No.305 Tu-160 184 GvTBAP Soviet AirForce Pryluky AB by Herpa
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ヘルパから待望の新金型が発売されました。今までのヘルパ製品とは少し違いを感じられるプレイバリューが興味深いモデルです。
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ブラックジャックと呼ばれたロシア空軍の白鳥、Tu-160超音速戦略爆撃機
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ヘルパから待望の新金型が発売されました。ロシア空軍の超音速戦略爆撃機Tu-160ブラックジャックです。とても特徴的ある機体なので楽しみにしているコレクターも多いと思います。
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主翼は可変式となっており、左右連動して動かすことができます。材質は金属製で後退位置にすると可動部が色分けされている部分が露出されます。
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ローアングルからのシルエットです。やや上を向いたノーズコーンが特徴的なデザインです。どちらかというとコンコルドのような超音速輸送機といった印象を受けました。
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Tu-160とB-1はよく似た機体として比較してみたくなります。開発時期はB-1の方が先ですが、こうやって並べてみると機体サイズがかなり違うことがわかります。
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Tu-160のコックピットは塗装表現でした。一方のB-1Bはクリアパーツを用いたパーツ構成となっています。Tu-160はガラス面が広いので透明化した場合、コックピット内部の造形にも配慮する必要がありそうです。
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可変翼の処理を見てみます。B-1Bのような主翼収納部がないのでカバーギミックも不要となり、シンプルな構造となっています。
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主翼を後退した場合は、エンジン側部にピッタリと当たって止まる構造となっています。ちなみにエンジンは基部を含めて樹脂製です。
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薄く細長い流線形のシルエットは携帯物量よりも飛行速度を優先していることを物語っています。
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尾翼はすべて樹脂製となっています。エンジン基部と尾翼全体は樹脂製という事になりますが、機体サイズが大きく、機体本体は金属製なので重量感は十分です。
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正面からのシルエットです。とくにコックピットのデザインをみるとロシア機らしさを感じるような気がします。機体の顔である機首のデザインには国民性が出るような気がします。
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本モデルには大きな特徴があります。ランディングギアは差し替え方式となっていて駐機と飛行状態の両方を再現することができます。ヘルパからは過去にも大型軍用機は数多くリリースされていますが、ギアの差し換えは初めてだと思います。
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軍用機とは思えないような白一色の塗装が珍しく、エアライン機のような印象を与えます。西側は”ブラックジャック”というコードネームを付けましたが、ロシア側では”白鳥(ベールイ・レーベチ)”の愛称で呼ばれているようです。
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実機では可変翼ながら、その操作は手動式のようです。真上から見ると正直あまり好みではない後退時のシルエットですが、このアングルはなかなか格好よいと思いました。
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機体サイズの大きなTu-160はエンジン出力も大きく、B-1Bよりも速いマッハ2.5で飛行することができるそうです。
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本モデルにも飛行展示用スタンドが付属します。今回はギアも差し替えで完全な飛行体形でディスプレイすることができます。
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Google Earthでプリルキを見てみました。想像していたよりも簡素的な施設に見えましたが、戦略爆撃機が本当にここで運用されるのでしょうが。
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このTu-160は脚が差し替え式となっているので、完全な飛行形態でディスプレイを楽しむことができます。Herpaからは今までもB-1、B-2、B-52、Tu-95など多くの爆撃機が発売されていますが、いずれも脚出しの固定式でした。その点から商品スペック決定における変化を感じることができました。
一方でその脚において不良品(不備品)が多くみられたという話をききました。私も1つ目の個体には片側の脚にタイヤがついていないという不具合がありました。幸い店頭で確認できたので問題はありませんでしたが通販などの場合は少し面倒手続きをすることになったでしょう。
ヘルパのモデルといえば、お値段は少し高めながら、品質のよいモデルを提供するブランドという印象でしたが、今回は製造段階で品質管理が追い付いていない様子が想像できました。日本人が当たり前と考えている品質や作業水準というものは地球的規模でみるとかなり高い要求なのかもしれません。特にダイキャストモデルのような趣味の世界における、コアなファン層が求める品質レベルに対し、人件費の安い国で製造するのは相反する課題なのかもしれませんね。
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実機

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[20180419] 4013150558785 12852 15120
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