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No.222  EC-1 78-1021 EWsq Iruma A/B JASDF by Gemini200




C-1バリエーション第4弾として世界に1機しか存在しない珍機EC-1が発売されました。よくぞこの機体を発売してくれたものだと感心します。

謎のベールに包まれた「カモノハシ」、電子戦支援機EC-1。

Gemini200シリーズから世界に1機しか存在しない珍しい機体がモデル化されました。私の中では事実上のガリバー200シリーズ商品と位置付けていますが、このような特殊機が発売されようとは嬉しい限りです…が、他に出すべき機体も減ってきたのでしょうかね。

 

通常C-1との比較です。本体は一緒ですが機首の巨大なクチバシがその印象を大きく変えてしまいます。どちらかというと左は初期の新幹線で、右のEC-1は最近の新幹線のデザインイメージに近いかも(笑)。

 

まずはノーズアップの比較です。その違いは明らかで右のEC-1には大きなアンテナフェアリングが増設されていますが、操縦席からの眺めにも大きく影響しそうです。他には胴体側面の左右にも大きめのフェアリングが追加されています。尚、左側のC-1の上部にある黒くて丸いTACANアンテナがEC-1にはついていないことを初めて知りました。

 

機体後方の比較です。後方側面にもフェアリングが追加されていますが、注目すべきはコンテナハッチ部分にある大きな膨らみです。このためハッチは開閉できなくなっているものと思いまが、おそらくこの中にはさぞかし大きな機材を搭載しているのでしょう。

 

EC-1は機密度の高い機体なので普段からひっそりと隠されている印象があります。航空祭にいっても展示される事はなく、C-1の影に隠れて置かれています。かと思ったら岐阜基地の航空祭で正式に地上展示されたりするのですから、何が起こるかわかりませんね。

 

仲良しのYS-11Eと並べてみました。電子戦という日常からは見えにくい戦闘を行う近代戦において、これら支援機の存在は重要といえます。しかし妨害電波を出すということは日常生活の電波にも影響を与えるほどの力を持っているのだとか…。任務にあたっては細心の注意を払っているそうです。

 

この独特の形状をしたフェアリングから「カモノハシ」とも呼ばれています。まずこの姿を見た人は誰もが連想するようですが…当たり前ですね(笑)

 

EC-1についてはそのミッションやスペックについて公開されることがなく、謎が多いことで有名です。自衛隊機ファンにとってのお楽しみである部隊マークも本機には記されていません。

 

EC-1が所属する電子戦支援隊は総隊司令部隷下にあり、機体は入間基地をベースとしています。電子戦についてはEC-1が行うような妨害電波を出すジャミングの他にも、電子情報を収集するという任務があります。世の中には無数の電波が飛び交っており、これらを収集・解析することで他国の軍事活動の兆候を予測することができるもの…と推測しています。

 

さてモデルの話についてですが、フェアリングパーツは「後から付けた感」が強い事は否めません…。さすがにこのEC-1のためだけに新金型を用意するとは思いませんが、もう少しパーツ精度を高めていてもよかったかもしれません。。

 

写真では影に隠れていて少しわかりにくいですが、後方側部のフェアリングについてもパーツの隙間がけっこう目立ちます。曲面である本体に接着するので難易度が高いのはわかりますが、3次元CADデータがあればパーツは高い精度で作成できると思います。そうすると作業工程での接着位置決めで苦労しているのかもしれません。

 

たった1機しか存在しないEC-1ですから、その姿を見られたらラッキーです。私は時間に余裕があった学生時代に入間基地通いをしていましたが、何回かその飛行姿を見る事ができました。しかし愛機のカメラもデジタル化し、再びEC-1を撮ろうと思ってはいるものの今では全く遭遇できません。

 

秘密のベールに包まれたEC-1が飛ぶその先には果たして何があるのでしょう…。レーダーサイトや戦闘機ってところでしょうかね。

 

胴体腹側にもフェアリングが2か所追加されています。積めるだけの電子機材を搭載しているかのような謎のEC-1ですが、一体機体内部はどのようになっているのでしょうか。

 

入間基地に所属するEC-1ですが、その機体特性からか飛行開発実験団がある岐阜基地とも仲がよいようです。繰り返しになりますが、まさか岐阜基地航空祭で地上展示されるなんて…。一度その姿をじっくりと観察してみたいものです。

 

Gmini200シリーズも既に第4弾となりました。出ればいいなとは思っていましたが、まさかEC-1まで発売される時代になろうとは思っていませんでした。これはいよいよ「飛鳥」が出て来る可能性があるかもしれませんよ。

 

■川崎 EC-1

川崎C-1輸送機は航空自衛隊の戦術輸送機で、ペイロード8トンの中型ジェット機です。1970年に初飛行し、31機が量産され2012年5月の時点で27機が運用されています。モデルの川崎EC-1はC-1を改造して電子戦支援機とした機体で、1986年から運用が開始されています。おもに地対空ミサイル部隊やレーダーサイトに妨害電波を浴びせ、訓練を実践的な環境で実施するために使用されます。そのため電子妨害装置J/ALQ-5が搭載され、アンテナ収容部と機体側面、後部に膨らんでいます。これにより機体の全周に妨害電波を発信することができます。また機体下面にAN/ALE-41チャフポッド2基を搭載可能です。機内には2台のコンソールと、多数の電子機器が搭載されているとのことですが、外部からは一切うかがい知ることはできません。

1機のみが改造され埼玉県の入間基地、総隊司令部電子戦隊に配備されています。電子戦という機密度の高い分野であるため、その実体は謎に包まれています。

 

■Kawasaki EC-1

Kawasaki C-1 is a tactical cargo aircraft of Japan Air Self Defence Force and middle sized jet aircraft with 8 ton payload.The first flight of Kawasaki C-1 was made in 1971.After that,31 bodies were mass produced and 27 had been operated as of May,2012.The model,Kawasaki EC-1 was modified from the body of C-1 to electronic warfare aircraft and has been operated since 1986.The main purpose of operation of EC-1 is to pour jamming electronic wave to Surface Air Missile and radar site and to train under the actual conditions.For this reason,electronic jamming device named J/ALQ-5 is loaded to EC-1 and Antenna shelter bulges to nose,side and back part of the body.It enables EC-1 to send jamming electronic wave from all side of the body.Besides,it can load 2pieces of AN/ALE-41 chaff pods under the nose part.It is said that two consoles and many electoronic apparatuses are loaded inside,but they can't be seen from outside.

So far,only 1 aircraft of EC-1 was remodeled and deployed to JASDF Iruma Airbase,Air Defense Command Headquater / Electronic Warfare Squadron.But it is in the field of high degree secrecy such as electronic warfare,so the details are veiled in mystery.

 

●スペック(Specifications)

乗員 Crew:5

全長 Length:29.0m

全幅 Wingspan:30.6m

全高 Height:9.99m

空虚重量 Empty weight:24t

最大離陸重量 Max take off weight:45t

最大積載量 Max payload:8t

エンジン Engine:P&W JT8D-9 Turbofan engine×2

推力 Thrust:6,600kg×2

最大速度 Max speed:800km/h(Mach0.78)

巡航速度 Cruise speed:650km/h(Mach0.65)

航続距離 Range:1,500km(Max payload)

実用上昇限度 Service ceiling:11,600m

最短離陸滑走距離 Take off distance:460m

最短着陸滑走距離 Landing distance:600m

実機



 



[20131109] 4520386300922  8127  9030


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