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V-22B JG91702
JGSDF
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ヘルパからオスプレイのバリエーションモデルとして陸自が導入予定のモデルが実機より一足早く国内に到着しました。
ヘルパからの陸自向けのオスプレイが新バリエーションモデルとして発売されました。あまりにも有名な機体ですが、まさかこんなにも早く日本が装備することになろうとは思ってもいませんでした。このモデルは実機の配備よりも早くデリバリーされる事になりました。とてもタイムリーなリリースだったと思います。
本モデルはアメリカ本国以外では初となる輸出機が再現されています。本来であれば佐賀空港へ配備される予定でしたが地元との調整がつかず、暫定的に木更津駐屯地へ配備される事になりました。記事を書いている時点で実機は海路輸送を経て岩国基地へ陸揚げされ、整備を受けることになっています。
陸自最大のヘリCH-47Jとの比較してみました。キャビンの容量を比較すればチヌークの方が勝ると思いますが、機体サイズとしてはオスプレイも負けずないサイズであることがわかります。
キャノピーは透明パーツが用いられ、コックピット内まで再現されています。モールド表現はなく。塗装は上下で明暗の異なるグレーで塗り分けられています。タイヤは車輪が回転します。
後部ハッチのギミックは秀逸で、ブロックごと差し換えることができます。マグネットが使われているので無理なく脱着できるのが素晴らしいアイデアでし。受油プローブは長短パーツが付属するので差し換えて楽しむことができます。
先に発売されていた米海兵隊向けのMV-22Bと比べると、機体後方上部に設けられたアンテナブレードが1つ多く設けられていました。細かいところの再現度にはこだわりを感じます。
3枚のブレードで構成されるプロペラは息を吹きかけるだけでよく回転します。扇風機などで風を当てれば回転させ続けることができるでしょう。
ティルトローターの特徴は両翼のエンジンが前方と上方に角度を変えることができる事です。この構造は再現するために、1/200という小さなモデルではかなり無理をしており、強度的にはやや不安を感じます。ここのギミックは極小のマグネットが開発されたら、色々な可動部に利用できて面白いのではないかとも思いました。
実機の操縦では飛行特性が変わってしまうフライトモードの切り替え中が最も緊張するそうです。実際にこのモデルでもエンジンの角度を変える際には壊さないように細心の注意が必要です。私は過去に1機破損させています。
オスプレイは固定翼機の速度と航続距離をもち、ヘリとして不整地での離着陸を可能とする高性能輸送機です。離島が多い日本の国土においては防衛、救難活動に適している機体といえるでしょう。さらに海自が進めている空母と合わせて運用することで更に行動範囲が広がると思います。
ヘリと固定翼機、異なる航空機でる両方の操縦センスを求められるため、オスプレイのパイロットになるのは難しいと言われています。機体の価格も高いもののオスプレイにしかできない任務も確かにありそうです。意外なところでは海難救助の分野ではUS-2と競合する可能性があるそうです。
本モデルは1/200サイズながら9千円という高価格帯となっています。1/72スケールのダイキャストモデルに迫る価格設定ですが、生産国の人件費高騰に加え、極小サイズならではの製造の難しさがコストを押し上げているものと思われます。また市場規模の縮小も関係していることでしょう。1/200スケールではMシリーズやGulliver200が下火になってしまったのが痛かったですね。
1/200ダイキャストモデルの最盛期に比べると大変寂しい状況になりましたが、それでもコンスタントに新商品を出してくれているヘルパには感謝の言葉しかありません。本当にありがとう。そして是非ともいち早くSu-57をロールアウトしてください。