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T-1
25-5851
JASDF KONISHI MODELS
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艦船・船舶モデルを得意とする小西製作所さんの金属製航空機モデルです。他メーカーではおそらく発売されないT-1のような機種もラインナップされています。
大阪にある小西製作所というメーカーさんは以前から気になっていました。ヘルパやホーガン、全日空商事などのブランドとは違って、一般流通経路にはのらない商品のようで店頭で見かける機会も少ないと思われます。小西製作所さんは艦艇・船舶モデルが有名でロストワックス精密鋳造とレジン成型等を得意とするメーカーです。大阪駅前に直営店舗を出しているので、大阪出張を利用してお店に立ち寄り、現物を見てレア機種を購入しました。(2019年7月27日に閉店)。同社のモデルには名入りの木製展示台がセットで提供されます。
ヘルパ、ホーガンなどの製品との違いとして、ブリスターパックの有無があります。海外で大量生産され、長距離輸送し、模型店で陳列することを考えるとパッケージは重要な要素となります。小西製作所さんは通販をメインに販売を行っているようですが、モデルは緩衝材に包み梱包されます。私は他ブランドと同様に保存したい…と思い、MシリーズのF-86の箱が使えないかと考えました。F-86がちょうどディスカウントされていたのでモデルは永久展示機として購入し、パッケージはT-1用に流用してみました。若干の違いはありましたが、無事にモデルと台座の両方を収納することができました。。
モデルはキャノピーが塗装表現であったり、モールドの繊細さという点ではヘルパ・ホーガンなどの基準と較べると路線がやや異なる点は否めません。例えていうとCAD/CAM、NCを駆使したデジタル技術と、職人の手仕事という感じでしょうか。しかし他メーカーから発売されることはないだろう…と諦めるような機種まで手掛けているあたりはさすが国内のメーカーさんですし、それが最大の魅力といえるでしょう。
モデルは初期型と思われる金属感あふれる塗装で再現されています。ただ私が知っているT-1は白とオレンジで塗装されたバージョンなので、そのモデルもラインアップにあれば嬉しいと思います。
左はブリスターパックを提供し、自らは永久展示機となったホーガンMシリーズのF-86F戦闘機です。比較するとクリアパーツのキャノピー、モールドの細さ、造形のエッジなどの違いが分かると思います。それにしてもT-1とF-86Fの機体構成は似ており、設計にあたって参考にしていたのは間違いないでしょう。
小西製作所さんは艦艇・船舶モデルを得意としており、官公庁や博物館などにも納入しているそうです。1/200スケールのイージス艦モデルを直営店で拝見しましたが、それは素晴らしいものでした。大型の艦艇モデルが1/200スケールということで航空機も1/200が充実しているようです。 この他にもT-33AやAH-1S、SH-60などのヘリも多くラインナップされています。