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UP-3C

9151


VX-51

JMSDF


ANA Trading

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No.249  UP-3C 9151 VX-51 JMSDF Atsugi A/B by ANA Trading

全日空商事の傑作モデルが大幅ディスカウントで入手する事ができました。以前から気になっていたモデルでしたがセール価格がそっと背中を押してくれました。

 

赤いラインを入れた第51航空隊の評価試験機。

エプロンベース付きモデルとして発売された全日空商事のP-3Cシリーズ。箱も大きく値段も張るのでなかなか購入は難しいのですが、今回はワケありセールでお得に購入できました。エプロンベースに「AIRBOSS」のものが入っていたエラー品ですが本体に問題はありません。

 

通常価格では1万4千円もする高額商品ですが、4500円と1/3以下で購入できました。しかしこれを機にネットで検索してみたところ各所にて4000円くらいで販売されているようでした。気になっている方は今が買い時です。

 

このP-3Cシリーズは比較的短期間に色々なバージョンが段階的にリリースされました。印象的だったのは後から発売されるモデルの価格がどんどん高くなっていった事です。おそらくは生産国の人件費高騰と円安が直接的に影響したのでしょう。

 

UP-3Cはオライオンのハイビジ時代の塗装がベースですが、テスト機らしく上下の境界線に赤いラインが入っています。また機首右側に設けられた長いピトー管が特徴です。またこのモデルでは機体下面にアンテナフェアリングが付いています。

 

UP-3Cは時期によって色々な機材を装備してテストを行うため、同じ機体でも外部形状が異なるいくつかのバージョンがあります。本モデルでは機首下面にアンテナフェアリング(上写真)が確認できますが、最下段の実機写真では付いていませんでした。

 

P-3Cは最初にInflight200シリーズがリリースしましたが、その後ホーガンMシリーズがそれを圧倒するクオリティでモデル化しました。全日空商事のモデルはホーガンの金型を使っていると思われますが、更に細部にはディテールアップで手が加えられています。

 

さてお気づきでしょうか?上の写真を含めてプロペラを回転させています。種明かしをすると扇風機の風を当てているのですが、このプロペラは気持ちいいほど実によく回ってくれます。

 

機首右側に設けられたデータ計測用の長いピトー管は本機の大きな特徴です。機首側面に大きく張り出すように付いていて決してスマートとはいいにくいですが味はあると思います。

 

海上自衛隊の対潜哨戒機は後継機P-1の製造・配備が進んでいますが、中型機であるメリットを生かしてEP-1(AWACS)などの派生型開発も検討に上がっているようです。そろそろP-1のモデル化も検討して欲しいですね。

 

以上、全日空商事のUP-3Cでした。複雑な気持ちになりますが私が手にしたワケあり商品でなく、正規品でも1万4千円もするモデルが4千円まで下げられています。リリースのペースを見ていると手を広げすぎた感は否めませんがセールス面で苦労している様子が伺われます。高く買ってしまった事に文句を言うつもりはありませんが、これくらいの価格で帰れば市場はもっと広がりそうな気がします。

 

■BOXより転記

 

UP-3C 対潜哨戒機用レーダシステム

 

 対潜哨戒機用レーダシステムは、海面上に露頂した潜水艦潜遠鏡等の小目標を探知するレーダである。現状のレーダシステムでは高々度から潜望鏡等の小目標を探知するにはバックグラウンドとなる海面クラッタの影響を強く受けるため非常に困難を伴う。また将来の潜水艦はステルス技術を導入しその潜望鏡を探知することはさらに困難と予測される。対潜哨戒機用レーダシステムの研究試作では極力高々度から潜望鏡等の探知が可能であり遠距離から小目標の探知、類識別、測的が可能な以下の技術資料を取得することを目的とした。

・微速小目標検出処理

・静止小目標検出処理

・目標相関検出処理

・機体搭載適合化技術

 

 試作品の設計・制作は契約相手方を株式会社東芝とし平成4年から平成11年の約7年に亘る試作品の設計・制作が行われた。

 潜水艦潜望鏡等の小目標を高々度から探知するためには微速小目標検出処理及び静止小目標検出処理を同時に行う必要がありそのため1つのモジュールで2波同時送受信可能なX-バンド、小型・軽量、高出力、高効率であるアンテナ・モジュールを用いたアクティブ。フェーズド・アレイ方式を採用した。

 微速小目標検出処理には一定速度の自機の運動により生じるドプラ周波数上の広がりと共に海面クラッタを抑圧するDPCA(Diplaced Phased Center Antenna)技術を応用し自機速度の変化にも対応させた高精度なアダプティブDPCAを採用した。

 静止小目標検出処理は高分解能パルス圧縮にスキャン間積分を組み合わせる技術を応用し自機及び目標の移動量を考慮した高精度のスキャン間積分処理技術を採用した。

 目標相関検出処理は微速小目標及び静止小目標の2つの検出処理で得られた結果を統合することによる探知確率の向上を図る統合技術処理として2つの手法を用意し、また得られた目標の速度等の情報から潜水艦潜望鏡らしい目標を弁別する弁別処理としての2つの手法を用意した。機体搭載適合化技術として空中線部の小型軽量化を図った。当初の設計より約40%の軽量化を実施し設計目標を十分に満足するものとなった。冷却方式には冷媒冷却方式を採用した。

 

 平成6年〜7年にアンテナ特製及び処理アルゴリズムの確認を行うための地上試験及び飛行試験を実施した。

 平成11年〜12年にはリアルタイム性及び冷却性能を確認するための地上試験及び飛行試験を実施した。

 その結果以下の成果を確認した。

・試作品が設計値を満足すること。

・目標相関検出処理の統合化により探知確率が向上すること。

・目標相関検出処理の弁別処理により潜水艦潜望鏡らしい目標の弁別処理が可能であること。

・冷媒冷却方式が有効であること。

 

 試験の成果は平成13年6月の研究開発評価会議において承認された。

 本研究試作の成果を基に平成13年度から着手した「次期固定翼哨戒機」のレーダシステムの開発への反映が可能となった。

 「次期固定翼哨戒機」用レーダシステムは本研究試作で確立した高々度からの小目標探知技術の他、気象、対水上検索、対空、ISAR、SARの各機能、同時複数運用機能を有する高機能・高性能レーダシステムとする計画である。

 

 

 

■性能諸元

UP-3C

種類 試験評価機

等級 陸上多発

型式 UP-3C

製造会社 川崎重工株式会社

発動機 T56-IHI-14

基数 4基

推力 4,910馬力×4基

全幅 30.4m

全長(ピトー管除く) 35.6m

標準ピトー管の長さ 214.8cm

全高 10.3m

乗員 5名

自重 約75,000lbs

最大離陸重量 135,000lbs

最大速度 395kt

巡航速度 約335kt

実用上昇限度 約31,000ft

行動半径 約2,000nm

燃料容量 約62,560lbs

 

実機



 

 


[20150714] 4961506220254  4590  14040


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