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No.254  MV-22B YR01 VMM-161 Miramar A/B US Marine by Herpa

久しぶりの衝動買いでした。ヘルパ版のオスプレイは差別化のため後部ハッチを開くのか…くらいに思っていましたがなかなかのギミックを仕込んでおり、これは一見の価値ありです。

 

ヘルパ版オスプレイがアイデア満載の意欲的モデルで登場

ヘルパからの新金型としてティルトローター機のオスプレイが発売されました。既にホーガンから出来のよいモデルが発売されていたので「もしかして同じ金型?」とも思いましたが、商品コンセプトからして全く別物でした。

 

機首右側にある給油プローブは差替による選択式となっています。短い状態だとMシリーズ版と同様のモノになります。

 

空中受油用のプローブを伸ばした状態です。二つの表情を楽しめるというのは以前あったキャノピー差替につながるコンセプトを感じます。パーツはけっこう緩めなので落として紛失しないように注意が必要です。

  

後部ハッチにはおそらく1/200スケールで初の試みとなるマグネット付きパーツ差替ギミックが採用されています。パーツを穴でなくマグネットで取り付けるアイデアは自分も思いつきましたが、後部ハッチに使ってくるのはナイスアイデアだと思いました。

 

ハッチオープンモードです。これはC-1、C-17などの輸送機にも流用できそうですね。他にもアイデア次第で色々なことができると思います。素晴らしい。

 

クローズモードです。ぴったりと合わせると外すのに苦労しそうですが、細い棒を入れて引っ掛けるための穴が設けられており、設計の配慮が見られます。

 

開閉二つのパーツを取り外した状態です。このギミックを確認するために購入したといっても過言ではありません。

 

Mシリーズとは完全な別金型であることがわかりましたが、ブランド・生産工場・代理店など色々な意味でライバル関係が変わってきているようです。いずれにしても切磋琢磨していただき、良いモデルが誕生すれば私達としては嬉しい限りです。それでは両社のオスプレイを比較していきます。

 

左はホーガンMシリーズ、右が今回のヘルパ版です。まず機首においてはヘルパの差替式受油プローブが最大の特徴です。コックピットガラスはMシリーズの方が透明度は高いようです。

 

機体上面は両社モデルで全く異なりました。Mシリーズでは塗装表現を巧みに使い複雑なパターンを表現していますが、ヘルパ版は単色のみで非常にあっさりとしています。そのかわり造形上の突起物はヘルパの方がメリハリをつけています。

 

ローターは両社イーブンの見事な出来です。大きな違いとしてMシリーズはユーザーがナセルをはめる作業を自信で行うのに対し、ヘルパはあらかじめ組立式での提供となります。それぞれに長所と短所がありますがその感想は後ほど。

 

胴体後部にも色々と違いがみられます。全体的なディテールはMシリーズの方が数多く手がけています。ヘルパはかなりあっさりとしていますが、上部にあるT字のアンテナに明確な違いが見られます。

 

このモデル最大の違いは繰り返しになりますが、やはり機体下部のハッチです。Mシリーズはモールド表現でとどまっていますが、ヘルパは差替で開閉を選ぶことができます。ギミックとしても十分な強度を持っているので安心感があります。

 

以前から時々議論が起こる話ですが、「1/200にギミックは必要か?」というテーマがあります。完成品モデルというだけあって遊びの要素は不要という考えもあります。一方でキャノピーオープン/クローズの2種類を発売するのであれば差替ですませば経済的にも優しいという考えも理解できます。個人的にはダイキャストモデルの価格帯を考えると高い商品ですから付加価値は高い方がいいと思いますが、それには品質低下や破損リスクを侵さないことが前提でしょう。

 

ヘルパ版ではティルトローターは組込み済でした。私はMシリーズでローターを組む際に1機破損させてしまったことがトラウマになっており、組立済みは歓迎するところです。…が、何機か確認してみたところローター接続部の隙間がけっこう空いていました。またギミックがわからないためどこまでが可動域がわからず思い切って動かせないところが少々辛いです。不思議なことにローターの向きを帰ると捻れが戻るような動きをするので、更に思い切り動かせなくなるのです。

 

本モデルの見どころである後部ハッチにクローズアップ。さすがに機体内部の空洞までは再現されませんが十分奥行を感じることがレベルです。

 

ヘルパでは次回作に大統領搭乗機となるマリーンワンを投入する予定です。通常の作戦機とは全く雰囲気が異なるモデルになることでしょう。

 

素晴らしい意欲作であるこのモデルですがいくつかの課題もあります。そのひとつは税込金額にするとついに単機で1万円を超えてしまうというその値段です。Mシリーズに比べると3割ほど高い事はヘルパである事とギミックを考えると納得できますが、1万円という金額はやはり懐には厳しいです。

 

写真は撮っていませんが本モデルにはクリア素材によるディスプレイスタンドが付属します。スタンドに乗せれば固定翼機モードの位置にローターを向けて楽しむことができます。

 

両社のボックスは同じ厚さという事は回転翼機モードであればブリスターに収まるので、おそらくMシリーズの箱でも入り切ると思います。ヘルパ版の問題としてローター部は固定されていないため、輸送時の振動により破損してしまうリスクがあるそうです。不良品率が高まれば販売店の仕入数と割当て数も読みが外れてくるでしょうし、その結果私達コレクターの収集活動にも影響してくる事が考えられます。ちょっと難しい時代に入ってきた感じがあります。

 

 

■メーカーサイトより転記

The V-22 combines the vertical take-off ability of the helicopter with the speed of an aircraft. The model has numerous features, such as: transparent cockpit windows, optional short or extended refueling boom, tilting engines and exchangeable closed or open cargo hatch. VMM-161 was at its formation back in 1951 the first helicopter unit in the world to utilize helicopters. A good reason to develop the first Osprey in the colors of this squadron.  

 

実機


 

 


[20151005] 4013150557214  8121  10152


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