たびパパ 趣味の飛行機ページ 1/200ダイキャストモデル



1/200

T-50(Su-57)

ProtoType


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No.325 T-50(Su-57) "White Shark" Reg.055 Blue by herpa wings


長い間待ち望んでいたヘルパの新金型T-50(Su-57)がついに発売されました。新型コロナの影響もありましたが予約してから2年弱…。急遽届いた嬉しいクリスマスプレゼントとなりました。

ロシアが開発したステルス対抗機T-50(Su-57)のプロトタイプ。

常に新金型の開発を継続し、1/200ダイキャストモデルコレクターを楽しませてくれるヘルパ社から、ロシア製ステルス機T-50(Su-57)のモデルが発売されました。開発時はT-50と呼ばれていましたが、現在ではSu-57の名称の方が馴染みがあります。予約したのが2019年2月でしたが、新型コロナの影響も加わって2年越しでやっと入手することができました。今回のモデルは新しい試みとしてギア開閉を差し替えで選択できるギミックが採用されています。この仕様は直前になるまで周知されていなかったので大変驚かされました。


1/200という小さなスケールでこのギミックに挑戦したことはプレイバリューを追求するサービス精神が旺盛な証拠ですね。ただしギアを閉じた状態としてカバーを取り付けてしまうと二度と外せなくなる可能性もあり、怖くて試すことができませんでした。もう1機購入する必要があるかもしれません。胴体下部中央あたりには飛行状態で展示する際にスタンド用と思われる穴も設けてありましたが、スタンドは付属されていませんでした。


ダイキャストモデルコレクターであれば、新金型モデルを手にする時は最高にワクワクすることでしょう。特にそれがなかなかお目にかかることのできない、海外の最新鋭機となれば言うまでもありません。写真をみて理解することと、実際に立体的なモデルを手にして観察するのとでは大きな違いがあるものと思っています。


実用ステルス機として遥か先をいく米空軍のF-22との比較です。機体の大きさは一回りT-50の方が大きめですが、全体的にロシアは小型化を苦手とする印象があります。この2機が揃ったところで中国のJ-20も製品化して欲しいですね!


アメリカ同盟国を埋め尽くす勢いのネットワーク型ステルス機F-35との比較です。T-50はちょうど白く塗装された分が大きいことがわかりますが、見た目では大人と子供ですね。


T-50にはプロトタイプらしい独特な塗装パターンが各機に施されています。ホワイト・シャークと呼ばれるこの機体は機体サイズを誤認識させるためと思われる欺瞞塗装が採用されています。


ステルス機はレーダー波の反射をできるだけ避けるため、機体表面の凹凸を極力減らしたものとなります。しかいこのT-50では翼面のモールドはかなり多めで再現されています。双発エンジンの間に設けられた大きなテイルコーンにはSu-27の名残りが感じられます。


いまだにその実力がベールに包まれている感のあるT-50。F-22より後に開発されているだけに、それを上回る性能を持つと言われていますが具体的なことはよくわかりません。実戦配備も始まっていますが早くも第6世代戦闘機を目指すという方針だそうです。台頭する中国のJ-20が予想以上によくできていたことがその背景になるそうです。


T-50は未来的で格好いい機体であることは間違いないと思うのですが、なぜかシャープに撮るのが難しいシルエットをしています。写真に撮ってしまうとエッジがなく丸みを帯びた印象を受けます。


1/200戦闘機のダイキャストでランディングギアなし形態(選択式)を初めて実現した記念すべきモデルとなりました。しかし残念ながら個体の問題とはいえ左主脚のはまり具合が悪く、うまくギアをはめることができませんでした。1/200という小さなサイズでのギア差し替えはパーツ破損のリスクがあり、賛否が分かれるところだと思います。


パッケージに掲載されていた写真に近いアングルです。いかにもレーダー波の反射も少なそうなシルエットですね。


ステルス戦闘機はミサイルや爆弾を兵器倉に収納してステルス性を高めています。T-50の兵器倉は双発エンジンの間、胴体下面に設けられていますが、スペースは限られており搭載可能数は少ないような気がします。


F-22に比べると前後に長く、厚みのない薄っぺらい機体という印象を持ちました。垂直尾翼も小さめなので、よりその印象を強めているものと思います。


ここでこのモデルの問題点について再び触れておきます。本モデルは1/200戦闘機ではギアの開閉をパーツ差替えによって実現した世界初のダイキャストモデルとなりました。しかしこの小さなモデルにおいて破損リスクを伴う、ギアパーツの差替えという作業はあまり行いたくありません。コックピットにはパイロットの姿はありませんし、過去のモデルと並べることを考えても標準的にはギアを出した状態を選ぶ人が多いと思います。しかしブリスターパックはギア出し状態のことを想定していないため、パーツを付けたままではパックに戻して片づけることができません。箱に戻すためには必ずパーツを外す必要があるのは親切とはいえないと思いました。
価格がもう少し安ければギアの開閉で二つのモデルを揃え、ギアを出したモデルではブリスターパックをカットして入るようにすると思います。

しかし、プレイバリューを高めようとする企業努力は(例えアセンブリの工程を減らすことが真の目的だったとしても)挑戦は称えたいと思います。何よりも毎年1つは新金型を起こし、この価格に抑えてハイクオリティなモデルを提供してくれることには感謝したいと思います。


実機





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