The first of ultimately over 500 of this strategic long-distance bomber with its unique appearance and counter-rotating propellers were delivered to the Soviet Air Force in the 1950s. As the aircraft has proven itself to be very amazingly rugged and reliable, the current version, the TU-95MS is planned to remain in use for many years to come. Following the dissolution of the Soviet Union, initially 25 TU-95s found their way into the Ukrainian Air Force, most of which were scrapped as part of disarmament treaties. The original to our model is on display today at the Aviation Museum in Poltava, Ukraine. 

 

■BOX裏より転記

Ukraine Air Force Tupolev TU-95MS "Bear H"

106th Heavy Bomber Aviation Division Reg.01

 

Original Dimensions.

Wingspan. 50.04m

Length. 46.17m

Height. 12.50m

Max takeoff weight. 172,000kg

Range. 12,100km

Cruising Speed. 750km/h

 

 

実機

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[20141020] 4013150556538  11692  14148


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