 No.296 US-2 9902 JMSDF Iwakuni A/B by Avioni-X
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トップガンさんのスーパーセールで遂に高品質レジンという未知の商品でしたが手にしてじっくりと観察することができました。ポイントはダイキャストモデルの代替になるかどうかです。
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世界に誇る救難飛行艇US-2を高品質レジンで再現した完成品モデル。
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国際貿易さんのオリジナルブランド「Avioni-X」から発売された待望の1/200スケールモデルです。しかし１点だけいつもと違っている点は、「高品質レジンモデル」ということでした。…高品質レジンモデルって何？
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今回のモデルはダイキャストモデルではありません。説明では模型精度を高めるためにレジンを採用したという事でした。詳しいことはわかりませんが、簡単にいうと樹脂製モデルであり造形の精度は高いので精密モデルに向いているようです。成型の工程に加え、頑丈な金型が必要となるダイキャストモデルに加えてコストが安いことも背景にあるようです。
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Avioni-Xブランドは通常1/144スケールが基本ですが、US-2は機体サイズが大きいことと、他ブランドの同スケールモデルと並べて楽しむことを考慮して1/200スケールとしたそうです。みんなで1/200スケールを盛り上げて欲しいです。
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US-2は波のある海面に着水するため、操縦席と主翼が高い位置に配置されています。同スケールのP-3Cと比較するとまるで3階建てのようです。
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US-2は航空機と船を合わせたような特殊な乗り物です。この飛行艇というジャンルでは日本は世界最高レベルの技術を有しており、強い競争力をもっています。US-2は海上自衛隊の救難飛行艇にとどまらず、民間利用による輸出も計画されています。
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このモデルではプロペラと車輪のギミックが採用されておらず、固定式の鑑賞専用モデルとなっています。技術的には難しいことはなかったと思いますが、下手に遊びの要素を取り入れて
破損のリスクを高めることを避けたのかもしれません。
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操縦席の窓ガラスは塗装表現となっています。最近はダイキャストモデルでも透明パーツによる再現を取り入れているくらいなので、このモデルでも透明パーツを採用してもよかったかなと感じました。船底にある黒い波線のような波除は塗装表現でなく細かい造形となっています。ここはダイキャストでモデルでは難しいと思われ、レジンモデルの見せ所かと思います。
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主翼の端には海面上で浮くとともに左右のバランスを取るためのフロートが装備されています。このモデルは白地にブルーのストライプが入った試作2号機ですが、1号機は赤いストライプが入り、いかにもテスト機という鮮やかな塗装で人気があります。残念ながら1号機は実機に出会えませんでした。
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US-2は名機US-1Aの後継機として誕生しました。外見的な変化はプロペラの枚数が増え、全体的なラインが見直された程度で基本的な構造は変わらないようにも見えます。ですが見えないところで大きくアップデートされているようです。フライバイワイヤ、与圧キャビン、グラスコックピットなど最新技術が盛り込まれています。
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水陸両用の機体ならではですが、タイヤの格納方法がとてもユニークです。特に主脚は胴体側面にむき出しのまま跳ね上げる形で格納されます。この部分は格納ギミックを仕込むこともできそうなので前脚を差し替えできれば飛行姿勢も再現できたことでしょう。ちなみにディスプレイスタンドが付属します。
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US-2が実際に飛んでいるのを見た方はわかると思いますが、驚くほどの低速性能を有しています。着陸時のアプローチは空中に止まっているのでは？と思うほどです。水面に着水するためには速度が遅い方が望ましいために求められた究極の遅さなのです。
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US-2といえばあまりにも有名な救出劇がありました。有名な辛坊キャスターが太平洋ヨット横断を試みたところ洋上で遭難にありました。記事を読むと日没前、４mの波があったそうですが２度めの救難活動でギリギリ救助することができたそうです。それ以来辛坊さんは国費で運営される自衛隊の救難活動について身をもってその意義を体験したわけですが、この飛行機がある日本でよかった…と発言しています。
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US-2は3ｍの波高でも着水できますが、これは圧倒的な性能の高さを誇っているそうです。3mというとビル1階分の高さを上下するアスファルトに時速90�劼巴綯呂垢襪茲Δ覆發里任后�その衝撃を想像すればいかに海難救助が困難であるかがわかります。
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本題に入ります。今回初めてレジンモデルなるものを手にしましたが、色々と思うところがありました。まず大きなことはダイキャストモデルとは材質が全く違うことです。ダイキャストモデルの魅力はヒンヤリ、ズッシリとした材質にあると思います。その点レジンモデルは軽いのですが、プラモデル完成品との違いを見出せませんでした。
もちろんレジンモデルのメリットもあり、造形精度が出せるので複雑な形状に有利なうえ、コストを抑えることができるそうです。それでも2万4千円という高級品なので簡単には手を出せませんでした。US-2のスタイルをダイキャストモデルで実現するとかなり高額になってしまうのでしょう。
お隣のカーモデルの業界では既にレジンモデルが増えているそうです。メリットは販売量が見込めないモデルであっても低コストかつ高品質で製造することができることです。
このUS-2も造形や塗装は抜群であり、置いて飾って眺めている分にはダイキャストモデルよりもむしろ精密である素晴らしいモデルです。しかし精度を犠牲にしても金属という材質に価値があるのが私の中のダイキャストモデルです。例えば上の写真ですが見ている分にはダイキャストでもレジンでも大差はありません。しかしこれを手にした時の冷たい感触や重量感は脳が覚えており、その体験をもってこの写真を見ると存在感は全く違ってきます。あぁ、もしこれがダイキャストモデルだったら歴史的なモデルになったかもしれないな…と。
今後エアモデルの業界にもレジンモデルの波が来るかもしれません。
表現が適切ではないかもしれませんが、1/200スケールの戦闘機がレジンモデルで発売されたとして、「4千円を出せるか？」と問われたらとても迷います。極端にいえばUCCの缶コーヒーについてくるおまけモデルと似ているからかもしれません。これはあくまで個人的な趣向ですが、ダイキャストモデルであるという「こいつ、実は金属製で重たいんだぜ」という認識と、モデルを机に置いた時の「コトッ」という音が好きなようです。そんな事を気付かせてくれるレジンモデルでした。
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実機
 
 
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[20171202] 490798162964 6330 24000
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