No.255 U-2S 80-1069 99th RW Beale A/B U.S.A.F by Herpa
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ヘルパから待望の新金型が発売されました。モデルは期待通りの安定した完成度でしたが今回はパッケージにオチがついています。
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高々度2万5千mの成層圏を飛行する黒いスパイ機
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ヘルパからの新金型でU-2Sが発売されました。黒いスパイ機として知られ、その奇怪なシルエットと与えられた特殊任務から怪しさを隠すことはできないようです。
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U-2の特徴の一つはその長い主翼にあります。まるでグライダーのように極端に長い主翼ですが、これは空気の薄い高々度において揚力を発生させるために必要なのかもしれません。
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同機にはドラゴンレディの愛称が与えられています。今回のモデルにはRIATに参加した機体が選ばれています。キャノピー横には"CHRIS
POCOCK IS IN HERE→"と書かれています。
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U-2は在日米軍基地のオープンハウスにもよく参加していました。厚木のWINGSや横田のフレンドシップフェスティバルで地上展示が行われましたが、機体には銃を携帯した衛兵が警備についており、この機体の機密性の高さがよくわかりました。
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なんとこのU-2はF-104戦闘機を改造して開発されたそうです。胴体の長さはほぼ同じですが主翼の幅は極端なほどに違いがあります。
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ダイキャストモデル化されている偵察機たち。左から高々度をマッハ3で駆け抜けるSR-71ブラックバード。戦闘機の機動性を活かして見敵必撮で情報を持ち帰るRF-4EJファントム。そして高々度に長時間滞空して偵察を行うU-2ドラゴンレディ。とても個性的な機体ばかりです。
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U-2の設計思想は戦闘機や迎撃ミサイルが飛行できない高々度から敵地に進入し、偵察行動を実施するというものです。
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行動範囲は成層圏にも及ぶ為、パイロットは通常のフライトスーツではなく宇宙服を着用します。
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飛行特性はグライダーに近いのでしょうか。
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グライダーのように静かに滑空するイメージを持っていましたが、飛行する姿は通常のジェット機と特に変わりはないように思いました。2012年の横田基地友好祭では2度のサプライズ・フライパスを披露しています。
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今回のモデルでは主翼下に補助輪がついた駐機状態が再現されています。実機では離陸するとこの補助輪は取り外され、ランディングギアは胴体内にしか設けられていません。着陸する基地に補助輪を届けておかないといけないので移動するのも大変そうです。
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いかにもヘルパらしい、素晴らしい品質の新金型モデルでした。商品にはディスプレイ用スタンドが付属するので飛行状態を楽しむことができますが補助輪は取り外しできません。
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最後にオチがあります。パッケージにエラーがあるのですが1/500スケールと記載されています。これを鵜呑みにすると実機はかなり大きな機体という事になりますが、この商品は1/200スケールで間違いないでしょう。パッケージは印刷なので修正は難しそうです。
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■メーカーサイトより転記
The extraordinary high-altitude reconnaissance aircraft of the U.S. Air Force
turns 60 in 2015 – No better time to release the first model of the legendary
Dragon Lady in the 1/200 scale. Before arriving at the Royal International Air
Tattoo in 2014, the crew of 80-1069 added the wisecrack in front of the left
side intake in recognition of the ”in-depth“ knowledge of aviation journalist
and U-2 expert Chris Pokock.
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実機
 


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[20151221] 4013150557504 7344 8640
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