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No.308  U-2R 5th RS Osan A/B U.S.A.F by Herpa

ヘルパから塗装替えバリエーションのU-2Rが発売されました。前回発売されたU-2Sとはサブタイプが違っているものの、造形上の差はないようです。

 

日本でも展示された、台湾の黒猫中隊エンブレムを描いた高高度偵察機

ヘルパからU-2の第二弾が発売されました。向かって左が今回のU-2R、右がU-2Sです。アンテナなど違いがあるのかな?と思い確認してみましたが、造形上の違いは見つけることができませんでした。センサーや亜ヴィオニクスはアップデートされているようです。

 

 

迎撃ミサイルも届かない高高度を飛行し、敵地偵察を行うというコンセプトで開発されたU-2はグライダーのように長い主翼を持つのが特徴です。胴体と主翼の長さの比率では主翼が明らかに長いことがわかります。

 

 

機体のサイズ感は戦闘機に近いです。比較として最新鋭F-35を並べてみました。主翼が長いU-2は駐機場の場所をとるので歩留りが悪そうです。

 

 

U-2のスタイリングは無人偵察機RQ-4グローバルホークに引き継がれています。偵察というリスクの高い任務には無人機が向いていると思いますが、現段階ではU-2の性能には追いついていないという話を聞いたことがあります。

 

 

U-2は主翼が長いので補助輪を付けています。この補助輪は格納式でなく、離陸時に切り離れるタイプとなっています。着陸時は主翼を地面に接触しないようバランスを取りながら減速する必要があります。フルストップした後、再び補助輪をつけてタキシングを行います。面倒くさいですね。

 

 

今回は実機を見たことがある人も多いと思いますが、在日米軍のエアショーで地上展示のため来日したことのある機体です。政治的に複雑な話のようですが、このネコは台湾空軍の黒猫中隊と呼ばれた部隊のエンブレムでWikipediaでも検索すればヒットします。確かにこの機体はよく見ると米空軍のエンブレムは入っておらず、怪しい機体であることがわかります。

 

 

スパイ機の名の通り、艶消しの黒い塗装がぴったりと似合います。モデルの方も質感よく、渋い塗装が施されています。

 

 

高高度から敵地を偵察するU-2Rも地対空ミサイルの発達により撃墜された記録があるそうです。中には捕虜になったパイロットもいるらしく、偵察はとても危険を伴う任務です。

 

 

空気が薄くなり、宇宙に近づくほどの高高度を飛行するU-2のパイロットは、宇宙服のような装備を身に着けて搭乗します。

 

 

Wikipediaの情報ではU-2の運用にはFBIが絡んでいたこともあるそうです。我々の日常生活の裏側ではこのような見えない戦いが繰り広げられているのでしょうか。

 

 

着陸進入を表現するために主翼の補助輪が画像処理で消しています。主翼幅が長すぎるので構図を練るのが難しい機体だと思います。

 

 

U-2のフライトは横田基地友好祭で一度見たことがあります。このイベントでは基本的にデモフライトは行わないのですが、サプライズとして韓国から飛来してローパスを行いました。どうしてもグライダーのイメージがあり静かに飛ぶのかと思っていましたが、結構エンジン音はうるさかった印象です。

 

 

1/200スケール市場はすっかり衰退し、1年に購入するのは10モデルにも満たなくなってしまいました。とても残念な状況ではありますが、コンスタントに新商品をリリースしてくれるherpaブランドはとても有難い存在です。

 

 

 

 

実機

 

 

 

 


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