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No.140  F-4EJ改 87-8408 301sq JASDF Nyutabaru A/B by Gulliver200


Gulliver200から(準)再販された301SQのファントムです。当初は見送り予定でしたが、中古ショップにて購入しました。これからは中古店もチェックが必要かも・・・。

ファントム・ライダーのマザースコードロン、第301飛行隊のファントム再発進!

Gulliver200シリーズから念願だった第301、302飛行隊の制空迷彩版ファントムが再販されました。同機の先代モデルは1/200スケールが発売された初期段階にリリースされたものですが今は店頭で見ることができず、ネットオークションでも高値で取引されている人気モデルです。私のような初期モデルを持っていない後発コレクターは「一般価格で手に入れることができる!」と首を長くして楽しみにしていました。…しかしqbさんのサイト、および記事No126の通り、先代モデルとは仕様が異なっていたため本来は見送り予定でした。

先代モデルと比べて各部表現が省略されているにもかかわらず、値段は上がっているので今回は見送りを決めていた・・・にもかかわらず購入してしまった理由は「中古ショップで安く売っていたから」という単純なものです。中古ショップといっても最近では発売されて間もないモデルが半額くらいで置いてあったりするので結構あなどれません。面白かったのは301SQは2,000円だったのに302SQは3,000円でした。これは人気の差と考えてよいのでしょうか・・・ね。せっかく二世代が揃ったので恒例の比較をしてみたいと思います。左が先代モデル、右が今回の再販版です。

機首部分の比較ではステンシル類で若干デザインが異なる部分がみられますが、大きな違いほとんどないので気にならない範囲だと思います。

最も違いを感じるのが胴体部分です。まずは細かいステンシル(注意書き)類の数と細かさが違います。また塗装の厚さとテカり具合、それに伴うモールドの繊細さはご覧の通りです。これだけ細かい仕事を現在よりも安い価格で提供していたのですから、発売初期モデルのレベルの高さには心から賞賛を送りたいです。ただ新モデルの出来が悪いというわけでなく、通常版Mシリーズと同等の品質であり、今の基準でみれば合格点です。逆表現すれば初期モデルが凄すぎるということで、所有している方は誇りをもって大切にした方がいいと思います。

最後に尾翼の比較です。一番目につくのはシリアルナンバーの表現で、先代は白抜き文字を使っており、再販版は黒フォントのみです。気になったので雑誌などで実機写真を見たところ、ここに関しては再販版の方が正解のようです。

過去の旧モデルに賞賛を送ったところで、気を取り直して再販を喜ぶことにいたしましょう。ご覧のとおり単体でみればファントムらしい力強いシルエットが再現されており、仕上がりも申し分ありません。蒼い洋上迷彩のファントムしか見たことのない方は是非ともコレクションに加えてみたいモデルではないかと思いますし、このモデルがオークションの値段に左右されずに買えることはやっぱり良いことです。

第301飛行隊の部隊マークはカエルがモチーフとなっていますが、これは「無事にカエル」という意味が込められており、部隊が百里基地に所属していた時にデザインされたため近くにある筑波山のガマガエルが採用されました。

…またもや比較写真を挟んでしまいました、ちょっとしつこくてスミマセン。ご覧のように「第301飛行隊のシリアル違いが揃ったー!」と喜んで二機を並べるとこうなります。ステンシル類の情報量が圧倒的に違いますね。初代→再販はスペックを落としても値段は上昇しています、そうなると今の製造・労働環境の下で初代モデルと同品質のものを作ろうとしたら値段は更に1.5〜2倍は跳ね上がるかもしれません。ある程度の価格で、ある程度の品質を大量に製造しようとするとやはりHoganのMシリーズレベルが世界基準になるのかもしれませんね。

ファントムは開発当時にしては大型の戦闘機であり、そのフォルムからも鈍重な印象があります。実際にF-15と比べてしまうと離陸滑走の距離の長さに技術の差を感じてしまいます。そんなファントムですが実は最大速度はマッハ2.23という速力を誇り、レガシーホーネットのマッハ1.8よりも速いわけで航空自衛隊の要撃戦闘機としては適していたということになります。

文献によると第301飛行隊は1973年に百里で新編され、飛行隊番号からもわかるようにファントム戦闘機のマザースコードロンとしての役目を帯びています。一時期の百里基地はファントム2個飛行隊と偵察航空飛行隊を擁するファントムベースだったと聞きますが、イーグルを装備する第204飛行隊が百里に配備されたのに伴い、第301飛行隊は新田原基地へと移動しました。

マザースコードロンの大きな役目は、パイロットの機種転換訓練を支援することです。松島基地でT-2高等練習機による戦闘教育課程を修了した訓練生のうち、ファントム飛行隊に配備されるパイロットがまず同飛行隊に配属されます。中にはイーグルからファントムへ乗り換える人もいるのかもしれませんね。新田原基地は宮崎県にあり年間を通じて天候が安定しているため飛行訓練に適しているそうです。またF-15イーグルのマザースコードロンも同居し、さらに飛行教導隊もいることから新田原基地は教官パイロットが集う日本のファイタータウンと呼ばれています。

新田原の話題になりましたので今回は九州の上空を飛んでみました。といっても宮崎県ではなく奇景が広がる長崎県周辺です。仕事で長崎空港には何度か降りたことがありますが、着陸前の景色は山と海が織り成す絶景でした。

Gulliver200からはこのF-4EJ改ファントムの制空迷彩塗装の再販に続き、F-15Jイーグルの第201飛行隊、第204飛行隊の発売が予定されており、シリーズの活性化が感じられます。F-15Jは先代シリーズと同じスペックかなぁ…と気にしつつ期待したいと思います。更にこのところ塗装替えパターンが出ているので、私が期待したいのが「改」になる前のガルグレイ塗装のファントムです。金型の形状を変える必要もなく、バリエーションも多いのでいいと思いませんか?

実機





 

 [20111006]


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